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© 2011 Maya Nishihata
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モダンな付下げで根津美術館レセプションへ 2015/04/23
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先週金曜日は二つの美術展のレセプションをはしごしました。もちろんきものを着て行きましたので、コーディネイト+美術展の内容ご紹介も少し、な日記をお届け致します。
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さてさて、当日会場でお会いした旧知の美術ライターの洲之内啓子さんのお話によれば、この日はレセプション・ラッシュで、四つ五つと回る美術関係者の方が多かったのだとか。
(洲之内さんの美術展解説サイト「今見られる全国のおすすめ展覧会100」はこちらから↓
http://katycom.info/museum/ )
私も母とともに二つ回り、そのチラシを撮ったのが上の写真です。
一つ目は、青山の根津美術館で開催の「燕子花と紅白梅」展。もう一つが、渋谷の実践女子大学香雪記念資料館で開催の「華麗なる江戸の女性画家たち」展です。
根津の展覧会は、尾形光琳の「燕子花図屏風」と「紅白梅図屏風」が同時に並ぶということで、現在、連日入場制限も行っていると聞きますが、レセプション当日もものすごい数の来客数でした。確かになかなかこのようなチャンスはないですものね。
もちろんこの二作の素晴らしさは言う間でもいのですが、「光琳のデザイン感覚」という視点で組まれたこの展覧会、私は、同じ琳派の「蔦の細道図屏風」(伝俵屋宗達)や、光悦の傑作蒔絵作品「群鹿蒔絵笛筒」にも、そのデザイン性という観点から惚れ惚れと見惚れておりました。更に、服飾史好きの方には、「雁金屋」のひな形本の実物を見られるチャンスでもあります!
もう一つ回った実践女子大学内香雪美術館(実践女子大の渋谷新キャンパス内にあります)、こちらはそれほど大きな美術館ではないのですが、日本美術史界きっての目利きであられる仲町啓子先生が館長であり作品購入の責任者ということで、筋の良い作品が粒揃い。
一般に、江戸時代と言うと女性の画家はいなかった印象があって、恥ずかしながら私は、池大雅の奥さんが文人画家だったナ~ということしか知らなかったのですが、こんなにいたんだ!と作品を見渡せる楽しみがある展覧会でした。
狩野派あり、武家や公家のお姫様が教養として描いていたものあり、文人画家あり。しっかりとした正統の技術に裏打ちされた、目に楽しい日本画ばかりです。何しろ入場無料ですので、皆様渋谷方面に行かれた時はゼヒ覗かれてみて下さい。
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この日の私のきものは‥
この春の初めの一時期、むしょうに黄色を着たくなるのは私だけでしょうか?この日も迷わず淡い卵色の付下げを選びました。祖母が染めたもので、恐らく蘭と思われる花を意匠化した、モダンな一枚です。当日は荒天で、かなり強めの風が吹いていたため、裾が若干膨らんでいますがご容赦ください。
帯に寄った写真がこちら↑
華紋と葡萄唐草を銀糸などで織り出した洒落袋帯なのですが、葡萄の部分は出さず、華紋と唐草を前帯にして。この華紋、葵の葉を意匠化したようにも見えますよね。
帯揚げは、龍工房。帯〆は道明製。淡いピンクをベースにした段染めぼかしの冠組です。
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これから5月いっぱいくらいまで、東京は街歩きに最も気分のいい季節。また他の美術展にも足を運びたいと思います!
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