西端真矢

ARCHIVE:

着物好きが皆「かわいい!」とうなる蝶の帯 2011/06/09



手前味噌で恐縮ですが、祖母が染めた帯で、締めていると皆さんに「これは‥!」「素敵―っ!」「かわいいっ!」「おばあさま、センス良過ぎ!!!」と絶賛して頂ける帯があります。祖母自慢で今日の日記で紹介させて下さい。

じゃーん、この帯です↓
%E3%81%99%E3%81%9A%E3%82%89%E3%82%93%2B%E3%81%A6%E3%81%B5%E3%81%A6%E3%81%B5%E3%81%8A%E5%A4%AA%E9%BC%93sfws.jpg
ひらひらと舞うたくさんの蝶たちを、一部「てふてふ」のひらがなや「蝶」の漢字で表した、もう、何とも表意文字文化の国ならでは!な帯。配色もそこはかとなくおしゃれで、我が祖母ながらこのセンスに脱帽してしまいます。

‥そして気になる前帯は、「こう来たか!」というかんじにこう来ます↓
%E3%81%99%E3%81%9A%E3%82%89%E3%82%93%2B%E3%81%A6%E3%81%B5%E3%81%A6%E3%81%B5sfws.jpg
うーん、これもまた粋。思い切って前帯は「蝶」一文字だけなのですね。
でも、偏(へん)と旁(つくり)は別々の色で表現というのがまたおしゃれ。
お友だちから道ですれ違う見知らぬ方まで、着物好きの方に続々と声を掛けられる自慢の帯です。おばあちゃん、ありがとう‥

そしてこの帯に合わせたお着物は、何と、たったの3千円で入手しました!
仕事の原稿が書けないとき、私が必ず取る行動の一つに、一)マニキュアを塗る 、二)眉毛を抜いて整える、三)イ・ビョンホン様のホームページを見る、そして、四)ヤフーオークションを徘徊‥があるのですが、これはそのヤフオクで発見した単衣です。

確か福井県の古物商が、市内の旧家からの預かりで出品していたもので、相当に華やかな文様なので着る機会を選んでいるうちに、年齢的に着られなくなって手放すことにされたものだとか。しつけ糸つきの未使用、市内の老舗の呉服屋さんで図案からお誂えしたものだそうで、もちろん手染め。とても良い生地のお着物です。
これがたったの3千円なんて申し訳ないくらい。身丈、身幅、裄、全てがとても小さなサイズで、しかも相当に派手な文様なのでなかなか手を出す人がいなかったようです。チビで痩せで派手着物好きな私には待ってました!な一枚。スタート価格のまま誰も入札がなかったので、即入札。そのまま夢見心地に落札出来ました。

私はとてもラッキーなことに、祖母からたくさんの着物を受け継ぐことが出来た人間なので、こういう人間が更にリサイクル着物を買うのでは着物産業がどんどんやせ細って行くばかり。絶対にいかん!と勝手に義侠心を出して、新品を呉服屋さんで買うように頑張っています(お金もないのに…)。
でも、ヤフオクを見るのは大好きで、しょっちゅう徘徊しているのですが(あ、たまに小物は買いますよ)、時々こういう思いがけない掘り出し物に出会うことがあるのですよね。思わずクリックしてしまった縁ある一枚です。

そしてこれがまた祖母の蝶の帯と、ぴったりの組み合わせ。初夏のすずらんの花畑の中を蝶が舞っているというイメージでコーディネートしてみました。手放した方がどこかでこのページを見て下さっていたらとても嬉しい。大切に着ていますからねー!

にほんブログ村 ファッションブログ 着物・和装へ
にほんブログ村

にほんブログ村 その他日記ブログ 日々のできごとへ
にほんブログ村