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九月大歌舞伎感想+和のアフタヌーンティーへ (2026/09/15 )
新旧ノートブック (2026/09/11 )
格子模様の小千谷縮でお昼会へ (2026/09/05 )
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この夏、短歌を詠んでいた(一首短歌賞にて入選) 2026/09/21
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短歌サイト「57577」主催の第二回「57577短歌賞」にて、私の短歌が佳作に選出されたのが、今年の夏のとても嬉しい思い出。
上のスクリーンショット画像の歌がその入選歌で、こちらの本文では横書きになってしまうのが残念だけれど、下にも記しておく。
水色のペットボトル越しに見る水色の夏に口づけている
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短歌は、広告代理店(一社目)に勤めていた三十代の初めに、二年ほど取り組んでいた。
専門誌に作品が載ったりもしていたのだけれど、別の広告代理店に転職してとてつもなく忙しくなり、自然と作歌から離れてしまった。それでも、時々思い出したように詠んでいた。
今年の冬の終わり、雑誌の連載の仕事を辞退して時間に余裕が出来、また歌を作りたいという気持ちがぼんやりと、形のない春の初めの雲のように胸の中に生まれて来た。
いつ、どの瞬間から作り始めたのかは憶えていないけれど、たぶん六月の初め頃だったと思う。
そこから数首作り、ちょうど七月の終わりに賞があることに気づいて応募してみたところ佳作を頂けたのは、歌の神様に「まあ、少し頑張ってみたら」と応援してもらったようで素直に嬉しい。
賞の前後に作った歌も下に載せてみるので、良かったらご高覧ください。
人ゴミに君が開いた傘だけが私が帰る紫陽花の花
あの人が好きだった曲雨降りのマクドナルドで聴いている夜
ポケットの嘘を残らず使い果たし君の右目に雲の流るる
明日には遠くへ帰る君を抱き藁の仔牛に乗っていきたい
最後の歌は、八月、お盆が終わる前日に完成した。
二年前に死んでしまった猫チャミのことを思いながら詠んだのだけれど、もちろん、愛する人、愛する存在を亡くしたすべての人に、ご自分の誰かを託して読んで頂けたらと願っている。
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こうして並べてみると、俳句ではなく短歌なのだから、季語や季節を詠む必要はまったくないのに、季節を織り込んだ歌が多い。
どうも私の歌への欲望は季節を感じる時によく動き出すらしい、と今さらながらに気づく。
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それにしても、三十代の頃に詠んだ歌に我ながらすごく良いものがあり(そのうちご紹介します)、過去の自分を超えられていないな、と思う。
まだ歌へのカンが完全には戻っていないようにも思う。
自分が生来の怠け者、且つ、ハングリー精神の持ち合わせにまったく欠け、締め切りがない限りすぐ創作の集中力が切れてしまうダメ人間だということも、この年になればさすがに分かっている。もう今さらこの性向も変えられないだろう。ぼちぼちと精進していけたらと思う
九月大歌舞伎感想+和のアフタヌーンティーへ 2026/09/15
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先週は歌舞伎座へ、「秀山祭」昼の部を観劇に。
「染團辰」と呼ばれて若い世代を歌舞伎へ引き寄せている染五郎、團子、辰之助の舞踊「春調娘七種」が最初の演目。三人とも見目麗しく若さがあふれていて、華やかで、ぱっと気分が明るくなる。
先々月、あまりの下手さに絶句した染五郎は、今月はわりと踊れていた。
或る歌舞伎通の知人から聞いた話によると、彼は演目や出演日によってかなりムラがある役者なのだとか。
いや、プロなのだから、常に平均点は出してほしいけれど。
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そして、何しろ先々月から八年ぶりに歌舞伎観劇を再開したので、團子を見るのも八年ぶり。当時はまだ子どもだった彼が長身の美しい青年に成長して、踊りもなかなかで頼もしい。
辰之助は初めて見たけれど、どこにも難がなく、気品があって美しい。素晴らしい女形に育つ予感がする。
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続く歌昇、種之介兄弟の「三社祭」は、私は日本舞踊を習ったことがないから詳しいことは分からないけれど、これはきっと非常に難しい演目なのだろうなと思うものを、二人とも自在に踊りこなしていた。
特に歌昇の踊りには腰の入り方なのだろうか、独特の個性を感じる。また彼の踊りを見てみたい。
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そして「ひらかな盛衰記」。待ってました……菊様!
私は全歌舞伎役者中で菊五郎さんが最もひいきなのです。
今月は女形で登場。発声、演技、たたずまい(型)、すべてが正統的で何一つ欠点がなく、さらに大きな大きな華もあって。出て来ただけで舞台の空気がすっと引き締まる、こんな役者が同時代にいることを本当に幸せに思う。
幸四郎さんの樋口はまずまず。秀山祭ということで、芝居の部分ではかなり故吉右衛門丈に寄せて演じていたように思う。生き写しかと思うくだりも何度かあった。
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出番は少ないものの、松緑さんを見られたことも嬉しかった。
彼はやや地味な役者かも知れないけれど、踊りも台詞回しも正統的で、私はとても好き。そう言えば亡き母も推していたことを思い出す。ご子息の辰之助さんも立派に育っていることだし、松緑さんの薫陶のもと、立役で出ている辰之助さんも次は見てみたい。
そして……ジャッキー(雀右衛門さん)のあのややだみ声風の特徴ある声を八年ぶりに聞いた時、何か親戚の叔母に八年ぶりに会ったような、たまらない懐かしさを感じて微笑してしまった。ただいま、歌舞伎座。
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ご一緒したお友だちの美智子さんは山田流の箏奏者で、歌舞伎座に出演することもある邦楽のプロフェッショナル。歌舞伎座の演目を毎月ほぼすべて見ていて、私などとても及ばない歌舞伎通でもあり、何かと教えてもらいながらの観劇がありがたく、楽しい。
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私のきものは、むら田さんで今年あつらえた絓引き(しけびき)の小紋に、季節の桔梗模様の紗袋帯。道明の格子模様の一枚高麗の焦げ茶色で全体を引き締めて。
紗の帯揚げは、友人からのプレゼントで、紫や茶色の大ぼかしで水玉模様が染められている。上手く前に出るように結んでみた。これも引き締め役になってくれたかなと思う。
実は、美智子さんとは、先月もパレスホテルでお茶をご一緒していた。
上の写真のように、赤木明登さんの漆器を使った、和のアフタヌーンティー。
アフタヌーンティーは玉石混交でがっかりすることもあるけれど、こちらは一品一品趣向が凝らされて大変素晴らしかった(主菓子はたねや製)。しかも2時間半と持ち時間が長いのも嬉しく、強力にお薦め……
……なのに、私たちはお喋りに夢中になり過ぎて時間が足りず、最後、早食いのようにかき込むことに。パレスホテルなのに、早食い……
まあ、親しき友との語らいが一番のご馳走なのですが。
この日着ていたのは、蛍ぼかしを絞りで表した縦絽の小紋。たつむらの変わり菱模様の名古屋帯に、道明の冠組「藤」を合わせた。
帯周りの寄り写真を撮るのを忘れたため、置き撮り写真を(5枚目)。絞りがちょっと星のようでかわいらしく、気に入っている。
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もう一度2枚目写真に戻ると、この大ぼかしの水玉模様の帯揚げは、自分では決して買わないタイプの柄行きで、でも、こうして合わせてみると、意外なほど自分のコーディネイトに添っているなと思う。
あまりにも自分の好みに固執し過ぎず、時には他人の好みも取り入れてみると、新しい局面が開くのかも知れない。人生も同じか、などと思ってみたりする、夏の終わり。
新旧ノートブック 2026/09/11
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ひと月ほど前からうっすらと調子の悪かったVAIOノートがとうとう本格的に不調になり、起動して3分ほど過ぎるとすーっと電源が落ちてしまう。
まるでウルトラマンみたい、なんて笑ってはいられない。いよいよ買い替えなければならなくなった。
このウルトラマン現象が出始めたのが8月29日で、VAIO公式ページを開いてみると、31日まで特価市が開催されている。型落ちモデルが驚くほど安く、最後の最後まで、なんて親孝行な子なのだろう。かなりお得な値段で買い替えることが出来た。
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新旧のVAIOを並べて写真を撮ってみる。
先代がブラウンの12型で、新入りがネイビーの16型。
本当は今回もブラウンにしたかったのだけれど、16型にはラインナップがないので仕方がない。
この一年ほど老眼が進み、とにかく大きく見やすい16型が絶対だった。
モバイルには不向きだけれど、今はほとんどの場合タブレットでこと足りてしまう。ほぼ家でのみの使用と考えれば、やはり16型が最適解になる。
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実際に使い始めると、予想通り大画面は格段に見やすい。
先代はキーボードの反応が悪いことが欠点だったけれど(そのためわざわざBluetoothキーボードを接続して使っていた)、新型はまったく問題なくさくさく打てて万事快調。
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それにしても、先代は6年も使っていたのだから、ノートパソコンとしてはかなり上出来だったと思う。
ソニー製品(もうソニーじゃないけれど)はすぐ壊れるなんて定説はまったく当てはまらなかった。
特に昨年夏はもうかなりの老体だったはずなのに、本の仕事のために毎日15時間くらい稼働してくれた。本当に良い相棒だった。
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その先代を、ずっと手元に置いておきたい気持ちもあるけれど、そうもいかない。
ファイル類はすべてバックアップを取っているから、明日にでも処分に出せる。まあ、それでも、もうしばらくだけ別れを惜しもうと思う。
さてさて、新しい相棒とはどんな言葉を作り出せるだろうか。
PCは私のペン。
手書きで書くことも出来なくはないけれど、頭の中から言葉が出て来る速度に追いつかず、いつもいらいらしてしまう。コンピューターこそ私の最高の仕事仲間なのだ。
格子模様の小千谷縮でお昼会へ 2026/09/05
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前回、前々回に続き、今回も麻きものについての投稿を。
私は昨年、突然麻きものに覚醒して(それまでは似合わないと思って避けていた)、初学者あるあるでとにかく機会があれば、着たい!
先日は、グレー地の小千谷縮でお友だちとランチへ。
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この小千谷は昨年初めに購入したもので、しかし!昨夏は仕事が立て込んで家からまったく出られず、結局着ないまま終わってしまった。
何しろ四徹したり、一日15時間書いたりしていたので。
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格子模様好きのため、ネット検索で「どこかに格子の小千谷縮ないかな」と探していた時に、三重県松坂市の老舗きもの店「みなとや呉服店や」さんのホームページでこの反物に出会った。
手織りの最高級品ではなく、機械織の手頃な反物だけれど、乱れ格子の雰囲気がとても気に入っている。吉新織物製。
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帯は、前回の投稿と同じ真綿紗の八寸を。
帯締めは、道明の冠組白茶色。前回と同様練色を入れても良いのだけれど、灰色味があり、より白に近い練色より、白茶の方がわずかにカジュアル味が出る。
帯揚げは、友人がプレゼントしてくれたグレーの小千谷縮。
きもの本体よりやや紫色がかったグレーが良い引き締め役になってくれたかなと思う。
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この日出かけたのは、広尾の和食レストラン「びおら」。
料理研究家後藤加寿子さんとすみれさんが母娘で経営されている。
昨年、お二人を取材して、その時着付けを担当した奥泉智恵さん、それから、現在お二人が携わっている食育プロジェクトで写真を担当している、フォトグラファーの升谷玲子さん。後藤さん母娘とのご縁から、三人でびおらで集まることになった。
奥泉さんは幾何学模様のやはり小千谷縮、升谷さんは藍色地の竺仙の古典柄の浴衣で。
美味しく楽しいお昼会でした♡
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最後にもう一枚写真を。
お喋りに夢中で全身写真を撮らなかったため、置き撮りしてみたもの。
格子の線の雰囲気や質感が伝わるかと思う。
今年は東京は拍子抜けするほどかなり涼しく、九月に入って、麻きものはもう着納めの雰囲気。
それでも、季節の終わりにクリーニングに出す必要もなく、自分で洗えるのも麻きものの良いところ。来年まで、またね。