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絣のきものに、歳寒三友柄の染め帯で打ち合わせへ (2016/02/22 )
道明の新ビル完成内覧会へ、道明の新作帯〆を締めて (2016/02/07 )
「婦人画報」3月号にて、南極で活躍する女性への10頁インタビューが掲載されました (2016/02/01 )
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「美しいキモノ」編集部にて、女子会のような楽しいミーティングで話し合ったのは‥? 2016/02/27
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来る日も来る日もどこへも出掛けず家で本の原稿を書く日が続いていますが、昨日は一週間ぶりの外出。表参道の「美しいキモノ」編集部へ伺いました。私は家では化粧をしないので、久し振りの化粧!久し振りの電車!街には人がこんなにたくさん歩いてるー!と、まさにムショを出た人の気分です。
さて、編集部に何をしに行ったのかと言えば、今日の目的は或るミーティングでした。実は、「美しいキモノ」編集部オリジナルの髪飾りを出すプロジェクトがあり、編集部の皆さん+参加ライター陣で、様々なサンプル品を前に、
「素材はこういうものがいいんじゃないかしら」
「***だと安っぽいから**の**みたいな生地を使ってみたら?」(ここの伏字にきもの業界ならではの語が入る)
「この部分はもっとシンプルな方が、きものには合う!」
「ここにワンポイントの**を置いたら?」
「こういうタイプは、まあ、せいぜい浴衣までだよね‥」
「これは素敵だけど、うーん**円は高過ぎる。どうしたらもっと手ごろで上質なものに出来る?」
「櫛部分の足がここまで長いとしっかり留まるから、この形は活かしたい」
‥と、侃侃諤諤、まるで女子会のようなあまりにも楽しいミーティングでした。その様子のごくごく一場面を撮ったのが下の写真です↓
私の髪にサンプル品を当てて下さっているのは、人気きものブログ「きものカンタービレ」主宰で、皆様きっとご存知ですよね、朝香沙都子さん。朝香さんは「美しいキモノ」「いろはにキモノ」にも度々寄稿なさっているのです♪そのお隣りは、編集部でアシスタントをされている三宅さん。三人とも偶然、黒の染め帯!
この写真のように、今日のミーティングに参加した八人、全員が自分の髪をほどいてサンプル品で実際にアレンジを試してみたり、お互いに後ろに回ってアレンジし合ったり。高校生の頃、教室の片隅に女子が集まって、お互いに三つ編みを結び合った頃のことを思い出しました(*^^*)
それにしても、一口に髪飾りと言っても、髪の毛の質、量が一人一人違うので、総ての人に万能な髪飾りは存在しないのかも知れません。
今回のミーティングに参加した八人の中でも、二人は毛量が少ない上につるつる派で、髪留めがすぐ落ちてしまう(そのうちの一人は私です悲)。一人の方は、髪質がしっかりしていて毛量も多め。一人の方はお茶のお教室が厳しいので、一切飾りがない方がありがたい。一人の方は、少しラインストーンなど飾りがついていた方がいいな‥とリクエストは様々。
だから、たった一つの髪飾りを作るのではなく、何点か打ち出す予定で、きものloverの切実なご要望に応えられるラインナップを目指しています。皆様ぜひ楽しみにしていてくださいね。
今日のきものは、祖母から伝わった、波?のような不思議な幾何学文様をフリーハンドで描いた、非常に独創的な一枚。全身を撮った写真がないのですが、またこれから度々着たいと思っていますので、今日は帯周りと足元周りの写真で全体をご想像下さいませ。
帯は、金田昇(二代目)さんの江戸小紋の様々な柄を市松にした楽しい一本を合わせています。
二時間ほどのミーティングで気分もすっかり変わり、今晩からまた自宅缶詰生活、原稿書きに精進したいと思います!
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絣のきものに、歳寒三友柄の染め帯で打ち合わせへ 2016/02/22
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このところ来る日も来る日も家にこもってノンフィクション小説の原稿を書いているためほとんど外出しないのですが、先週、その本の発売後に開催するトークショーでお話をする先生との打ち合わせがあったため、久し振りにきもの姿で娑婆に出ましたw
きものは、十日町辺りの産と思われる、茶色地の絣の紬。これに、松・梅・竹の歳寒三友柄の染帯を締めました。(帰宅後に自撮り棒で撮った写真です)
帯周りのアップはこちらの写真にて↓
この帯も、祖母が染めたもの。いい仕事してますね~と言いたくなる、楽しく、且つうるさくなり過ぎない配色かなと思っています。帯〆は道明の「遠山」、縮緬の帯揚げを入れて。
ちなみに足元はこんなかんじでした↓
コートは膝下まであるウール製で暖かく。資料を大量に持って移動するため、かばんは無理。がらがらとカートを引きます。麻の葉柄のものを偶然見つけて、愛用中。
まだまだこれからあと一か月から一か月半、自宅軟禁生活が続きます。そろそろ大分精神的にきつくなって来ましたが…頑張ります。
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道明の新ビル完成内覧会へ、道明の新作帯〆を締めて 2016/02/07
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先週金曜日、上野池之端の「道明」の新ビル完成内覧会に、「美しいキモノ」の富川編集長とお伺いしました。
え?道明、移転したの?と驚く方もいらっしゃるかもしれませんが、移転ではなく、以前からの池之端の店舗の場所に、新しいビルが建ったものです。
以前の店舗は木造でしたが、今度のビルはコンクリート打ちっぱなしの5階建て。けれどドアに木材が使われていたり、壁面が木材に見えるように加工されていたりするので、人工的な印象はありません。和モダンのビルと言ったら良いでしょうか。このビルのデザイン設計は、昨年当代を継がれるまでは建築家として活躍されていた、現社長の道明葵一郎さんが、お友だちの建築家の方と担当されたものだということです。自分のビルを自分で設計してしまうなんてすごいですね‥!
さて、きものファンなら気になるのは、売り場はどうなったの?ということだと思います。道明と言えば、あの、畳敷きの台の上の漆の盆に、ずらりと並んだ色とりどりの帯〆‥あそこで買うことが楽しいの!という方もたくさんいらっしゃると思います。
ご安心下さい!上の写真の通り、売り場は昔とほぼ全く同じ。帯〆の向こうに番頭さんたちが座って、あれこれお話ししながら購入する座売りの形式です。あー良かった!
↑当日は、葵一郎社長のご挨拶、そして、鏡開きがありました。
お酒は、奥様のえりさんのご親戚の酒造が作られているという、「葵天下」。葵一郎さんの「葵」の字の付くお酒をたまたま造っていらっしゃったのだとのことで、やっぱりご縁があったのですね。何ともこの日にふさわしく、そして美味しいお酒でございました。
私がいつも大変大変お世話になっている、会長夫人であり染織史研究家であられる道明三保子先生ともぱちり♡
先生が大好きなので、お会い出来るだけでウキウキしてしまいます♪
↑葵一郎さんとも。紋付き袴がお似合いでした。(えり若奥様とも撮ったのですが、私の着付けがいま一つの映りなのでここではアップせず‥ごめんなさい)
そして、葵一郎社長のお話をお伺いすると、今度のビルには道明の「作ること」への思いがぎっしりと詰まっているのだということがよく分かりました。
1階にお店が入っているこのビル。4階には、糸を染めるための染色室が作られていました。そして2階には「へ切り」という、糸を組紐の台に掛ける前に整える作業をする部屋が作られ、3階には実際に組むための組紐台と、事務スペースが置かれています。
(↑内覧会の日は、3階で2台の実演が行われていました)
道明では、2カ月に一度新作を出されるとのことなのですが、社員の皆さんでわいわいと話し合いながら組みや配色を決めるその打ち合わせの時に、「じゃあ、その色、今ちょっと染めてみようか」「柄を組んでみよう」と、同じ建物の中で機動力良く作業を進める。謂わばこのビル全体が組紐を作るための一つの機械のような場所であることを目指して設計されたとのことでした。
更に5階にはギャラリースペースがあり、年に何度かは、組紐に関する展示を行うことも考えられているとのこと。楽しみですね。
この日も、これまでに道明が復元に携わった、中尊寺組、亀甲組など、歴史的な組紐の展示が行われていました↓
↑また、道明のお品の素晴らしさを支える手染めの美しい糸がしまわれている棚も、こんなに美しく…
しかもしかも、何と5階の上にはさらにロフトスペースがあり、そこが茶室になっているのです↓
こちらの茶室もイベントなどに活用されながら、組紐ファンを拡大されて行くのかな、と今後の展開が大変楽しみです。
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ところで、私、この記念すべき新ビル内覧会にささやかながらお祝いの意を示すべく、道明の新しい帯〆を締めて伺おう!と思いつきました。毎回、新作が出るとご案内を頂く葉書型のカラー写真カタログを1枚1枚大切に保存しているのですが、何しろお高いですから、そういつもいつも購入出来ません。
でも、今回は、もう心が決まっていました。下の写真をご覧ください。12月に発表になったばかりの道明の最も新しいシリーズから、「御岳組 蘇芳暈」。御岳組でありながら金糸をつづら折りにあしらって、二本を合わせるとまるで亀甲組のように亀甲柄が出るという面白い一本です。
大古典の亀甲柄をばらした形で、しかも御岳組で表現するという独創的なデザインに加えて¥、この色合い!どこか色気ただよう江戸紫のようなバイオレット色からペパーミントグリーンへと、金糸を通しながら変わって行くこの配色に、「もう、私、この子がほしい!」と一目惚れしてしまいました。こういった、古典でありながら現代的であるお品に、本当に弱いんです(*’▽’)
当日は、「とにかくこの帯〆が目立つコーディネイトを」と考え、きものと帯は極力シンプルに抑えました↓
きものは、渡辺雪三郎さんデザインの「雪三郎きもの」の訪問着。雪三郎さんが光琳の絵画からインスピレーションを得たデザインということで、「紅白梅図屏風」の、あの水の表現などが思い浮かびますよね。
私の母は美術史学者で、琳派を専門に研究しています。昨年の琳派四百年に際して、このきものを記念に購入したものを貸してもらいました。シンプルで緊張感ある素晴らしいデザイン。ドレスきものの感覚で、これからも大切に着て行きたい一枚です。
そして、この日はシンプルなコーディネイトにまとめてみましたが、この帯〆にはとにかく力があるので、にぎにぎしい帯に合わせてもとても引き立つと思います。また違ったコーディネイトを考えるのが楽しみです♪
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この日は、新ビルから徒歩2分程の別会場で、道明が洋装ファッションに向けて送る別ライン、「DOMYO」ブランドの新作展示も行われていました。
組紐の技術をハイファッションに落とし込んだ「DOMYO」のカフスボタン、イアリング、蝶ネクタイ。イアリングやカフスボタンは、よく見ると違った組を合わせて作っていることがお分かり頂けるでしょうか。縁の部分が奈良組、本体部分が高麗組になっています。何とも凝ったお品でありながら、そんな講釈不要のカッティングエッジなデザイン。「DOMYO」ラインも、とても素敵です
こちらの展示は、11日まで。道明の新ビル店舗ももう普通に営業が始まっていますので、併せてご覧頂くと楽しいかと思います。
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きもの業界やその他の業界の方‥たくさんの方とのお話も楽しかったこの日の内覧会。
道明様の更なるご発展を、心よりお祈り申し上げます!
「婦人画報」3月号にて、南極で活躍する女性への10頁インタビューが掲載されました 2016/02/01
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本日発売の「婦人画報」3月号にて、10頁のインタビュー記事が掲載されました。
と言っても、もちろん私がインタビューされたのではなく、私がインタビューをして執筆した記事です。
その対象は、渡貫淳子さん。通称「南極料理人」と呼ばれ、南極観測隊に同行して1年間昭和基地で調理を担当するお仕事をなさっています。
最も寒い時にはマイナス50度以下にもなる南極。毎年5月末から2か月ほどは全く太陽が上がらず毎日夜が続くという異次元の世界です。
東京でご主人と共に知る人ぞ知る名懐石レストランで腕を振るっていた渡貫さんが、何故南極を目指したのか。そして、南極での暮らしとはどんなものなのか?女性の人生に多様な選択肢があることは当たり前の今、それでもずば抜けて特殊で、そして過酷な環境に敢えて飛び込む女性の生き方に触れて頂けたらと思います。
インタビューは、南極への出発直前、11月に2回行い、南極島直後のメールでのやり取りも含めて原稿を構成しました。「婦人画報」は、日本で最も古い女性誌。このような伝統ある誌面に女性へのインタビュー記事を10頁も担当させて頂き、大変光栄に思っています。良かったら是非ご高覧下さい。
今月の「婦人画報」は他に、「花の旅へ!」と題して、日本全国の花の名所とその周辺にある名所旧跡・旅の宿を12カ月分紹介する大特集が!私も花好きなのでたまりません♪
その他にも、クラッチバッグの特集が素敵だったり(きものにクラッチバッグも良さそう☆)、ワンプレートブレックファースト特集も熟読。
書店で、電子書籍で、ぜひお求めください!