<< Previous | Top | Next >>
ぼんやり街を歩いていると、時々、壁の上に淡いしみを見つける。キッズたちが夜のうちに描いたグラフィティを、大人たちがもう一度塗りつぶした跡だ。何かを主張しようとする者と、それを消し去ろうとする者。街で繰り広げられる小さな闘いの痕跡は、何故かとても美しく、はかなげにさえ見える。