西端真矢

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黒留袖ナイト!!! 2011/04/11



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来る4月24日日曜日、六本木で「黒留ナイト」というイベントが開かれます。
年々カジュアル化する結婚式。また、派手婚であっても仲人を立てるしきたりが激減したため、女性の第一礼装「黒留袖」を着る機会はほとんどなくなってしまいました。そんな、正に箪笥のこやしになっているかわいそうな黒留袖さんを着てあげようじゃないの!というのがこのイベント。六本木にズラリと黒留袖女子が大集合する一夜になりそうです!(男性の参加もOKとのこと。紋付き袴やスーツなどでどうぞ)
24日18時~六本木ミッドタウン内「A971」にて開催。 会費は3千円。
当日は格安黒留レンタルや、格安着付けサービスもあるそうです。
詳細はこちらで↓
http://curious-quest.cocolog-nifty.com/renjimado/2011/04/2011424-8d4c.html

              *

この日、どんな黒留袖を着て行くべきか?はたまたどんな帯を締めるべきか?
現在、楽しい悩みでいっぱいの私です。
実は我が家は、祖母が染めた黒留が三枚と、母が仲人をしたときに新たに作った一枚、計四枚の黒留袖があるという黒留持ち(笑)。トップ画像の左から、四季の草花と流水文様を刺繍と染めで表現したもの、松に流水文様、松に梅文様、紅型の鳳凰文様。(鳳凰文様はレンズの関係でフォーカスがぼけてます。すみません)
ああ、悩みます!

             *

それにしても、世の中全体が自粛ムードの中、このイベントが流れなかったのは嬉しい限りです。
これは私の考えですが、喪に服する気持ち、或いは悲しい事件を悼む気持ち…その感じ方、表し方は人それぞれで、どのように過ごすことが正しいという正答はないのではないかと感じます。
私自身も、震災から間もない頃‥福島原発が今にもメルトダウン寸前で首都圏にも大量の放射能が降って来るかも知れないという危機の中にいた16、17日頃に、例えば九州の方や海外在住の日本人の方が「どこどこへ遊びに行って楽しかった~」といった日記を書いているのを見かけると、訳もなく腹が立ったりしていました。でも、その怒りをぶちまけようとは思わなかった。
何故なら、あの切羽詰まった恐怖の感覚は、その外側にいる人が理解しようと思っても決して理解することは不可能な性質のものであるし、安全圏にいる人には安全圏ゆえの日常生活がある。嫌なら、その日記を見なければいいだけのことじゃない。そう思っていました。
もちろん、誰かが「ねえねえ、私昨日楽しかったの。私の日記見て!見て!」とURLでも送りつけて来たら、いくら何でも私も怒ったと思うし、或いは、「とてもそんな気になれません」と正直に気持ちを伝えたと思います。でもそうではなかった訳ですから。

‥そんな訳で、私は今の自粛ムードには反対です。歌舞音曲ガンガンOK。素敵ファッションもどんどん着た方がいい!こんなときこそ皆でバカな歌でも歌って空元気を出して、ぎゅっと団結を深めて行きたいな、と。そしてまた明日から頑張って、上を向いて歩いて行くしかないじゃないの、と、そう思っています。
もちろん、一人でそっと静かにしていたい人はそのままにしてあげる心遣いが当然必要。悲しみの受けとめ方は本当に人様々だから、無理して元気を出したくない方もたくさんいらっしゃると思います。集まりたい人だけが集まって、人と一緒にいることのありがたさを深く味わって‥でもそれを誰かに強要したりはしない。そんな風に過ごせたらと思う今日この頃です。
311から1カ月。その前と後では心に映る全てのものが、まるで別の世界に生きているように違ってしまいました。10年くらいの時間が流れたような気がします。

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