西端真矢

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讃岐・保多織りの浴衣でお茶のお稽古へ~~夏の冷水点て 2011/07/24



*月一回のお茶のお稽古。今月のご案内には「浴衣でもどうぞ」とあったので、それなら、と浴衣で出席することにしました。お稽古の後に再度お道具など並べて撮影した写真がこちらです↓
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*今回の浴衣は、現在の香川県、江戸時代の讃岐国・高松藩に伝わる伝統織物、保多織り(ぼたおり)のものです。私はふだん母方の祖母から受け継いだ着物を多く着ているのですが、これは父方の祖母の遺品にあったもの。未仕立ての反物が、「保多織」と書かれた立派な紙箱に納められていました。おそらくどなたかからの頂きものだったのではないかと思います。今年の冬に押入から見つけたものを、夏になったので仕立ててみました。

*保多織りは、江戸時代には絹製だったようですが、現在は木綿で織ります。右のURLに→→ http://www.botaori.com/tokucyo.html 繊維の詳しい説明がありますが、独特の四角い織り目が特徴。軽くしゃきっとしていて肌にくっつかないので、特に夏に着るには良いと思います。現在は、着物地・浴衣地の他に、綿シャツ生地としても人気があるようです。

*浴衣の文様は、菊唐草。手作業の注染で染められているものと思います(ところどころかすれがあるので)。日本人なら夏はやっぱり、一枚は藍地の浴衣、着たいですよね!

*帯は、麻の薄いピンク色の名古屋帯。やや光沢のある鼠色の糸で草花が織り込まれています。綿レースの襦袢を着て足袋を履き、麻の半衿。夏着物としてのコーディネートです。

*私は江戸千家流でお茶を習っているのですが、毎年夏は、氷水でお抹茶を点てる「冷水点て」のお稽古が楽しみです(冷水点ては表千家にはないと聞きました)。風炉点前とは微妙にお点前の手順が違うので、なかなか覚えられないのが難点ですが‥‥しかし、冷たいお抹茶が何とも言えず美味しいんです!
上の写真でお分かり頂けるでしょうか?水指の蓋には植物の葉を使い、お茶を点て終わって帰るときには扇を蓋の代わりに置きます。見た目にも何とも涼やか。日本人の美意識って本当に素晴らしい!

*今回のお稽古で使われたお茶は、氷水点て専用の涼みどり(すずみどり)という薄茶でした。京都の柳櫻園というところのお抹茶だそうです。皆様ゼヒお試しくださいね。

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*お茶菓子は、青山の菊家さんのものでした。「涼風」という銘の、風鈴の短冊をかたどったお菓子。中に飴状の部分があり、食感も含めて本当に美味しいお菓子でした。強力お薦めです!

来月、八月は、お茶のお稽古は夏休み。点前を忘れないように、時々家で冷水点てをしてみたいと思います!

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