西端真矢

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大量のお着物と茶道具を譲り受けて 2011/07/28



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 先週、母が旧友とのお食事会から帰って来て一言。
「いいことあるわよ」
何と、そちらのお宅のおばあ様が所有していた着物と茶道具を私に譲って頂けるというのです。確か私と同世代の女のお孫さんがいらっしゃる筈なのですが、お着物はほとんど着ないし、おばあさまの着物はサイズがちょっと小さいし‥ということで、チビで痩せの私が、礼装用のやわらかものを除いた紬や、ちょっとしたおしゃれ着を多数譲って頂くことになりました。
 その頂いたお着物類の全貌を写したのが上の写真です。相当な枚数なのがお分かり頂けるかと思います。帯も、着物も、夏物も、羽織も、冬のコートも‥様々なものを頂き、ただただ感謝するばかり。

 そちらのおばあ様は、浅草の裕福な商家から嫁がれたということで、またセンスが非常に良いのです。白州正子の世界に通じるような選択眼で、帯や着物の柄が、今見ても全く古めかしくない。これからおいおい着たときにご紹介して行けたらと思いますので、楽しみにしていて下さい。
 実は、私自身は、白洲正子的趣味はちょっと‘かっこ良過ぎる’と言ったら良いのでしょうか‥もうちょっと華やかだったりふんわりした着物の方が好みです。祖母から受け継いだ我が家の着物全体が、そんな好み。だからこそ、我が家由来の着物に今回頂いた帯を合わせたり、頂いたお着物に我が家の帯を合わせたり‥なんてことをするといい塩梅になるかなと思っています。もちろん、時には思いっ切り頂いたものだけで構成して、白洲正子的コーディネートをするのも楽しいでしょうし。私の中の“着物遊びの国境”がぐんと広がった気がして、本当に嬉しいサプライズでした。

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 そして更にありがたいことには、そちらのおばあ様が使っていた茶道具も、「誰もお茶をやらないから」と一部分けて頂くことになりました。お棗や蓋置き、そして写真には写っていませんが、小振りのお釜まで頂いてしまいました。
 ああ、何と言うありがたいお話でしょう。我が家には棗が全然ないので、これから“棗貯金”を始めようと思っていたところでした。もちろんお釜などいつ揃えられるか‥とあきらめていたのに。これは、人生の流れが「茶道に精進しなさい」という道に来ているのだと思って、そして、素敵なお着物を頂いたことも、「着物の道にますます精進しなさい」という道行きなのだと思って、自分の美意識や、そして着物への知識をもっともっと磨いて行こうと思います(まあ、着物に関しては勝手にどんどん精進していたと思いますが☆)。
 或る着物好きの友人が言ってくれた言葉ですが、「着物は縁もの」。つながれた縁を大切に、毎日の中にみずみずしく生かして行けたらと思います。

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