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押入れから見つけた祖母の手染め布、帯にする?鞄にする? 2014/08/26
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八月も最終週に入り、すっかり夏も終わりの気配がただよって来ました。我が家の庭では、夕方になるとしっかりと秋の虫が鳴き始めています。
そんな中、先日押入れを開いて探し物をしていたら、つづらの一番下から1メートルほどの布が出て来ました。開いてみると、東京紅型染めをしていた祖母が、夏の草花と小物を染めたものだったのです!
恐らく、暖簾か帯に染めようと、本番に入る前に試し染めをしたものだったのではないかと思います。上下同じ柄を染めていますが、上の団扇の中に染めているエ霞文様には、少し染めむらがあったりして…
*
さて、この布、せっかくの祖母の手製なのだから、つづらにしまいっぱなしではなく、何らかの形で活用したいと思いました。
真っ先に考えついたのは、帯です。
お太鼓に出せるだけの分量で文様が染めてあるので、染めむらのない方をお太鼓に回し、染めむらのある方を前帯に回そうと思いました。もちろん、これだけでは到底帯全部をまかなうことは出来ませんが、足し布をすれば良い訳です。
そして、その前帯に回す分は、縦に二つに折るのでも良いし、でもそうすると団扇が途中で切れてしまうので、横に二つに切って、関東巻と関西巻で違う柄が出るようにするのも良いかなと思いました。
そして、足し布は白ではなく、例えば花の中の一色を取って紫色の布などにして、お太鼓の垂れもその布で作ったら、おしゃれ?…などと夢が膨らみます。
*
「あーもうこういう時はいつもの和裁所に相談!」
と思ったものの仕事が忙しくてなかなか時間が作れず、実は取材に出る時などにいつもこの布をバッグに入れていました。
「今日取材早く終わったら、和裁所に行こう♪」
と思うのですが、なかなかどうしても長引いてしまったり、早く終わっても家で急ぎで書かなければいけない原稿があったりして、早一か月…
でも、先週、やっと念願かない、思いがけず2時間くらい早く終わった取材から、渋谷へ直行。いつもお世話になっている和裁所「海老原美智子プロきものスクール」へお邪魔することが出来ました。(以前は「松井扶江プロきものスクール」という名称でしたが、この春より松井先生が引退されて、後継者の海老原先生のお名前を冠すようになりました)
そして、早速布を広げて先生方と相談。その様子を、和裁所の一員である人気きものブロガー“きもの花椿”さんが写真に撮ってブログで紹介してくださいました↓
http://kimonohanatubaki.blog.fc2.com/blog-entry-376.html
1枚目では私がにんまりと笑い、2枚目では先生方と侃侃諤諤議論しています。私がお腹のところに手を当てて、帯にした場合の文様の出し方など相談しているのがお分かり頂けるでしょうか。
*
そんな楽しい相談の結果、実は、まだどう仕立てるか迷っています。
迷ってしまう一つの理由は、文様が夏のものであるのに、生地は、単衣などにふさわしい、やや薄手の紬地であるため。私としては、この文様なら夏に締めたいのですが、お太鼓にどーんと季節違いの布が来るのは、うるさ方のおばさまなどにあれこれ言われてストレス多そう…と二の足を踏んでしまいます。
ただ、単衣の時に締める帯として作るのは有りかな、と。
*
それとは別に、皆でワイワイ話している時に出て来たアイディアが、これだけの分量があるんだから、夏用の鞄にしたらいいんじゃない?というものでした。
確かに、ヴィトンの、名前を忘れてしまいましたが、やや縦長のバッグ。一時期キャリアウーマンがよく持っていたあのタイプの形に近い夏鞄が作れそうです。私は仕事の取材時にきもので行くこともあるので、そんな時、A4の資料をそのままポンと入れられるのは何とも魅力的。
…ということで、その場では決められず、どうせ今年の夏ももう終わるのだし、もう少しゆっくり考えようと、そのまま家に持ち帰って来ました。夏鞄、或いは単衣時期の帯に仕立てるとしても、来年の5月、6月までまだ大分時間がありますから、しばらく悩みたいと思います。
そうそう、この日は、ずっと以前に購入したものの仕立てていなかった村山大島の反物も持参して(これも、がらがらバッグに入れていつも持ち歩いていましたw)、単衣に仕立てて頂くようお願いしました。
こちらは、9月終わり頃には仕立て上がって来る予定です。10月も単衣を着てしまう予定なので、皆さまにご披露したいと思います♪