西端真矢

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お茶会、水屋当番の日の着物 2013/05/23



今日の着物日記では、お茶会で、お点前や受付など人前に出ることはせず、茶室の裏側にある“水屋”という台所のような部屋で様々な裏方仕事をする日に着た取り合わせをご紹介します。
その時の着物がこれ。ちょっと帯が下がっているのがお見苦しくてすみません↓

☆若草色のこの着物、写真では無地のように見えますが、近寄って見ると、青海波の中に小花が染められています↓

☆実はこの着物、3千円で入手しました!仕事でお世話になった或る方がネットショップを運営されていて、お礼がてら何か買わなければ‥という時にちょうどサイズの合うリサイクル着物があったので購入させて頂きました。3千円ではありますが、しっかりとした絹に染められています(染めはプリントかも知れません)。
茶会の水屋では、茶室から返って来たお茶碗を洗ったり、お菓子の準備をしたり、花を生けたり、三客以降のお客様へのお茶を点てたり(“影出し”と言います)‥と水仕事がとても多く、着物が汚れてもいいという気持ちがないとしっかりした仕事は出来ません。
もちろん上に割烹着も着用しますが、更に下へと水分が染み出して行くこともあり、その点、3千円で購入したものなら、たとえお茶がバーっとこぼれて台無しになっても、「まあいいか」と割り切ることが出来ますよね。
しかも色無地風でちゃんとした印象なので、突然ちょっとお客様にご挨拶‥などということになった時にでも対応可能。紬じゃちょっと…というお客様の場合もありますし、やはり茶会に備えて一着、こういう着物を準備しておくと便利だと思います。

☆帯は、名古屋帯です。西陣の勝山織物の新作。もともと洒落袋として織られていたものなのですが、新しく名古屋で織ってもらいました。ほぼどんな着物にも合う重宝な帯。お太鼓の一部を写したものがこちらです↓

葵と藤のような花(葵の花?)が意匠化されています。この茶会はゴールでウィーク中の開催だったで季節はぴったりでしたが、でも、藤ともはっきりしない意匠なので、年中締めてしまおうと思っています。

☆勝山織物は、西陣の機番号93番と前の方で、個性的な文様で有名な織り元です。今だに全て西陣の工房で、手織りで織っているのだとか。軽くてとても締めやすい帯なので、これから様々な着物に合わせて行こうと思います。

☆新緑の季節に合わせて、帯締めは白ですっきりとさせました。今はなきくのやの冠組です。

☆最後におまけ。茶室に私が生けた花です。テッセンなど野草をすっきりと生けてみました!

いかがだったでしょうか、今週の着物日記。来週は、紅花染めの紬をご紹介する予定です。そして、7月7日に開催致します着物イベントについても詳細を発表させて頂きます。また遊びにいらしてください!

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