西端真矢

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出雲・奥出雲へ取材旅行に 2016/11/30



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取材旅行で、出雲と奥出雲地方へ来ています。
昨日・今日とまず奥出雲を回り、江戸時代、山深くで行われていたたたら製鉄の現場跡地や、たたらを支えた豪商の邸宅を訪ね、夜は出雲国風土記にも登場する湯村温泉へ。野鴨の囲炉裏やきに舌鼓みを打ち、深夜には二度目の湯に浸かりに行くと、一人温泉独占の贅沢。本を持ち込んで、夢の「温泉読書」をすれば良かった…
今日の夕方出雲市内に入り、明日早朝に大社を参拝した後、明後日まで宍道町、平田、出雲、松江を取材に回ります。かなりのハードスケジュールですが、手ごたえある時間が続いています。

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着付け道具はかわいくなきゃダメ?~茶色の紬に黄色の染め帯で「ゑり正」の東京出展へ。 2016/11/27



またまた仕事が山積みで、きもの外出もままならない日々が続いているのですが、昨日、土曜日はお友だちが主宰するきものフリマに顔を出しつつ、日本橋三越で京都の「ゑり正」さんが特別出展をされているので(~29日まで)、「ゑり正」ファンとしては小物を買いに駆けつけました。いつも公式サイトから買っていますが、やはり実際に手に取ったり、店員さんとお話をしながら購入する方がずっと楽しいですから♪
下の2枚の写真が、その三越4階の呉服売り場に出来た特別出展会場で撮ったもの。かなり広いスペースに、帯揚げ・帯〆から、肌襦袢、襦袢、きものバッグ、半衿、着付け小物…と充実の品揃えです↓
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↓ちなみにこの日、私はもちろんゑり正さんの帯揚げで。麻の葉に七色つまみ。実は、この下の帯板もゑり正製なのですが、それは見えませんねw
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↑レンガ色の道明の帯〆は、友人のおばあ様の遺品を頂いたもの。ほぼ新品同様で、嬉しいーーー!大切に使います。帯は祖母が染めた菊模様の名古屋です。

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↑会場で購入したのは、この「楊柳きんち腰紐」。上の写真が購入した状態。下が、広げたところ。前からきんち紐に興味があり、しかもこの七色のシリーズが本当にかわいくて目を付けていました。やっと家に連れて来られて嬉しいのです♪

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↑もう一つ購入したのが、この帯枕です。10年近く使っている帯枕ちゃんが相当へたって来たので、買い替え。赤の輪出し絞りがかわいい♪
前の子はしばらく棚にしまって時々なでなでしてあげた後、うちの庭で「茶筅供養」ならぬ「帯枕供養」のお焚き上げをしてお別れしようと思います。本当によく働いてくれたのですもの、ぽいとゴミには出せません。こういうところ、自分はすごく日本人だと思います。

…と、今回は二点購入して大満足。よく、着物を頻繁に着る愛好家同士で話をすると、
「着付け小物なんてどうせ見えないし、道具として役に立てばいい」
と実用に徹する人と、
「やっぱり着物のみならず、着付け道具もかわいくしたい!」
という人にはっきり二分されるように思います。私は完全に後者。着物を着れば着るほど、中の小物類もかわいくしたい、と思うようになりました。もう、着付けの時、そして脱いだ時の気分の楽しさがが全然違うなあ、と。もちろん、道具派、かわいい派、どちらも一理あるので、完全に好みの問題ですけれど。
…という訳で、かわいい派としては多幸感あふれる週末だったのでした♪

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中井美穂さんとお母様の着物物語を取材しました~クロワッサン「着物の時間」にて 2016/11/25



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クロワッサンの老舗連載「着物の時間」にて、フリーアナウンサーの中井美穂さんを取材しました。
着物がとてもお似合いになるお顔立ち、しかも歌舞伎にも造詣の深い中井さんなので、きっとたくさん着物をお持ちに違いない…と思いきや、意外にもまったく興味なし。けれどお母様は美穂さんに着物を着せたくて着せたくて…という母と娘の着物物語をまとめています。ちょっとほろりとする内容。ぜひ書店でお手に取って頂けたら嬉しいです。

今号のクロワッサンは「冷える女は、たるむ」という、何やら恐ろし気なタイトルの特集。
確かに、食べ物や適度な運動に気を配り、体を中から温めることの重要性は近年よく言われていますよね。
特集も含め、今号の「クロワッサン」を是非よろしくお願い致します♪


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友人のお祖母様のろうけつ染め小紋を頂き、お茶の稽古へ 2016/11/10



今日もきもの日記です。
建築模型作家として活躍している友人のお祖母様が亡くなり、そのきものやお茶の道具を分けて頂くことになりました。
お茶道具は、茶碗、香合、稽古用のお棗、夏の氷点のガラス茶碗など。きものも長着だけではなく、帯締めや夏用のバッグなど小物も少なからずあり(絹紅梅も…!嬉、し、い…)、どれも大切に使わせて頂こうと思っています。
      *
早速、先週末のお茶のお稽古に、頂いた中から小紋を着て行きました(稽古と稽古の間の休憩時間に撮ったため、炭の道具など写っているのはお見逃しを…)↓
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縹色地に花と流水をろうけつ染めで表した愛らしい一着。私はあまりすっきりとしたきものより、何と言ったら良いのでしょう、ちょっと「ぼってり感」のあるきもの・きものスタイルが好みで、とても好きな一枚です。ろうけつ染めも一着も持っていなかったので、本当に嬉しい。またサイズがほぼピッタリなのです。
ただ、八掛は、私の年齢には厳しくなって来たやや若さのあるローズ系色なので、これは追々きものの地の色と同系色の縹系かブルー系に変えるつもりです。洗い張りに出された後らしくしつけ糸がつき、布の状態はとても良く…長く楽しんで行きたいと思います。

帯は、破れ七宝柄の八寸を合わせました(帯もきものも、色は一枚目の写真の方が正確です)↓
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この日は炉開きのため、定番の亥の子餅が主菓子に。「一幸庵」製です。美味しかった…↓
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大切な着物とお茶道具をお譲り頂いた香さん、ありがとうございました!


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結城紬のふるさとへ(着物コーディネート写真付き) 2016/11/08



先週末は茨城県結城市への日帰りツアーに参加しました。きもの好きの知人が企画してくれたもので、結城紬の制作工房とメーカーを総勢15人でわいわいと回る楽しい内容です。
下の写真は、柄をつけるための工程「絣括り」の様子。学んで知ってはいましたが、実際に間近で見ると、いかに細かい感覚で括っているかが実感出来、ため息がこぼれます↓
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こちらは、真綿から糸を取る、所謂「紡ぐ」作業の実演。こちらも近くで拝見すると、一定の太さで細く糸をつないでゆくことがいかに難しいかが分かります↓
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こちらは工程の中でも最後の最後、湯通し後の伸子張りの様子。伸子張りを実演して頂きました↓
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他にも、機織りの様子や綛上げの道具なども拝見したのですが、写真がいま一つなので割愛。あれこれと質問出来、非常に有意義な時間でした。

下の写真は、今回のツアーをアレンジ下さった老舗中の老舗の結城紬メーカー、文久3年創業の「龍田屋」さん。趣きある外観がとても素敵です↓
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中もこんな風に、昔ながらが素敵♪↓
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お二階で、ご主人から、結城と結城縮みの違い、証紙の見方、龍田屋オリジナルの織りなどについて解説を頂きました↓
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こちらは、女将の真由美さんと一緒に。真由美さんの結城が、小さな絣で全体には市松模様になっていておしゃれでした↓
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今回、ツアーメンバーの中から男子が一枚結城をお買い上げ!私もほしい反物がたくさんあったのですが、既に着物計画の中に名古屋帯と小紋を作る予定があり、破産してしまうので我慢我慢。頑張って働きます。
見学を終えた後は、夕方遅く、結城の名カフェ「ARTISAN」へ。銀座や青山のパティスリーと比べても全く遜色のない素晴らしい美味しさ。甘いものに目がないのでとてつもなく幸せでした↓
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この日の私の着物は、祖母から伝わった紫がかった茶色の無地紬。絶妙な色ねえ、とツアーのお仲間に褒められたのが嬉しかった♪結城かな?と思っているのですが、違うかもしれません。ご主人に見てもらおうと思っていたのに、制作工程などに夢中になってすっかり忘れて帰宅してしまいました。また誰かに聞いてみよう。龍田屋さんの前で(風で裾がまくれ上がっていますがお見逃しを…)↓
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帯は、手描きで更紗文様を描いた名古屋帯。ツアーに一緒に参加したお友だちの圭子さん主催の「着物縁結び」の会で、圭子さんのご友人の帯をお安く譲って頂いたものです。コーデのアクセントに、抹茶色の帯揚げを入れてみました(写真の色は正確ではなく、上の、龍田屋さんで撮った写真の方が実物に近く出ています)↓
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ツアーに参加した皆さんの帯の様子がこちら。皆さんそれぞれ違っている、その様子を眺めることが、着物好きとしては無上の楽しみです↓
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この日、私は朝から美容院でアップスタイルにセットしてもらいました。芸術的にきれいに出来ている様子を、いつの間にかツアーのお仲間が撮ってくださっていました。自分ではとてもとてもこんなきれいには出来ません↓
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スーパー夜型人間で、とにかく早起きが苦手。着付けはまだしも、髪までするのがどうにも億劫なので、今回、美容院に頼りました。翌日にお茶の稽古が入っていたため、二日間持たせる魂胆です。江戸時代の芸者のように若干枕を高めに調節して、ネットをかぶせて眠ったところ、ほとんど飛び出した毛もなく、飛び出した部分はピンで押さえれば大丈夫。翌日夕方遅くまで持ちました。これからも着物が続く日はこの作戦で行こう…
そうそう、こちらの写真に写っているお店は、ランチを頂いた、「kokyu(結城市)」というレストラン。昭和初期の民家を使用していて、こちらもとても雰囲気のあるお店でした。
お勉強にお喋りにお食事・スイーツに、何から何まで楽し過ぎる一日でありました♪


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