西端真矢

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柄on柄 着物ならではのコーディネートで 2012/06/20



今日の着物日記は、着物ならではの楽しみ方、柄×柄のコーディネートをご紹介します。
まずは下の写真をご覧ください。(ちょっと帯揚げが飛び出てしまっているのはご容赦下さいませ~)
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☆着物は、“歌舞伎縞”と呼ばれる縞文様。
そう、歌舞伎座に行くと掛かっているあの幕。三色の縞文様で染めた幕を「定式幕」と言いますが、その中でも、茶・緑・黒の組み合わせは歌舞伎座が使用するもの(もとは市村座のものだったそうです)。その歌舞伎座の定式幕と同じ組み合わせの縞で染めた着物なのです!
この着物は、おしゃれだった祖母の遺品。かなり粋な文様ので、なかなか普通の人は手を出さない着物ではないでしょうか。おばあちゃん、おしゃれ~♪と今では私の大のお気に入りになっています。ただの直線の縞ではなく、よろけ縞になっているところがまたイイんですよね!

☆帯は、その祖母が染めた牡丹唐草文様。牡丹は、蟹牡丹になっています。
この文様、実は6月6日の日記で締めていた帯の色違いです。同じ型紙を使って、全く違う色に染める。そうると印象が全く違うことが、下の比較写真で分かって頂けると思います↓
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☆この型紙、以前どこかの着物展で見たことがありますので、おそらく江戸時代から続いている伝統的な型紙なのだと思います。それを、祖母は二通りに染めてみた訳ですね。
茶色地に黒だと、渋くかっこいい。白地に淡く、紫、水色、黄色で染めると、うーんはんなり。どちらも素敵ですよね。我が祖母ながら素晴らしい仕事です!

☆今日のコーディネートは、柄on柄。
縞文様に草花文様を合わせるなんて、洋服でやったらがちゃがちゃして見られたものではありません。でも、不思議と着物だと全くおかしくない。
私は、最近主流になりつつある“現代風着物コーディネート”というものがどうも好きではありません。何故かって?答えは単純です。つまらないから!
ひねりなさ過ぎ!
着物でユニクロファッションしてどうするの?

と、声を大にして言いたい。
着物と洋服では、色の取り合わせ方も、文様の組み合わせ方も全く感覚が異なり、それこそが着物を着る醍醐味だと思うのです。
柄on柄にしたり、帯揚げに思いもよらぬ色を入れたり…そういう“洋服っぽくないコーディネート”を巧みに着こなす女性がもっともっと増えたらいいなと思います。
私も頑張って着物道を追求して行きたいと思いますので、ゼヒ皆さまも一緒に歩いてまいりましょう~ららら~♪

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