西端真矢

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夏の思い出、絽のコーディネート二つ 2013/09/12



 久し振りにお着物日記です。
 今日、東京は30度を記録しましたが、それでも朝夕は風も涼しく、秋の気配が感じられて来ました。私はとても暑さに強く汗もかかない体質なので、もう夏の薄物は店じまい。単衣に移行して過ごしています。
 そこで、今日のお着物日記では、夏を振り返り二つのコーディネートをご紹介したいと思います。実は今年の夏は仕事が忙し過ぎて、あまり遊びに出かけることが出来ませんでした。着物や浴衣を着る機会もほとんどなかったのですが‥

 ‥そんな中、一着目は、こちら。絽の小紋のコーディネートです。
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*画像では分かりにくいかも知れませんが、灰味がかかった白に、小さく昼顔の花が型染めされている小紋です。

*合わせている帯は、京都・ひなやの組帯。組帯というのは、機で織るのではなく、複数の人が糸の先を持って組みながら形にしていくのだそうです。そこからやや羅にも似たゆるやかさが生まれ、春~秋の始めに締めるのに適しています。洒落袋で作っています。

*帯留めは、白の三分紐に珊瑚の帯留め。と或る日本料亭でのお食事会の日に着て行きました。何だかちょっと女将っぽく見えてませんでしょうか‥!

           *

そして、二着目は、お仕事の撮影の日に着て行ったコーディネートです。
と或る日、着物雑誌の撮影で、早朝から素敵な日本庭園のある都内某所へ。私が撮影された訳ではなくモデルさんの撮影だったのですが、この日は編集ではなくライターの立場に専念することが分かっていたので、現場で動き回ったりものを運んだりすることも少ない。着物で向かいました。
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*着物は、紺の絽。墨流しのような文様が全体に入っています。

*とても地味なこのお着物は、実は、頂きもの。幼稚園の!同級生のおばあ様愛用のお着物だったのですが、おばあ様亡き後、誰もサイズが合う人がなく、着る人がいない‥ということで、身長152cmの私の出番となりました。

*着物だけ単体で見れば、今の私にはひどく地味なこの着物。そこで、帯は、華やかに唐草などが織り込まれた博多帯を合わせています。

*帯締めは白の平組ですっきりと。帯揚げは薄紫色の縮緬地に紫の楓の絞りが入った一枚を少しだけ覗かせるよう着付けました。

              *

 実は今日も着物で打ち合わせに出かけたのですが、単衣のコーディネートはまた別の機会にご紹介したいと思います。
 私自身は、上でも書きましたように暑さに強い頑健体質なので単衣で出歩いていますが、汗かきの方や暑さに弱い方は、30度もあるのですから、9月半ばと言っても、無理に単衣にする必要は全くないと思います。
 着物を着ることが苦行になるのは最悪。
 そもそも現在「~の節句」と祝っている行事も、新暦に合わせていることがほとんど。本来は旧暦に祝っていたのですから、1か月ほど後のことなのですよね。
 西洋諸国に追いつこうと焦りまくった明治の政治家が決めた暦の約束に、無理やり体を合わせる必要は全くないと思います。そして更に、明治の頃と今とではだいぶ気温が違って来ているのですから‥。肌や内臓が楽なスタイルで、着物を楽しんで行きたいですよね!


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