西端真矢

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「婦人画報」2月号にて、「今を生きる、柚木沙弥郎」を取材執筆しました(深澤直人さんとの対談付き) 2020/01/14



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発売中の「婦人画報」2月号にて、97歳にしてなお世界から最新作が待たれるアーティスト、柚木沙弥郎さんの最新作と、その創造力の源泉を探る特集を担当しました。
柚木さんのファンでもある日本を代表する工業デザイナー、深澤直人さんとの対談付きです。

‥‥と、自分で書いていても「これは担当した人、プレッシャーとてつもないな!」と言いたくなる仕事。昨年秋の終わりから冬の初めは、この原稿のことで日々脳が千切れそうになり、心臓はまさにプレッシャーでキリキリしていました。
当初は、「婦人画報」の三人称視点で柚木さんの制作哲学やこれまでの道のりを書いていく‥ということで企画がスタートしたのですが、取材を進め、柚木さんとたくさんのお話をする中で、私が、柚木さんの独特の語り口を具現化しつつ原稿に落とし込むべし、ということに方針変更となり‥かくして呻吟しながら原稿に向かう日々となったのでした。

その成果は、もちろん、「婦人画報」2月号をお手に取ってご高覧頂ければと思います。
戦争で灰色の青春を時代を送り、その後、柳宗悦、芹沢銈介、河井寛次郎らが闊歩する民藝運動に魂を揺さぶられ、染色の道へ。工芸と芸術の相克に深く悩みながら、やがて染色の枠を超え、独自の芸術世界を作り上げて来た柚木さんの長い道のり。その根底にある純粋な情熱。それは深澤さんにも共有されているもので‥‥
‥‥と、創作を生業とする人にも、また、そうではない人にとっても、人が生きることの根源を思索する記事となっています。もちろん、二人の巨人と接した私自身にとっても、来し方行く末についてひたひたと考える大きな機会となりました。写真は、柚木さんを撮り続けている木寺紀雄さん。ぜひご高覧ください。

去年今年 2020/01/06



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新年明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願い申し上げます。

毎年、年の瀬に清水寺で発表される「今年の一字」にならってみるならば、昨年の私の漢字は、「介」と「港」だった。
一字には絞り切れない。
「介」は、母の介護。「港」は香港騒乱を表している。
年初より、七十六歳の母の持病と認知症が急激に進行して介護に明け暮れつつ、初夏には香港の激しい抗議活動が始まり、自分の意思を明らかにする必要に迫られた。そして常に友人たちを案じながら半年を送って来た。

思えば、四十代のうちから親の介護をするというのは、日本社会の標準から言えばやや早い方だし、香港の問題は、対岸の火事と言えば言えなくもない。
けれど、見方を変えれば、どちらもすべての日本人に――濃淡の差はあるとしても――影を投げかけている事象であり、おそらくこれからその影がより深まっていく事象でもあるだろう。だから、積極的な見方をすれば、自分は時代の最も先鋭的な部分を歩いているし、経験と思考を先取りして積み重ねている。そう考えることにしている。

もちろん、たとえば戦国時代にも、それからあのアジア太平洋戦争の時代にも、日々の中に小さな楽しみはいくつもあったように、私の毎日にも心嬉しいことは存在している。
美しいものを見ること、深い知的な営みに触れること、解かれていない歴史の事象に思いを馳せること(私は、歴史とは一種の推理小説であると思っている)、そして本当に気の合う人たちとの会話の時を過ごすこと。猫と遊ぶこと。
何より書くことを愛しているから、今年も、頂いた依頼に対して常に自分が最初に定めた限界設定を超えるレベルの原稿を返せるように、また、それとは別に、自分自身のプロジェクトも進めていきたいと思う。

年が終わる頃、今年の一字はどのような字だと感じるだろうか?
未来に対して、天真爛漫な予期は持っていない。淡々と、心を尽くして生きていく。

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