西端真矢

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7月前半の着物コーディネイト四つ(絽、紗紬、絹紅梅) 2017/07/20



今日の日記は7月前半の着物コーディネイトを四つまとめて。
まずは王道の絽小紋。友人が不定期に主宰する「着物de歌舞伎」という歌舞伎鑑賞会に参加した日のコーディネイトです。この日は国立劇場へ、「一條大蔵譚」を観劇に。いつも美しい!さわやか!凛々しい!が形容詞の菊之助丈が、志村けんばりのバカ公家になって登場する衝撃のこの演目、けれどその間抜け姿は世を欺くための演技で、最後は凛々しく登場するのですが‥
その相手役の常盤御前を演じた中村梅枝丈と撮影出来るのが、「着物de歌舞伎」のスーパー特典。大変品格ある常盤御前にうっとりとした直後に我々のもとに来て下さいました。嬉しい限りです↓
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私の着物は、あやめ柄の絽の小紋。帯には葡萄唐草柄が織り込まれていますが、ほぼ無地に見えるので、帯締めを少し派手に。夏向きに軽く組まれた唐組なのですが‥寄りの写真を取り忘れました。足元はこんなかんじです↓
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履物は、神田胡蝶の夏草履♪
梅枝さん奥様ともパチリ↓
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美人のお隣りはちょっと気が引けます。女優さん顔前の美しさですね。着物好きのお友だちや、ここで新しく知り合った皆さんとのお弁当の時間もついて↓
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総勢45人での楽しい一時でした。主宰の厚子さん、いつもありがとうございます!
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さて、二つ目のコーディネイトは、友人二人と銀ぶらをした日のコーディネイト。話に夢中になり、全身を撮り忘れたのですが、寄り写真はあります↓
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きものは、絹紅梅。また別の友人のおばあ様の遺品を頂いたものです。以前から「絹紅梅ほしいなあ」と思っていたらご縁を頂き、ありがたい限り。絹紅梅は衿を入れず浴衣として着てもよいものですが、この日は襦袢を着て、ざっくりとした羅の帯に、大好きな柄「ふくら雀」の帯留を合わせました。T.O.D.のお品です♪
足もとはこのように↓
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7月6日のブログでご紹介した、浅草「辻屋」さんの白木に小千谷縮鼻緒の下駄を初おろし。鼻緒の挿げ方が良いのでしょう、たくさん歩いても疲れず、長く愛用する一足になりそうです☆
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どんどん行きます。三つ目のコーディネイトは、と或る和の勉強会に出かけた日のもの。
型染の「昼顔」柄小紋に、「片輪車」柄の絽刺し帯を。帯〆は道明の暈し冠組↓
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この日は勉強会のため、写真を撮るタイミングがなく、全身写真はありません。足元のみ出がけに撮っておきました。カレンブロッソを合わせています↓
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最後にご紹介するのは、紗紬のコーディネイト。こちらは、お茶の先生と奥様から頂いたもので、黒の細かな格子に大きな十字の絣が散った、とてもしゃれた一枚です↓
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帯は、歌舞伎鑑賞会の日と同じもの。夏用ではないのですが、隙間のある作りの軽めの帯締めを合わせました↓
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先生と奥様に見て頂くために、お茶の稽古に着て行って↓
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この日は冷水点ての稽古で、風炉先は「花結界」。夏の花がいっぱいで、視線からも涼を頂いた楽しい稽古でした♪
またコーディネイトが幾つかたまりましたらご紹介の日記をお届けしたいと思います!


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業界紙に拙著『歴史を商う』の書評が掲載されました 2017/07/13



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出版業界の業界紙「新文化」に、拙著『歴史を商う』の書評が掲載されました。
どなたが書いてくださったのかは分からないのですが、大変的確に内容をまとめてくださり、感謝の気持ちでいっぱいです。その方のデスクを訪ねて握手をしたいくらい!
とても嬉しく、下記に一部を抜粋しましたので、良かったらご高覧下さい。()内は私が加えた註です。

「文筆家の著者(つまり、私のこと)は、2014年に同社(版元の雄山閣のこと)から社の歴史を読みもとして書くことを依頼され、1年がかりの取材・調査を経て一冊にまとめた。
同社の歩みはそのまま、近代日本の出版界の歩みに重なる。本書は業界を揺るがせた事件や折々の出来事を丁寧に掬いながら、一方で多くの登場人物の人となりやエピソード、節目に際しての決断などを生き生きと描く。社史であると同時に、長坂家の家族の物語。また、一学術専門出版社の波乱万丈、栄枯盛衰の軌跡から、出版という営為の計り知れない不思議さや魅力が垣間見える」

そう、私が本書で最も伝えたかったのは、最後の一行に書いて頂いていること。
「知りたい」という、人間の根本的な欲望、つまりは知的好奇心を満たす「本」というものを作り上げることの、尽きせぬ喜び。
時代の流れに翻弄され、何度も解散の危機にさらされながらも、ひたすらその喜びに忠実に向かい続けた人々の群像劇を描くことに心血をそそいだので、大変にありがたい書評と受け止めています。
どのような仕事でも、いい時と悪い時があるもの。私も、ブログやSNSに愚痴や怒りの感情をぶちまけるのは好みとするところではないので書くことはありませんが、日々の仕事の中で、何かと落ち込んだり腹が立つことも多く…。それでも、こんなことがあると報われる思いです。また前向きに、次の原稿のことを考え、資料でも読み始めるとしましょうか。

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夏本番、浅草に、白木の下駄を新調に 2017/07/06



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七月に入り、いよいよ夏本番。浴衣で出かける機会が増えることを見越して、下駄を新調しました。
出かけたのは、浅草・伝法院通りの「辻屋」さん。そもそもこの日の下駄も、何度かこのブログでご紹介している辻屋さんのものでした↓
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こちらは塗りの下駄で、小紋はもちろんお召くらいまで合わせ、とても気に入っています。もちろん夏に素足で履いても良いものですが、ちょうど手持ちの白木の下駄が大分古ぼけてしまったので、すっきり白木の台で出かけたい日のために新調することにしました。
私は、台の形は舟形か右近が好み。今回は塗りのものと同じ舟形を選び、鼻緒で迷いに迷った末に選んだのがこちらです↓
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じゃーん。小千谷の麻を使った細かい格子柄。濃過ぎず淡過ぎない絶妙なところに落ちたこの茶色の格子と、白木の台のすっきりとした組み合わせ。前ツボの赤も、全体があっさりしているからこそよく効いているかなと、気に入りの下駄になりました。
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上の写真は、たくさんの鼻緒を見せてくださり、相談に乗って下さった女将の里枝さんと。この時はまだ六月だったので、二人とも単衣を着ています。里枝さん、いつもありがとう。履き初めは来週、友人との街歩きになりそうです♪

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