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写真で綴るお正月 2011/01/07
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皆様新年明けましておめでとうございます。今年もよろしくおたの申します‥‥といきなり京都弁なのは、現在、川端康成の『古都』を読んでいるから。お正月は読書三昧などして久々にゆったりと過ごし、ふだんあまり体重変化のない私も何やら少し体が重いような気がします。
今日の日記は、そんな年末年始のあれこれを写真とともに、そして自分を鼓舞するために新年の抱負などもちらっと書いてみようと思うどす‥‥
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さて、年末年始。新年を迎えるための家庭内のあれこれ師走仕事のうち、私の当番の一つは、玄関にお正月花を生けること。
昨年から習い始めたお茶のお稽古では、先生、そしてお教室の諸先輩方にダメ出しをされ続けている私ですが、華道は、大学時代から二十代後半にかけて真生流を習い、師範免状も取得しています!
‥‥が、最近は忙しく、全く花を生けていないのが現状。何と、昨年末にやはり玄関用のお正月飾りを生けて以来、一年ぶりの華道でした!!!今年は折りに触れてもう少し生け花をする機会を増やしたい。これが「今年の目標その一」ですね。
そして今年生けたお正月花はこちら↓
白磁に菊花を染めつけた伊万里の花器に、菊、梅、南天のお正月花。お正月らしく古典的に、すっきりと、格調高く生けてみました。
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先ほど「お正月は読書三昧」と書きましたが、年末から今日までに読んでいる本はこちら↓
左から、
Leo Ou-fan Lee『SHANGHAI MODERN The Flowering of A New Urban Culture In China 1930-45』
山崎豊子『ぼんち』
川端康成『古都』
井上寿一『山形有朋と明治国家』
暮れも押し詰まった28日頃から山崎豊子先生の初期作品『ぼんち』を読み始め、ドはまり。その後、今は川端康成の『古都』を読んでいます。
それぞれ、大阪と京都の老舗の呉服系商家を舞台にした物語。そこに細やかな人間描写が加わって‥‥と、今の私にはこういう小説が異常にぐっと来るのですよね(いつか私も着物を軸にした小説を書くのが夢です!)。『古都』を読み終わったら、同じ豊子先生の『女系家族』も読む予定。谷崎の『細雪』も再読しようと思っています。
そして、私はふだん、物語系と学問系の本を併読するのが習慣なのですが、現在、学問系は二冊を併読しています。
『SHANGHAI MODERN』は、ハーバード大学から出ている英文の研究書。いわゆる「オールド上海」、東洋のパリと謳われた戦前のモダン都市上海の生活実態、そこに暮らした人々のコスモポリタンな自意識を、数々の文献から詳細にあぶり出す名著。しかし、私は英語があまり得意ではないのでうんうん唸りながら読んでいます。
もう一冊『山県有朋と明治国家』は、気鋭の現代史学者の最新刊。
明治以降の日本史を本気で勉強し始めると、至る所に感じるのは、山県有朋の影。現在注目の学者がその山県をどう分析するのか?と興味を持って即購入しました。この学者については他の著書を読んだことがあるのですが、実は論旨にちょっと偏ったところがあるのでは?と感じたりもしています。しかし、今の私にはまだそれを論駁出来るほどの力もないし、そもそも私の勘違いかも知れないし。何はともあれ注目の学者であることは間違いないということで、今日までに半分ほど読み進めましたが、勉強になることが多々有りとも~(←新年早々すみません)。この後は、同じ著者の『危機のなかの協調外交』を読む予定です。
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昨年は突如として着物DNAが長い冬眠から目覚め、着物に始まり着物に終わったような一年でしたが、今年ももちろん着物を着続けようと思います。
そんな訳で、一年の計、元旦は当然着物を着て過ごしました。その着物の詳しい情報はまた別立てのお着物日記にて詳述しますが、今日は恥ずかしながら着姿を下に。(ぎゃー後ろ髪が一房垂れていますがお見逃し下さい‥‥)↓
着物は、母が若い頃に作った赤に近い臙脂の色無地。「お召」という織り方です。
帯は、塩瀬という生地に祖母が染めた帯。籠いっぱいに生けた花の周りを燕が飛んでいる、というおめでたい柄です。私の部屋の前で撮りました!
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さてさて変わりまして下の写真は、今年の手帳二冊↓
何しろ和服を着る機会が増えたので、今年からは手帳も着物に合うものに変更。‥‥そう、もう洋服はどうでも良くなっています。完全に。
右は、ネットで見つけた和雑貨屋さんで購入した手帳。古い着物をほどいて一つ一つ手作りしたカバーがかわいい!この手帳に日々の予定を書き込み、鞄に携帯して持ち歩く予定です。
もう一冊、『旧暦日々是好日』と書かれている方の手帳は、旧暦と西洋暦が併記されている旧暦手帳。各ページに旧暦にまつわる豆知識も記載されているすぐれモノです。こちらは常に机に置いて、日々ぱらぱらと眺めるために買いました。
中国に留学していたときに痛感したのですが、現代日本人の生活の中で大変残念なことは、旧暦をほとんど忘れてしまったこと。本来、日本の四季に合った独自の暦を持っていたはずなのに、明治以降むりやり西洋暦に合わせてしまったことで失ったものは多々あるように思います。今年はこの手帳を折りに触れてめくり、旧暦の感覚を身につけたいと思います。
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‥‥とそんなこんなで少しは骨休みが出来たお正月。よく人から「まやさんは努力家」などと言って頂きますが、それは外目にそう見えるだけで、本性はちゃらちゃらきれいなものに目がない、軽佻浮薄な人間だと自覚しています。
しかし私ももう若くはないので、今年は本当に気を引き締めてぼやーっと過ごす時間を極力減らさないと、ちゃんとしたものが後に残らない、とも自覚しています。某出版社と温めている企画を具体化出来るように、うんと頭を使わなければいけないし、その他にも書きたいものが多々あり、企画ごとにどうやって世に出して行くか、具体的な行動を起こして行く年にしたいと思っています。
また、もともと和文化好きの私ではありますが、昨年から目覚めた「着物道」を中心として、より深い次元に行くことが今年の目標です。着物に関する講演会・勉強会・交流会に、積極的に参加して行きたいと思っています。
また、三月には正式なお茶会があり、初めてお点前もするので、その前にはお稽古仲間の皆さんと自主稽古をたくさん行う予定。今年もお茶と着物を軸にして、日本人としてのアイデンティティをしっかり探究しつつ、アジア(私の場合、主に中華圏)の方々と活発に意見交換をして行くのがもう一つの大きな目標です。中国語ももっともっと提高=ブラッシュアップしなければいけません‥‥。
‥‥と、やること目白押しですが、大丈夫でしょうか。今年も十日に一度くらいのペースでこの日記を更新して行きますので、ゼヒ皆さん遊びに来て下さい!