西端真矢

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言葉でお金を稼ぐ仕事 2012/02/28



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先週1週間、歯医者へ行くのと資料探しに本屋へ行く以外、どこへも出かけず家で缶詰になっていた。何をしていたのかと言えば、130ページほどの或る書籍の構成書を作っていた。
今週は、先週と同様、歯医者さんへ行くのと資料探しで書店へ行く以外、家で缶詰になっている。仕事の内容は全く違い、今度は或る広告系の文章を作っている。
先週も今週の仕事も、相対しているのは男性の担当者だ。
書籍の方の担当者は清廉な儒学者のような人で、広告の仕事のクライアントたちはまるで維新の志士たちかと思うほど血気盛ん。この振幅はなかなかに楽しい。私はさしずめ男装で町を歩き回る戯作者。妙に人の心をあおり立てる名文の落書(らくしょ)を書けたら最高なのだけれど。

ところで、言葉に行き詰まると、いつも辞書を引きたくなる。
今はもちろん電子辞書の時代で私もふだんはそちらを使っているのだけれど、こんなときにはどうしてか紙の辞書が引きたくなる。類義語から類義語への果てしない旅。だからと言って魔法の一語は見つかる訳もなく、今度は歌を歌ったりビスケットを立て続けに10枚食べてみたり。猫が部屋に入って来てノートの上に陣取り、突然思いついてその猫の背中越しに一行を書きつける。でもすぐまた気に入らずに線を引いてしまう‥

けれど、そうして何時間かが過ぎるうちに、まるで眠っている間に親切な小人が出て来て書きとめておいてくれたように、何とかノートの上に数行が出来上がっているのだ。
一体いつ私はこの文章を書いたのだろう?
自問してみる。
とにかくこの文章がなくなってしまったら大変なのだから、そうです、これは私が書いたのです、と言ってしまおうと思うのだ。


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お茶席に、貝合わせ文様の訪問着で 2012/02/22



ここのところ仕事が忙しく、日記の更新がままなりません。
そんな訳で少し前のことになりますが、今日の日記では、10日ほど前、水天宮のロイヤルパークホテル内の茶室で開かれた、裏千家茶席に伺った日のお着物をご紹介します。
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*着物は、綸子地の訪問着。地紋は菊、文様には、貝桶と貝が描かれています。いわゆる「貝合わせ」文様ですね。雛祭りも近づいて来ていますから、男女の和合を表す貝合わせ文様は季節にふさわしいかなと着てみました。私の祖母が染めたものです。

*お茶席に参加するときは、裾をやや短めに着つけています。立ったり座ったりが多いので、軽快に動けるようにするためです。

*この着物の地色は、光沢があるとは言えグレーでやや地味なので、帯を派手にしてみました。立湧に桐竹が織られた袋帯。地色がオレンジなのでこれで着物がぐっと派手になりました。

*着物、帯ともに本当は文様のアップの写真も載せたいところなのですが、忙しくてどうにもなりません。また着る機会もあると思いますので、そのときをお待ち下さいませ!

*ロイヤルパークホテルの茶室は、5階屋上部分にあります。この日は造園家の友人も同じお席で、茶席の後一緒に庭を回り、石の種類や組み方など色々解説してもらいました。ビルの上にこれだけ多くの石を配したり背の高い木を植えるのは、ものすごく大きな荷重がかかるので大変珍しいことなのだそうです。(普通は、石を全く使わない庭園など、荷重を軽くする方向で考えるそうです)
全体的に、細部に渡り伝統をしっかり守って作られた良い庭園だとのこと。皆さんも機会があったらゼヒ見学してみてください。茶室の他に料亭もあるので、料亭利用でお庭を見ることも可能です。

*この日のお茶席は、インターネットを駆使してお茶やお茶にまつわる日本文化の普及に向け、たとえば和菓子教室、香道一日体験、そしてもちろんお茶席などなど、多彩な活動を主催しているズキさん(←ハンドル名です)がご亭主。一つ一つ、ズキさんのこれまでの人生の歩みに沿った心のこもったお道具立てを拝見し、美味しい八寸やお菓子、お茶も頂き、大変素晴らしいお席でした。仕事に追われ、何と睡眠時間一時間で駆けつけましたが、正に東京都心の真ん中で、一息、凛とした静かな深呼吸の時間を頂けたのでした!

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美術館へ、江戸小紋に華やかな染め帯で 2012/02/14



先週2月8日から、日本橋の三井記念美術館で「茶の湯への招待」展が始まりました。
国宝の志野茶碗「卯の花垣」と重文の楽茶碗「俊寛」が並んで展示されている‥というところでもう気絶もののこの展覧会。何しろ表千家の大パトロンだった三井家所蔵の茶道具ですから、名品しか出ていない、と言って良い内容です。
特に私は、以前ここの「霞」という銘の斗々屋茶碗を見たことがあって、」それがあまりにも素晴らしくて七回引き返して見に行ったほど!久々の再会に胸も弾み、1日前の7日、内覧会が開かれたので出かけて来ました。
その日のお着物はこちらです↓
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*黒地に小さく桜の花びらがおぼろに散っている江戸小紋。伝統工芸士・金田昇さんの作品です。
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*そして帯はこちら↑祖母が染めた江戸紅型の名古屋帯です。華やかな色合いで鶴、亀、松、竹、梅、霞文などが染め出され、見ているだけで楽しくなる一本。特に亀が雲の中で飛んでいるように見えるのが何ともかわいいのです。
渋い江戸小紋に載せるとちょうどいいバランス。今年はお正月から何度かこの組み合わせで出かけました。

*この日の内覧会には、武者小路千家の若宗匠もいらしていました。紺の長着に同じ紺の羽織を羽織られ、手には白い布バッグ。水色で大きくハートマークがプリントされていました。かわいらしい組み合わせですよね!

*展覧会は予想通り素晴らしく、仁清の茶碗でとても珍しいものも初めて拝見しました。楽のように見える黒いぼってりとした茶碗なのですが、縁に華やかに赤や金で鱗文様が描かれていて、その部分はどうも楽ではないように見えるのです。一体どうやって作ったのか…とにかくあんなお茶碗、一つほしい…

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大寄せの茶会に、松の小紋で~~少し地味な小紋を華やかな帯で若返らせる 2012/02/07



先週末、造園家(日本庭園)の恩田進さんにお茶券をご招待頂き、松戸・戸定邸「松雲亭」で開かれたお茶会に伺いました。その日のお着物は下の写真のように↓
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*落ち着いた藤色の小紋は、飛び文様で松の文様が散っています。その松の表現の仕方は三通り。絞り、金糸、地紋で表されています。下の写真でご確認ください↓
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*実はこの着物、またしても頂き物です。母の知人の方のお母様の遺品のお着物。衿先に「三越」の小さな布が縫い込んであるので、三越で誂えたものと思われます。
藤色も様々ですが、この反物の色は大分渋め。これで地味な帯を締めれば七十歳のおばあさんになってしまうのがお着物世界です。そこで…
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*帯を華やかなものにしてみました!桜の地に丸紋散らしで、丸紋の中には四季の花と蝶が織り込まれています。もちろん袋帯。これで年齢がぐっと若返りました。

*松の文様は季節を問いませんからいつでも着られて重宝。しかもこの着物は表現が控えめで、でも金糸が入っていたり絞り技法を使っていたりと凝っているので、格の高いお出かけ着になります。もちろん大寄せのお茶会にもぴったり。
本当に素敵な着物を頂いてしまいました。これからもどんどん着て行きたいと思います!

この日のお茶会は、松戸茶道会のご主催。会場の戸定邸は徳川慶喜の弟・昭武の屋敷だった所で、茶室だけではなく、見事な邸宅と庭をお茶席の後に楽しむことが出来ました。
有力藩・水戸藩のお膝元だけあって松戸には旧家が多く、文化の香りが高いのだと聞いたことがあります。この日もたくさんの方がお茶会に参加され、流儀違いの私と連れの友人にもとても親切にして頂きました。
そして…小間で出されたすだ・しょううんという人のお茶碗がとても素敵だったのですが、帰宅後ネットで調べてみても全くヒットせず…。お正客様にご亭主が答えていらっしゃったのを、私が聞き間違えてしまったのでしょうか。京焼きの陶芸家のはずですが(おそらく江戸時代)、もしもご存知の方がいらしたらご教示くださいませ!

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今日はシックに。無地の紬に同じく紬の帯を 2012/02/02



華やか着物やはんなり着物が大好きな私ですが、先週日曜日はシンプルシックな装いで出かけました。
場所は、祐天寺にある古民家を改造したシェアオフィス&ギャラリースペース「下馬土間の家」。
そこで或る方と或る方をお引き合わせする‥というのがその日の用件だったため、私はあくまで脇役。控えめな装いにしてみました。
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*着物は、祖母の遺品の結城。焦げ茶一色染めの無地紬です。
厳寒の東京。真綿紬はほっこりと暖かく、さほど寒さを感じずにすみました!

*帯は、太目の木綿紬糸で抽象文様を織り出したもの。
こちらは、母の知人の方のお母様の遺品を頂戴しました。

*実は昨年、「マヤちゃん着物着てるんだって?うちの着物はどうだろう?」
と、二人の方からお着物を頂く機会に恵まれました。昨今はリサイクルショップが盛んですが、
「肉親が着ていた着物を見知らぬ人に売るのは嫌」
という方も結構いらっしゃるのですよね。
そんなとき、そう、チビで痩せの私の出番です。昔サイズの体型なので、何も伸ばしたり足したりせずそのまま着られてしまいます。実は2週間程後にも、もう一方からお着物を譲って頂く予定。
こうしてどんどん増えて行く私の着物ですが、大切な肉親の着物を頂くには一つの条件があります。
そう、それは、“大切に着ること”
これはバッチリ、日々どんどん活用している私ですので、元の持ち主の女性たちも天国できっと喜んで下さっていると思います。この日のコーディネートも気に入ってくれているといいナ。

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