西端真矢

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金木犀のきものでレストランへ 2014/10/16



おきものコーディネイト日記、今日は、季節の花のきもので出かけた日のコーディネイトです。
二回の台風ですっかり花が落ちてしまいましたが、東京ではついこの間まで金木犀が花盛りでした。町のあちこちから金木犀の香りがただよって来ると、秋が来たなという気持ちになります。
その金木犀の花と木を染めたきもので、母の誕生日の家族での食事会へ出かけました。
きものは、祖母が染めたものです。あまり見かけない柄付けのかんじやどこか素朴な力強さがあることから、恐らく、ありものの型ではなく、自分で絵を描き、型を起こして染めたものではないかと思っています↓
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お店は、井の頭公園のすぐ脇に立つ老舗の一軒屋レストラン、芙蓉亭。螺旋階段のある素敵なインテリアで、正統派のフランス料理を頂けます。
http://www.fuyotei.com/

帯周りはこんな風に↓
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茶色地に、分かりくいかも知れませんが、金糸で月が意匠化された洒落袋帯を締めています。
帯揚げには、薄いベージュ地に茶色と黄色の縞が絞りで入った一枚を。そして、帯〆にはちょっと遊び心がある一本を入れています。
紺色の丸唐組に、藤色の七つの小田巻が自由に動く、かわいらしい作りの帯〆なのです。帯揚げ、帯〆、共に龍工房のもの。一枚目の写真では七つの玉を全部つなげて並べていましたが、二枚目の写真では、二つと五つに分けて並べています。途中、七つ一つ一つを等距離で少しずつ間を空けて並べてみたりもして。色々遊べて楽しい一本です♪

このきもの、一見、小紋に見えますが、実は葉の緑が濃くなったり薄くなったりしていて、金木犀の木に光が当たっている様子を描いています。だから、付け下げ扱いでしょうか。毎年、わずかな時期にしか着られない、祖母の染色魂がこもったきものです!
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