西端真矢

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「秋風沈酔的晩上」 2010/11/07



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(中国語日記の後に日本語での日記が続きます。内容は同じです)

今天我看了婁燁導演的最新片子「春風沈醉的晚上」。
它的日方宣傳公司在電影院裡交給我們的徵詢意見票上有了「請隨便寫這部電影的感想」的問題。我覺得這是一種很難回答的答案。
因為上次看婁燁的作品的時候也一樣、他的片子、剛看完的時候我對它一切沒有什麼感想。反而過了兩、三天後、慢慢地浮現過來 「對。人生就是那樣過」 的感受。
婁燁的電影、也許、跟人生太相似。如果有人突然來我家每天一直追我拍攝我的生活而把它銀幕上放的話、剛看完之後我能夠擁有什麼感受呢?婁燁的作品就這樣存在。我很崇拜他。

今日、私が世界中で最も好きな映画監督の一人であるロウ・イエの最新作『スプリング・フィーバー』を観て来た。
映画館で配られていたアンケートには「この映画の感想をお書き下さい」という項目があって、私はそこではたとペンを止めてしまう。何故なら、前作の『天安門、恋人たち』もそうだったのだけれど、彼の作品に対してはいつも観た直後には何一つ感想が浮かんで来ないからだ。‥‥けれど、何日かが過ぎると、「そうだよね。人生って、あんな風に流れ流れて行くしかないものだよね」という静かな思いが浮かんで来る。
たぶん、ロウ・イエの映画は、人生にあまりにも似過ぎているのだと思う。自分の人生の一時期を誰かに来る日も来る日も撮影されてそれがスクリーンに映し出されるのを観たとき、人はとっさに感想など語れるものだろうか?ロウ・イエの映画はそんな風に存在している。

*ロウ・イエ=婁燁
*『スプリングフィーバー』原題=『春風沈醉的晚上』。春風も酔う夜、といった意味。
*『スプリングフィーバー』公式サイト(予告編有り) http://www.uplink.co.jp/springfever/index.php