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夏と冬、歌舞伎観劇の日のきもの 2020/01/23
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約一年ほど前、母の介護が始まって以来、きもので出かける回数もぐっと減ってしまったのですが、もちろんきもの愛は冷めることなく、母の体調の隙を見てはきもので外出しています。
久々のきもの日記は、相当前のこととなりますが、昨年8月と、着たてほやほやの先週、夏と冬の歌舞伎観劇の日のコーディネイトを。
まずは先週のきものから。国立劇場での初春歌舞伎に出かけました。
お友だちの厚子さんが主催の「着物で歌舞伎」に参加したもので、公演後、時蔵さんのトークショーと写真撮影も↓
きものは、光琳水を現代的にアレンジした訪問着。渡辺雪三郎さん作です。まだ元気だった頃の母が気に入って即買いしたものですが、「今日、これ借りるねー!」と出かける前に見せても、認知症のため覚えておらず‥涙。
↑気を取り直して‥合わせた帯は、大好きな模様「松皮菱」と竹模様を織り出した焦げ茶色地のしゃれ袋帯。西陣の「山勝織物」による手織りです。もう、大好きな雰囲気の帯で、インターネットきもの店の老舗「帯匠洛都」の閉店セールで破格で出ていたので絶対人には渡さない!と鼻息荒く入札。その気迫のためか、無事落札できました(笑)。帯は道明の亀甲組を。
↑こちらは、石川県小松市の歌舞伎ゆるキャラ「カブッキー」くんと。勧進帳の弁慶をキャラクター化しているのですね。かわいいです。
↑「着物で歌舞伎」のこの日の参加者全員での記念撮影が、こちら。これだけの人数がきもの姿、という風景はなかなかに圧巻です。国立劇場の中央~花道近くの良席を、きものジャック致しました☆
*
さて、もう一コーディネイトは、季節をぐーっと巻き戻して、昨夏の歌舞伎座。
ここ数年の八月の人気演目、幸四郎さんと猿之助さんによる「東海道中膝栗毛」を観に出かけました。
この日は、お友だちの島田史子さん主催の歌舞伎鑑賞会「和粋会」に参加して。公演後、美味しい中華を頂いているさなかに、何と幸四郎さんが来て下さるのです。そして、な、何と、くじに当たり、素敵なプレゼントを頂いた上、幸四郎さん、史子さんとのお写真撮影も。きゃー☆
↑顔がにやけてしまっていますが‥
きものは、白揚げと刺繍で楓の木立をあらわした絽の訪問着。高麗屋さんの定紋にちなみ、花菱の袋帯を合わせました。寄りの写真を撮り忘れてしまい、もっと詳細にお見せ出来ないのが残念。せめて着物と帯を置き撮りしようと思いましたが、悉皆中でした‥
頂いたプレゼントはこちらです↓
幸四郎さんと史子さんがプロデュースしている「擽紅」という紅。口紅としてはもちろん、薄く取って頬紅としても使える優れた一品です。
きもの好きということらご縁がつながった歌舞伎にゆかりの深いお友だちのお力で、いつもとても良いお席で観劇させて頂いています。厚子さん、史子さん、ありがとうございます!
そして、何より、舞台の上の、実生活とはまるでかけ離れた世界へと心がはばたくことで、毎日のつらいこともパーッと霧が晴れていくようで。今年も何とか時間をみつけて、歌舞伎観劇に出かけたいと思います。もちろんきもので♪