西端真矢

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余震危機、それでも着物で出かけるための七つ道具 2011/04/17



震災発生から一カ月余り。東京では数日おきにそこそこ大きな余震が起こり、原発問題と併せて、いつも頭のすぐ上辺りのどこかに不安と言う名のあいまいなかたまり(色は灰色)が浮かんでいるのをぼんやりやり横目で見ながらやり過ごしているような毎日です。
それでも生活には日常が戻りつつあり、友人と出かけたり、仕事の打ち合わせがあったり。私は着物が好きなので、そんなときにもなるべく着物で出かけたい!
‥でも、数々の媒体で発表されているように、東北から中部地方にかけて、現在、M7、M8規模の地震が発生する確率は非常に非常に高いようです。それでも着物で出かけようと思うなら、自分の安全と、そして着物のせいで足手まといになって他の人に迷惑をかけることのないよう、最低限の備えが必要と考えました。そこでこんな袋を作ってみたのです。↓
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これは、祖母が染めた反物の余り布で作った巾着袋です。ミシンも使わず手縫いで30分くらいで作ってしまった簡単なもの。残念ながらこの布と同じ文様の着物は紛失してしまって手元にないのですが、蝶と雨だれ、或いは風船?が染められた華やかな文様です。柔らかもの、紬、どちらの着物にも合いそうですよね。
恐らく、これは祖母オリジナルのデザイン。もっとシンプルな色合いで染めた方の着物は残っていて、3月11日の日記でご紹介しています。
http://www.maya-fwe.com/2011/03/000118.html

さて、この巾着袋の中に何が入っているのかと言うと‥
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一、 ジョギング用スニーカー
二、 洗濯バサミ
三、 ジョギングパンツ

この三つのスペシャルグッズ?が入っています。
そう、七つ道具ならぬこの三つ道具が着物女子を救うのです!

東京都心で被災する場合、まず確実に電車は1日か2日止まります。家に帰るためには、場所にもよりますが、数時間歩くことを覚悟しなければなりません。また、電車が動くのを待ってその日はどこかの避難所で過ごすとしても、その避難所まで長めの距離を移動する可能性も考えられます。長時間の歩行に耐えられる靴が、必須になって来ると思うのです。
もともと草履は西洋の靴とは違い、足の形を規制しないので足には楽なもの。ただ、震災が起こると窓ガラスなどが割れ、街中に破片が散らばっていることが考えられます。草履では足がむき出しになるので、やはりスニーカーに履き替えることが必須になると考えました。
ドキュメンタリー写真を撮っている私は、時に、一日中ほとんど座ることなく撮影をすることがあります。その経験から言って、とにかく底がエアー状になっているスニーカーが一番楽だし、足に来る疲れが半分くらいに軽減される。
バレエシューズ型のファッショナブルなスニーカーを履いて撮影した経験もありますが、あれは数時間動けばもう相当に足に疲れが出てしまいます。そう、ハイヒールより少しましなレベル。今回のような目的なら、しっかりウォーキング、或いはジョギング用に作られたスニーカーが最適だと思います。

洗濯バサミは、着物をまくり上げ、帯の中に裾を挟むために使います。写真では2個しか写していませんが、あともう2個入れていて、重ための生地の着物の場合でもしっかりと支えることが出来ます。
そして、着物の裾を帯に上げてしまえば、下着である襦袢の裾がむき出しになりますが、襦袢の生地はとても薄いので、ジョギング用のシャカパンの中に入れてしまえばOK。サクサク歩けるようになる‥という訳です。
‥まあ、何と言うか、戦時中のもんぺみたいなスタイルですね。いやもんぺより更にひどい。相当ダサイと言うか奇妙奇天烈な着姿ですが、非常時、誰も私のかっこなど気にしていないでしょう(たぶん‥)。
何より、私がもたもたしていることで誰かが私につまづいて逃げ遅れたり、将棋倒しになったり‥そんな迷惑な存在になることが嫌なのです。余震がなければ好きな着物で楽しく時を過ごして、ひとたび余震が起これば臨戦態勢。そう、地震との戦い、これはもう戦争ですよ。進め一億火の玉だ!地震なんかに女子お洒落魂は負けないのであります。
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