西端真矢

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着物スタイリストさんとお着物デート 2011/09/06



昨日に引き続き、お着物デートの日記です。
8月の終り、JAL機内誌のお仕事で知り合った着物スタイリスト・奥泉智恵さんと、お着物デートをしました。
場所は、目黒雅叙園。細川家伝来の名品と、そして当代の殿様・元首相細川護熙氏の書と陶芸作品を展示した「さんまと武士道」展を見に行きました。
その日の装いがこちらです↓
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*まだ8月のことなので、絽の小紋を着ています。あざやかな橙色で、萩と思われる葉が手描きで染められている一枚です。

*このお着物は、昨年、銀座アンティークモールの「かわの屋」さんで買いました。私は華やかな着物が大好きなので、年齢的にそろそろ厳しいのですがつい手に取ってしまった一枚です。あと1~2年したら顔がついて行かなくなるはずですから、それまで思う存分楽しんでしまおう!

*ところで、さすが着物スタイリストさんはすごいのです。
当日、私のこの着物を見るなり、「昭和40年から50年代頃のものね」と出自を解説頂きました。その頃、こういう色を使うことがとても流行ったのだそうです。そう、それは日本が一番景気が良かった時代。呉服業界も一番潤っていた時代の一枚なんですね。完全に一度も着ていないと思われる美しい状態で手に入ったのは、ひとえに私の背が小さいからだと思います。こと着物に関しては、チビで痩せなことで得ばかりしています!

*帯は、ペパーミントグリーン地に破れ七宝つなぎ文様の一本。実はこれは夏帯ではありません。が、薄地の八寸で色も若々しいので、晩夏でもあり気温も下がっていた頃でしたし、締めてしまいました。オレンジ系×グリーン系の組み合わせが大好きです。確信犯でやらかしたルール違反。むふふ。
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*上の一枚は、雅叙園の廊下。江戸風俗を描いたど派手~な屏風が並んでいる様子が圧巻です。
私は雅叙園のこの“ど派手ジャパン”の世界観がとても好きです。茶道を習っていながらこういうことを言うのも何ですが、どうも利休のあのコムデギャルソン的世界観にはついて行けません。仁清とか婆娑羅とか大奥御殿女中の打ち掛けとか、ああいう世界に魅かれるのですよねー。
日本には、確かに侘びの美学がありますが、決してそれだけではない。私は着物に限らず、日本人の中に綿々と流れている華やかな美の世界に心魅かれてしまうようです。

そして奥泉さんと撮った写真がこちらです。
日本橋を渡る江戸女性たちに紛れ込んだ私たち↓
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*奥泉さんは、紺の絹紅梅のお着物に、白の絽ちりめんの帯でした。紅梅の格子の下に襦袢が透けて見えてとても涼しげです。
帯は、なでしこのように見えるお花が、絞りの中に染めを入れる辻が花風の描き方で表現されていました。帯の色も白で、お花の色も白に近いアイボリーのような色だったと記憶しています。すっきりと涼しい大人の女性のコーディネートですね。素敵☆

*実は奥泉さんは、場所が雅叙園だしもっと派手なお着物でいらっしゃる予定だったのだそうです。でも、私との待ち合わせの前にお仕事の打ち合わせが入ってしまい、どちらの場にも合うような装い、ということでこのコーディネートを選ばれたそうです。
そしてその打ち合わせは、もう「お正月の着物」についてなのだとか!雑誌の世界は季節がぐっと早く来るのですね。どんなコーディネートになるのか、発売日が楽しみです。

今週もお着物で出かける予定が入っているので、またアップ致します!

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