西端真矢

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去年今年 2020/01/06



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新年明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願い申し上げます。

毎年、年の瀬に清水寺で発表される「今年の一字」にならってみるならば、昨年の私の漢字は、「介」と「港」だった。
一字には絞り切れない。
「介」は、母の介護。「港」は香港騒乱を表している。
年初より、七十六歳の母の持病と認知症が急激に進行して介護に明け暮れつつ、初夏には香港の激しい抗議活動が始まり、自分の意思を明らかにする必要に迫られた。そして常に友人たちを案じながら半年を送って来た。

思えば、四十代のうちから親の介護をするというのは、日本社会の標準から言えばやや早い方だし、香港の問題は、対岸の火事と言えば言えなくもない。
けれど、見方を変えれば、どちらもすべての日本人に――濃淡の差はあるとしても――影を投げかけている事象であり、おそらくこれからその影がより深まっていく事象でもあるだろう。だから、積極的な見方をすれば、自分は時代の最も先鋭的な部分を歩いているし、経験と思考を先取りして積み重ねている。そう考えることにしている。

もちろん、たとえば戦国時代にも、それからあのアジア太平洋戦争の時代にも、日々の中に小さな楽しみはいくつもあったように、私の毎日にも心嬉しいことは存在している。
美しいものを見ること、深い知的な営みに触れること、解かれていない歴史の事象に思いを馳せること(私は、歴史とは一種の推理小説であると思っている)、そして本当に気の合う人たちとの会話の時を過ごすこと。猫と遊ぶこと。
何より書くことを愛しているから、今年も、頂いた依頼に対して常に自分が最初に定めた限界設定を超えるレベルの原稿を返せるように、また、それとは別に、自分自身のプロジェクトも進めていきたいと思う。

年が終わる頃、今年の一字はどのような字だと感じるだろうか?
未来に対して、天真爛漫な予期は持っていない。淡々と、心を尽くして生きていく。

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