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© 2011 Maya Nishihata
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「美しいキモノ」の道明講座見学レポート(コーディネイト写真付) 2015/01/25
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昨日は「美しいキモノ・アカデミー」の第4回、組紐の名門「道明」を大フィーチャーした講座を見学してまいりましたので、レポート日記をお送りします。
現在発売中の冬号にて、私が担当させて頂いた「帯〆BOOK」ページの情報を、より深め、また、自分の手で実践してしまおう=つまり、道明の糸で根付紐を作っちゃおう!という内容の今回の講座。何と、定員の倍の申し込みがあったとのことで、本当は私も根付紐作りに参加したかったのですが、もちろん読者様が優先!と、泣く泣く見学と、そして撤収などのお手伝いに回った次第です。
さて、そんな道明講座、1限目はまず、服飾史研究家であり道明会長夫人であられる道明三保子先生による、「帯〆の歴史」講義。
たっぷり1時間半、古代から現代にいたる組紐と帯〆の歴史をお話し頂きました。
先生が文化学園大学で教鞭を執っておられた時のご専門は、中央アジア―東南アジア―中国・韓国―日本、このアジア全域にまたがる染織技術の伝播・連環のご研究。
その幅広いご見識から、組紐の代表的な組み方がどこで生まれ、どこを伝わって古代の日本へと入り、そして、日本人が得意のガラパゴス化(もちろん、いい意味で言っています)を行ってスーパー精緻な組紐文化へと発展させたか‥その流れがよく見えて来る大充実のご講義でした。
これを拝聴出来ただけでももうものすごく贅沢な時間だったと思います。
会場には、道明が手がけた日本の歴史的名品組紐の復刻作も展示。講義の内容を目で確認することが出来ました↓
*
そして2限目は、いよいよ道明の糸で根付紐を作る実践講座。直前、台(丸台)にセットされた糸の写真がこちらです。糸の色は貝紫系↓
こちらが、青緑系↓
参加者の皆さんの期待が高まります!
いざ作業が始まると、皆さん真剣。道明では、本格的に組紐を学ぶ組紐教室を主宰されていて、現在四百人もの生徒さんが通われているということですが、その講師陣の先生が四名、今回の指導をしてくださいました。
その講師の先生方の他に、道明先生ご自身も組紐をお組みになるため、直接ご指導を頂ける贅沢さ。先生のおきものは、江戸時代までの古来の大島を復興させた復刻大島紬の訪問着。そういった糸の面白さだけではなく、柄行きもとても素敵でした♪
↓更に、一昨年社長に就任された道明葵一郎さんからもご指導が!
↓更に更に、葵一郎さんの奥様であられるえり若奥様からのご指導も!えりさんの梅柄のおきもの、新春らしくて素敵ですね。
↓こちらは参加者のお一人。カメラを向けたので微笑んでくださいましたが、その他の時間は真剣そのもの。こんな風に、ご指導を頂きながらも、もちろん自分の手でしっかり組んで行きます。
↓休憩時間には嬉しいおまけが!「両口屋是清」製の上生菓子です。
両口屋のご担当者さんとお話ししたところ、今回の「組紐」というテーマに対して、朱と白、二本の糸で組み上げる、そんなイメージで創作されたとのことでした。
私は見学者ですので頂きませんでしたが、お味もとても美味しかったそうですよ!
↓そして‥、出来たお作を撮らせて頂きました。貝紫系の方です。
↓合い間に、道明葵一郎社長(中)、えり若奥様(右)、そして「美しいキモノ」富川匡子編集長(左)のお三人をパチリ。
富川編集長の帯〆はもちろん道明製。奈良組「丸胡蝶」の白筋朱ぼかしを締めていらっしゃいます。先ほどの両口屋さんのお菓子も朱と白ですから、まさにこの帯〆のイメージですね。
続けてこちらの写真は、私、道明先生、えり若奥様の三人で↓
私の帯〆は、唐組の「遠山」の緑黄、道明先生は高麗組の砂子入り段染め「唐衣」の紺茶、えり若奥様は、銘は分からないのですが、笹浪組の段染めで、更にそれぞれの段染めがぼかしになっているのでしょうか、とても凝った一本です。お高いのだろうな~。うっとり。
↓私の帯周りをアップでご紹介します。
きものは、伝統工芸士・二代目金田昇さんの江戸小紋。極小の桜の花びらを染めた一枚ですが、なかなか皆さん桜の花びらとは気づかれないくらいに細かい花びらとなっている、いかにも江戸小紋らしい一枚です。
今日は私は見学者の脇役ですから、地味な印象の黒のきものを選び、帯だけを少し華やかにしてみました。これは、祖母が染めた型染の名古屋帯。松竹梅の歳寒三友柄は、今この時期が最もふさわしいと締めました。とても気に入っている一本です。
帯揚げは、おきもの仲間の友人が開催したフリーマーケットで買わせて頂いたもの。縮緬無地に友人が模様づけを施していて、萌黄色が顔の表情を明るく引き立ててくれます。ユキコさん、ありがとう♡
そして帯〆、よくご覧くださいませね、先ほども書きました通り、もちろん道明製の唐組、「遠山」の緑黄です。
実はこの帯〆、道明先生に頂いたもので、これからも一生、大切に締めて行きたいと思います。全く違った表情になるよう別コーディネイトも既に考えていますので、皆様良かったらまたブログを覗きに来てください!
‥とこんな風にあっと言う間に過ぎて行った道明講座。皆さん、「やっと調子がつかめて来たと思ったら、出来上がり寸法になっていたわ。もっとずっと組み続けたかった」と仰っていて、組紐の楽しさを感じられたようでした。
会場でお話をした皆様、ありがとうございました!
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