西端真矢

ARCHIVE:

2015きものサローネ、始動~~私もスタッフで参加しています 2015/08/24



毎年秋に日本橋で開催される大型きものイベント、「きものサローネ」。
きものファンの皆さんにはすっかりおなじみですね。
4回目となる今年は、10月7日(木)~10日(土)、これまでと同様、COREDO室町1とYUITO日本橋野村ビルで開催されます。
昨年までは一きものファンとして会場に遊びに行っていた私ですが、今年は実行委員会入りすることになりました。担当は、宣伝広報物の記者業務。下の写真は、今年初の試みとして制作した「きものサローネ」タブロイド紙なのですが、8ページあるこのタブロイド紙の8割ほどを私が取材・執筆しています。
KS_%E8%89%B2%E6%A0%A1.jpg

小島慶子さん、インタビュー

では、何が書かれているか‥をご紹介すると、今年のサローネのご紹介にもなるかなと思っています。
二人のおしゃれなきもの女子が印象的な表紙をめくった1ページは、元キャスターで現在はエッセイストとして活躍する小島慶子さんのインタビュー。
%E3%82%BF%E3%83%96%E3%83%AD%E3%82%A4%E3%83%891%E9%A0%81%E7%9B%AE.jpg
小島さんは今年、『0から始める 小島慶子のきもの修行』という本を出版され、“少ない枚数で多くの組み合わせを生む、賢いきものの揃え方”を指南しています。
今年のサローネでは、その小島さんのきものワードローブ作りを、パネル展で展示。インタビューでは、根幹にある考え方の部分をお聞きしました。会場で、パネルを見て頂きながら同時にインタビューを読んで頂くと、聡明な小島さんのワードローブ術を、より立体的に理解して頂ける仕組みになっています!

実際にお会いした小島さんがどんな方だったかを少しお話しすると、皆さんのご想像通り、とても聡明な方です。もう、ツーと言えばカーに、こちらの意図をくみ取って下さって、ちょっとひねりのある返しを下さる。こんなにインタビューのしやすい方はいらっしゃらない、というくらい頭の言い方だなと感じました。
でも、決して「私、頭いいでしょ!」というかんじの強い印象の方ではないんです。むしろ、どこかはかなげなところがあって、そのアンバランスな部分に私は色気を感じました。
聞くところによると小島さんはお母様との関係に悩まれ、過去には拒食症を発症されていた時期もあったとか。その一連の心の葛藤と解脱の過程を書かれた本もご出版されているということなので、今後、読んでみたいと思っています。その影の部分、弱さの部分と、持って生まれた聡明さとが重なり合って、“謙虚な知性”とでも言うような素敵な女性がそこにはいらっしゃいました。そんな小島さんがどんな風にきものを揃えていらっしゃったのか、ゼヒ、展示を見に来て頂けたらと思います。

          *

現代京都伝統工芸の最高峰を知る展示

さてさて、上の小島さんのページの写真の下の方に少しだけ、豪華な振り袖が見えているのにご注目ください。これは、「京の名工展」のご紹介ページ。染織に限らず、漆器、陶器、飾り房、京人形など、現代京都の名工と若き期待の工芸職人さんの作品が一堂に会する展覧会です。
京都からはこの他に、西陣や京都市中の織り元、染め元が14店出店。毎年恒例のきものプチ見本市、今年は「きものマルシェ」と名づけてお送りするきもの広場に出店します。
「きものマルシェ」にはこのほかに、例年通り、たくさんの染め工房、織り工房、和小物工房、悉皆や着付け、和裁工房が出店。今年は男物コーナーも新設し、80店舗以上の規模で皆さんをお迎えします。ワークショップコーナーもあり、まるできものの街に迷い込んだような感覚!ゼヒ遊びにいらしてください。
   
          *
%E3%82%BF%E3%83%96%E3%83%AD%E3%82%A4%E3%83%89show%E9%A0%81.jpg
さてさて、ここからは、今年のサローネの一大特徴をご紹介したいと思います。それは、“充実のステージと展示”。例年にない豪華な出演者と展示で皆様をお迎えし、「去年までのサローネとはちょっと違う」と感じて頂けるかと思います。
例えば…

*あの「ヨルタモリ」宮沢りえさんのきものスタイルを担当する、スタイリスト伊藤佐智子さんによるきものスタイル展「息づく、きもの」展
昨年の「ヨルタモリ」放送開始以来、皆さん、りえさんのきもののあまりの素敵さにため息をつきつき画面を眺めていましたよね?あの世界観を打ち立てた伊藤佐智子さんが提案する今のきもの…ってどんなきものスタイルなのか?さんざめくトルソー群で展示されるこの展示は、この秋、きものloverの要要要チェックエキシビションとなるかと思います。皆様、ゼヒご来場くださいね。伊藤さんは9日には、トークショーも行います。

*トークショーはこの他にも、ファッションデザイナー横森美奈子さん、着付け師大久保信子先生、笹島寿美先生、吉澤暁子さん、書家の秋葉生白先生、ゑびす足袋白記澄子さんが登場!

TKC%20%E3%83%88%E3%83%83%E3%83%97%E7%94%BB%E5%83%8F.jpg
*更に、例年は入れ替え制だったきものファッションショーを今年は大きく開放し、多くの皆さんに見て頂けるよう準備しています。
登場するのは、六本木ヒルズに旗艦ショップを掲げ、90年代より現代の都市生活にふさわしいきものスタイルを展開して来た「JOTARO SAITO」

そして、京都の伝統的な友禅技法やろうけつ染め技法を駆使しながら一ひねりある新しいエレガントスタイルを提唱する、「室華風 津室伸吾」

上の写真は昨年の二人のショーから抜粋したものですが、今年はどのような新作を披露してくれるのか。スタッフの私も楽しみでたまらないショーです。
今日からリリースしたサローネの公式サイトでは、私がインタビューして、津室伸吾さんにショーに懸ける意気込みやコンセプト、そしてこれまでの歩みについて語って頂いています。ゼヒこちらもご高覧ください↓
http://kimono-salone.com/backstage/interview/


*この他にもサローネステージでは、
IMAGINE ONE WORLD
米沢織コレクション
花影きもの塾による花嫁衣装着付け実演ショー

などを行います。
きものloverにとって憧れの地の一つである米沢の、紅花染め紬、紙布帯、草木染め紬、米琉紬、お召、男性用袴、おしゃれきものコートなどなど、最新作を一挙に見られるショーは必見だし、
「IMAGINE ONE WORLD」は、腰を抜かすほど豪華な染め織り陣が世界190カ国の国々をイメージしたきものを作る豪華なプロジェクト。

*一方、エキシビションは、日本を代表するファッションフォトグラファー小林鷹さんが5年間舞妓を撮り続けた写真展「うつやか、舞妓の美」を開催。
他に、こちらも日本を代表する人形師である辻村ジュサブローさんのジュサブロー人形展や、京友禅と茶屋辻の名工・五代田畑喜八展も開催します。

%E3%82%BF%E3%83%96%E3%83%AD%E3%82%A4%E3%83%89%E3%83%8A%E3%82%A4%E3%83%88%E9%A0%81.jpg

そして、今年のサローネは、夜も華やかに開催する点が昨年までとは違います
10月9日、1日目は、「Classic Night」と題して、きもの×伝統芸能の競演を。

*スタートは、土屋アンナさんとアンナさんママできものスタイリストの土屋真弓さんのトークショー。
「代々受け継いで行く」というきものの継承のお話を堅苦しくないトークで繰り広げて頂いた後、ソプラノ歌手川越塔子さんによる、日本女性を主人公としたオペラ「蝶々夫人」のアリア独唱。

*続いて、大人気の和ランジェリー「Wafure」代表であり日本舞踊尾上流師範でもある尾上博美さんによる日本舞踊×トークショー「美しい日本の所作と心」。長い鍛錬を経て育まれた尾上さんの美しい舞いを鑑賞しながら、私たち一般のきものloverでもその美しい所作に少しでも近づくために何が必要なのか、をお話頂く必聴のトークを。

*その後は、何とも豪華に、和泉流狂言師・九世野村万蔵さんが登場。最近ではももくろのコンサートを演出されるなど八面六臂の活躍をされる万蔵さんが、狂言の楽しさと狂言衣装の魅力を、狂言の実演付きでお話しくださるたまらなく贅沢な時間です

*最後は、正統のヴァイオリニストでありながら「ミス着物」でもあるという、才色兼備の松本蘭さんによる「きもので奏でるミニリサイタル」でしめやかに夜を過ごします。

*一方、10月9日、第二夜は「Club Night」と銘打って、ぐっとアクティブな夜をお送りします。
その幕をバーンと開けてしまうのが、湯山玲子さんのトークショー。最近では「スッキリ!」や「5時に夢中で」で辛口トークを繰り広げ、マツコ・デラックスもその地位を脅かされまいかと戦々兢々では?と思われる湯山さんが、実はきもの好き!ということで、きものにまつわるあれやこれやを2015年現在の社会の空気問題意識とからめて語ります。相当辛口トークになると思うので、皆さま、楽しみにしていてください。とかくお澄まし気取りばかりのきものの世界、時にはバーンとお尻をまくらないと?がんじがらめで知らない間に窒息死してしまいますからネ!

*その後は、会場の皆さんで楽しめるネオ盆踊りプログラムが登場。古くから親しまれて来た盆踊りを、今注目の邦楽ユニット「AUN J CLASSIC ORCHESTRA」がポップにアレンジ。新日本舞踊の大友千里さんの振付けで、みんなで踊ってしまいましょう!という楽しい時間です。
最近、全国各地で盆踊り復権!といえるほどに盆踊りが大人気。サローネのこの夜は正真正銘サローネオリジナルの曲と振り付け、更に当日は「AUN J」の皆さんが会場に駆けつけ、生演奏で盛り上げてくれます。
私もスタッフではある者の踊りたい~とうずうずしていますので、皆様も是非ご一緒にどうぞ!

*興奮冷めやらぬ中、更に会場がヒートアップすること間違いないのが、あの!「ピチカート・ファイヴ」の野宮真貴さんによるきものおしゃれライブ!
野宮さんがきものも素敵に着こなすことは皆さんご存知かと思いますが、当日も、うっとりおしゃれなきものでご登場になりますよ~(スタッフ特権で知っているのです)。皆様も野宮さんに負けないきものおしゃれでライブを楽しんで頂けたらと思います!

*きものサローネはこの他に、昨年に引き続き、100体コーディネイト展を実施。今年は「きもの100体スタイリズム」と題し、きものスタイリスト、きものショップ店主、きものデザイナー、着付け師などなどきものの目利きによるスタイル競演をご覧頂きます
こちらは、会場を飛び出して、何と、COREDO室町下の地下歩道で開催して日本橋の街をジャック。きもの好き以外の方々にもきものの楽しさをアピールして行きます。プレゼントが当たる人気投票も行いますので、ゼヒ、お気に入りの一枚を探しにいらして下さい。

この他にも書き切れないくらい、今年の「きものサローネ」は盛りだくさんのプログラムでお送りします。
詳細をお伝えする、私・西端のこの夏の汗と涙の結晶のタブロイド紙は、今後、銀座線沿線駅やCOREDO室町ビル、渋谷パルコにて無料配布。また、当日来場された皆様にもお配りしますので、是非お手に取って頂ければ幸いです。

また、サローネ公式サイトも今日からリリース!
こちらにも各プログラムの詳細情報や、前売りチケット購入方法、事前予約が必要なプログラムの予約詳細が掲載されています。
ゼヒご覧頂ければと思います。
今後も、私が担当して出演者、出店者の皆さんの横顔を深く掘り下げるインタビューやコラムを掲載して行きます。ゼヒご覧ください!
http://kimono-salone.com/

↑このURLで正しいのですが、私のブログとの相性が悪いのか、
何故かリンクがつながりません。
お手数ですが復旧されるまで、ヤフーやグーグルなどの検索サイトに
「きものサローネ」と入れて検索頂くか、
上記URLをコピー&ペーストして検索ください。申し訳ありません。

          *

10月7日~10日、きものサローネ。考えてみればもう一月ほどしかないのですね。
当日私は裏方スタッフとして、もしかしたらきもの姿にインカムなど付けまして会場を走り回ることになりそうです。
皆様と会場でお会いすること、楽しみにしています!
にほんブログ村 ファッションブログ 着物・和装へ
にほんブログ村
にほんブログ村 その他ブログへ
にほんブログ村

「美しいキモノ」秋号発売!2企画担当しました。 2015/08/20



%E7%A7%8B%E5%8F%B7%E8%A1%A8%E7%B4%99.jpg
「美しいキモノ」秋号、本日発売になりました!
私は2企画担当しています。一つは、素敵なあの人のきものスタイルを拝見する「きものマイスタイル」ページ、今号ではルー大柴さんを取材しています。
%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%81%95%E3%82%93%E3%83%9A%E3%83%BC%E3%82%B8.jpg
ルーさんは、実は、遠州流茶道の教授でもあること、まだあまり知られていないのではないでしょうか。そんなルーさんのおしゃれなきものコーディネイトや小物使いに張りめぐらされた美意識を、ゼヒご覧頂けたらと思います。
取材・撮影中のルーさんは楽しい冗談でスタッフを笑わせてくれたり、お茶を点てるシーンの撮影ではその後、私たち一人一人にお薄を点ててもくださいました。ベリー優しくて楽しいルーさんに、エブリバディがムーブドされてしまったのでした~!

          *

もう一つ担当したのは、今号の大きな特集の一つ、その名も「10分で二重太鼓が完成!お太鼓結びの達人」の中の3ページ。
二重太鼓10分、なごや5分という驚異の術をこれから私も真剣にページを読み込んで学ぶつもりなのですが、その他に、そもそも帯を作り帯にしてしまうというのも、簡単にきものを着るための一つの方法ですよね。
…ということで、自宅で簡単に縫い留めるだけで出来る作り帯と、もうこうなったらプロに頼んじゃえ!なプロに頼む作り帯、この二つをご紹介する実用ページです。
%E4%BD%9C%E3%82%8A%E5%B8%AF%E3%83%9A%E3%83%BC%E3%82%B8.jpg
%E3%83%97%E3%83%AD%E3%81%AE%E4%BD%9C%E3%82%8A%E5%B8%AF%E3%83%9A%E3%83%BC%E3%82%B8.jpg
「自宅で作る」方は、私も指導の竹田和裁研究所の先生の指示書に従って自作してみたのですが、不器用なら誰にも負けない私でも1時間かからないで自作出来ました。ゼヒ皆さんも試してみて下さいね。
かわいいイラストは、岡田知子さんが描いてくださっています。

          *

「美しいキモノ」秋号は、このほかに、「ランチ紬とディナー小紋」と銘打ったスタイル特集、特に私は気になりました。お友だちとのお食事会やデートには、ちょっとおめかし感のある小紋、これですよね。コーディネイトの参考に、皆様ゼヒご覧になってください。
この他にも、毎号楽しみに読んでいる「染織レッドリストを救え!」が、今回は中部地方編。付録の「美智子さまのきものアルバム」は礼装の参考図書として必須だし、琳派のきもので各工房の力作を眺めるのも楽しいのです!
書店で、電子書籍で、ゼヒお求めください♪

にほんブログ村 ファッションブログ 着物・和装へ
にほんブログ村
にほんブログ村 その他ブログへ
にほんブログ村

新しい紗紬でお墓参り+「三蛙会」書道展へ 2015/08/17



%E3%82%B3%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%82%B8%E3%83%A515816.jpg
仕事の大きな山を越え、差し迫った〆切のない自由な日々を満喫中です♪
昨日は今年作った新しい紗紬のきものに夏らしい花火の帯で、お墓参りと、そして友人の書展へと出掛けて来ました。
%E7%B4%97%E7%B4%AC%EF%BC%8B%E8%8A%B1%E7%81%AB%E5%B8%AF%E5%BC%95%E3%81%8D.jpg
↑こちらの写真が、その着姿です。
母方の墓所が明大前の「築地本願寺和田堀廟所」にあり、曽祖父母、祖父母、大叔母が眠っているのですが、この祖母と曾祖母が大の大の大のきもの好き。私のきもの関係の仕事があまりにも順調なのは、いつもこの二人が見守ってくれているお蔭なのではないかと思い、この数年は特に頻繁にお墓参りをしています。昨日もしっかりとお礼を伝えて来ました。
かなり引きの写真できものや帯の柄が分からないと思いますので、寄りの写真はこちらに↓
%E7%B4%97%E7%B4%AC%EF%BC%8B%E8%8A%B1%E7%81%AB%E5%B8%AF%E5%AF%84%E3%82%8A.jpg
7月11日の日記で「届きました!」とご報告していた淡い淡いグリーンの紗紬に、花火と屋形船の柄の絽の染め帯。夏用のレース組の帯〆を締めました。
この紗紬は今年、都内某所で開かれた秘密のムフフおきもの会でお安く入手したもので、その集まりの専属和裁士さんにお仕立てをお願いしました。この方に頼むのは初めてだったのですが、私の日頃の着付けの悩み、と言うか、「こういう風に着たい」という目指す着姿をお話しして、その姿が作りやすくなるよう工夫して仕立てて頂いたものです。今日で着るのは2回目ですが、うん、良いかんじ。いずれその和裁士さんとよくお話しして、どういう工夫をして頂いたのかを詳しくレポート出来たらと思っています。去年一年間「美しいキモノ」でお仕立ての連載をして、着付けの悩みって、お仕立てから関われば改善出来ることが相当あるなと思っているのです。
帯は、きものお仲間のKさんからお安く譲って頂いた染め帯なのですが、この帯、色々な方の目を引くらしく、電車やレストランで「素敵な帯ですね」「花火の帯だ!」などと声を掛けて頂きます。いかにも日本の夏らしい模様は、やはり皆さん嬉しくなるのでしょうか。
%E5%92%8C%E7%94%B0%E6%8E%98%E5%BB%9F%E6%89%80%E5%9C%92%E5%86%85.jpg
↑和田堀廟所は広い敷地内に木々も植えられ、散歩するのにも良い場所です。実際、トレーニングウェアでウォーキング中の方もちらほら見かけました。
%E4%B8%80%E8%91%89%E3%81%8A%E5%A2%93.jpg
↑そして、ここには樋口一葉女史のお墓もあるため、「秋の終わりから書く本について、一葉さんのように巧みな構成力で書き通すことが出来ますようお守りください」とご加護をお願いしてみました。聞き届けて頂けますように‥

        *

その後は新宿へと移動して、三人の若き書家が、書への純粋な情熱を追求するために興した「三蛙会」の会展に伺いました。
%E7%8C%9B%E5%88%A9%E3%81%95%E3%82%93%E3%81%A8%E4%BD%9C%E5%93%81.jpg
↑こちらは、その主宰の三人の一人、鈴木猛利さんと、作品。恐らく最も単純で基本的な文字の一つである「人」という字を中心に置き、人と自分との関係性のあり方を綴った、詩のような文章も横に書かれています。ほろりと心を動かされる文章が、その内容にふさわしい字で書かれていること。自由自在に文字を操れる書家という存在が、心から羨ましく感じられる瞬間です。
この他、幾つかの作品も下に並べてご紹介します↓
%E5%96%9D%E3%81%AE%E5%AD%97%E4%BD%9C%E5%93%81.jpg
%E8%8D%B7%E8%8A%B1%E4%BD%9C%E5%93%81.jpg
%E5%B1%B1%E6%9C%AC%E3%81%95%E3%82%93%E4%BD%9C%E5%93%81.jpg
%E6%9C%A8%E4%B8%8B%E3%81%95%E3%82%93%E4%BD%9C%E5%93%81.jpg
上から、「喝」を書いた門下生の方の作品
「荷花」(蓮の花のこと)を書いた作品
「蒙餘澤」(余沢を蒙る)、こちらは、三蛙会主催者の一人、山本幸一さんの作品。篆刻も。私はこの作品の字がとても好きです。
「1」(きものブランド「awai」支配人木下勝博さんの作品)

…などなど、とても紹介し切れない、六十作あまりの作品が展覧されていて、今、仕事が一段落して気持ちにも余裕があるものですから、ゆっくりと拝見させて頂きました。
また、私は今、美術史家である茶道の先生に時に教えを請いながら表装について勉強中のため、皆さんが自らのお作にどのような表装を着せているのか、とても気をつけて拝見することとなりました。古典的な表装をされている方もいれば、大変にモダンな取り合わせの方もいらして、とても楽しく勉強になります。
思念や心を伝えるための手段であったはずの「文字」というものそのものを愛で、書かれた内容にふさわしい取り合わせの表装を施し、その取り合わせた全体としても愛でる文化。きわめて高度で繊細であり、且つ洗練された日本文化のあり方をしみじみと思う時間でした。
毎年訪れるお盆の時が、今年はこうして静かに暮れて行きます‥

にほんブログ村 ファッションブログ 着物・和装へ
にほんブログ村
にほんブログ村 その他ブログへ
にほんブログ村

冷やし干し柿で猛暑を乗り切り+浴衣で数時間娑婆に出た日 2015/08/13



しばらくブログを更新出来ずにいました。
ただただ仕事が忙しかったためで、思えば7月中旬頃からひたすら仕事!仕事!仕事!の毎日。花火に浴衣パーティーに素敵なお店の1周年記念イベントに…総て、キャンセル!でしたが、ようやく今日これから最終校正読みに行けば一つの山を越える気配。8月後半はかなり楽になる予定なので、遅れて来た大学デビューさんのように、自由を満喫したいと思います。
そう言えば、ちょうど私が特に目を吊り上げていた8月1日頃から先週半ばくらいまで、毎日35度台の猛暑が続いていましたが、振り返ってみればその猛暑の中で文章を考え考えするという二重の苦しみを何とか乗り切れたのは、このお菓子のおかげなのではないかと思うのです↓
%E5%86%B7%E3%82%84%E3%81%97%E5%B9%B2%E3%81%97%E6%9F%BF.jpg
じゃーん、冷やし干し柿!です。
私はふだんから干し柿が大好物で、特に、デパートに並んでいるような高級系の干し柿ではなく、田舎の普通のお家で作られているものに時々本当にびっくりするほど美味しいものがあるなと思っています。親の知り合いの方などからそんな干し柿を頂く機会があると、天にも昇る心地で頂いているのでした。
…が、その干し柿を、冷凍庫に冷やしておいて、夏の間も美味しく食べる方法があったとは‥!

先月の31日、ちょうど一つ前のブログエントリーになりますが、雑誌のお仕事で栃木の養蚕農家さんへ取材に伺ったところ、そちらのお母さんが「おやつに」と出して下さったのがこの冷やし干し柿でした。
干し柿は常温がベストなのでは?と、何しろ干し柿好きなので内心半信半疑で食べてみると‥干し柿特有の味のまろやかみはそのまま、ほのかにひんやりとした食感が‥美味しい‥!
感動にうちふるえている様子から本当に干し柿好きなことが伝わったらしく、「持って行って」と大量にジップロックに詰めてお土産にして頂きました。もったいないので一日おきに一つずつ食べ食べして、何とか猛暑と猛烈な〆切の波を乗り切った、この夏の絵日記前半なのです!
%E9%BB%92%E6%B5%B4%E8%A1%A3%E3%81%A7.jpg
そう言えばそんな中で、一日だけ娑婆に出た日がありました。
上の写真がその日のコーディネイトで、黒地の絞りの浴衣に、麻の半幅帯を締めています。この帯の色、柿の皮の色に似ていませんか?(*^^*)
%E6%B9%AF%E5%B1%B1%E3%81%95%E3%82%93.jpg
この日は、今関わっているお仕事でお世話になっている、著述家の湯山玲子さんのお誕生日パーティーでした。最近は「スッキリ!」や「5時に夢中」のコメンテーターとして、お茶の間にもその鋭い批評眼がじわじわ浸透しつつある湯山さん。最新刊『男をこじらせる前に』が本当に面白そうで、読まなくちゃ!
80年代ディスコを再現した趣向のこの日のパーティーには数時間だけ顔を出して、また仕事!仕事!でも、今日のブログ冒頭にも書いたように、ここからは大分楽―に過ごせそうなので、浴衣で出かけられる日も何日かはあるでしょうか。何しろまだ8月は半分残っているのだから!ウキウキと過ごしたいと思います。るん!

にほんブログ村 ファッションブログ 着物・和装へ
にほんブログ村
にほんブログ村 その他ブログへ
にほんブログ村