西端真矢

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素敵男子に癒される 2011/03/24



福島原発復旧の一進一退にやきもきし、飲料水にも不安を感じながら暗い日々が過ぎて行く首都東京。この数日夜から朝にかけて繰り返し繰り返し起こったやや大きめの余震に肝を冷やし、毎日はまるで薄氷の上を踏むようです。
この地震の影響で、私の仕事は中断や延期になったものがほとんど。突然毎日がヒマな時間でいっぱいになり、こんなときこそ自分の中に教養を貯め込もうと(そして気分を換えようと)、読書はもちろんのこと、茶の湯の自主稽古、中国語と英語のリスニング学習、着物の産地や服飾史の勉強、そして今後仕事が動き出したときのことを見越して企画のブラッシュアップに励んでいます。長年の夢だった韓国語の勉強も始めようかしら‥。

本当は、近県にボランティアに行きたい気持ちもあるのですが、年老いて、ネットや携帯を使いこなすことも不可能な両親を置いて私が出かけているときに、万一大きな余震が起こったら?‥と考えると、当分の間は歩いて数時間内に帰宅出来る距離での外出しかままなりません。
それでも、この間の連休は我が家から徒歩10分の吉祥寺のカフェで友人の写真展が開かれ、久々に着物を着て出かけることも出来ました。いつも行っている近所のケーキ屋さん、パン屋さん、雑貨屋さん、スーパーの店員さんたちとの会話もしみじみと暖かく、地域コミュニティの中で、人のつながりを大事にして生きることの大切さを思い知らされる毎日です。これからも、この街を大切にして生きて行きたい。

そんな、緊張と慰めが交代交代にやって来る毎日の中で、一つの癒しは、テレビの中に見る素敵男子たちの姿。ネットでも大分騒がれているようですが、NHKの科学解説委員の水野倫之さんが素敵過ぎます。
これがその水野さん↓
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原子力保安院や東電の記者会見を聞いても素人にはさっぱり内容がつかめない中、普通に日本語を話す人なら誰でも理解出来るように、要点をぎゅっとまとめてくれる頭脳明晰さ。しかもそれをアナウンサー並みの平明な語調で話し、物腰も、アナウンサーやカメラをしっかりと見つめた話し方。原稿棒読みではなく、自分の言葉で話しているんだな、しかも、それに責任を持とうとしているんだなということがハッキリ伝わって来る姿です。

また、その話し声も何とも素敵な低音で、ネット情報によると大学時代は合唱部に所属していたのだとか。熊やりんご模様!のネクタイ!紫のシャツ!おしゃれ腕時計!と、そのファッションセンスもとても話題になっています。我が家では、母が、「今水野さん出てるわよー!」とわざわざ呼びに来てくれるほど、私はすっかりファンになってしまいました。

そんな水野さんが更に素晴らしいのは、時々見せる正義魂。私は目撃していないのですが、問題勃発初期の15日頃に、御用学者たちが曖昧な言説を繰り返す中、はっきりと「危険な状態」と言い切ったのだそうです。
また、これは私も目撃しましたが、自衛隊ヘリコプターによる放水が決まったとき、北沢防衛大臣が「今日が限界」という発言をしたことを、「何故限界なのか、根拠もないのに要職にある人間が国民を不安にさせるような発言をしてはならない」とはっきり意見を述べました(‥しかし、アナウンサーが途中で緊急ニュースと称して、大して急ぎでもない情報を挟んで水野発言はストップ)。科学担当記者として、国民に正しい情報を伝えることに使命感を持っているその決意が伝わって来ます。大変素敵。この方は将来、第二の池上彰的存在になれるのではないでしょうか。LOVE

            *

また、大規模停電をぎりぎりの綱渡りで脱した17日の夜、私はほっと一息テレビに釘付けになっていました。何故って、『外交官黒田康作』最終回にイ・ビョンホン様が出演するから。
今回かなり出番シーンが多く、途中の回を見ていないのでストーリーはぼんやりとしか分かりませんが、とにかくその素敵なスーツ姿を見つめるだけで連日続いた精神の緊張がふわあっと解き放たれて行くのが分かりました。
特に女性を口説くシーンの表情がとてつもなく素敵です↓
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残念ながら日本の俳優さんは顔立ちや服のセンスでは勝っていても、こういう色気の出し方は到底、大陸発の韓国人には敵わない。侘び寂び文化の国だから仕方がないのですが、女性の本能としては、韓国男性の色気に惹かれてしまう人が多く出て来るのはやむを得ないことだと思わされます。
ちなみにイ・ビョンホンさんは、地震発生後すぐにウェブサイトで心のこもったお見舞い文を発表。また、5000万円の寄付も即座に送ってくれました。私の中でますます上がるビョン様の株。

また、今回、韓国芸能界、そして韓国社会が日本に非常に大きな援助の手を差し伸べてくれたことにもとても驚かされました(強烈な反日文化の国という印象ですから)。前回の日記で書いた台湾同様、韓国も、そして中国も今回大変人道的な支援を送ってくれている。これは、緊張の続く首都圏の真っただ中にいる人間にとって、一つの大きな大きな慰めです。しかもその中に稀代の男の色気をただよわすビョン様の姿があることが、どれだけ大きな気分転換になったことか!改めてスターというものの存在の大きさに思い至ったこの頃でした。

そんな中、昨夜は、近所の居酒屋にて夕食を取りつつ編集者と仕事の打ち合わせをして来ました。内容について大きく展望が開けた予感。緊張と混乱が続く毎日ですが、希望と可能性を見失わずにいたい。地震発生からもうすぐ2週間です。

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