西端真矢

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猫バカ日記でごめんなさい~~我が家の白猫チャミ、八歳に 2015/07/26



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我が家の白猫チャミが、昨日、八歳になりました。
世田谷区のどこかの公園で、生まれて間もなく死にそうになっていたところを地域の猫ボランティアさんによって捕獲。約2か月後、「里親募集」のポスターを見て連絡した我が家にやって来ました。
だから本当の誕生日は分からないのですが、猫ボランティアさんによる「推定2か月」の言葉から、母が勝手に「この子の誕生日は7月25日!」と決めたものです。
我が家に来た時は、何だか匂いもちょっと臭くて(他のたくさんの捨て猫さんと共同生活だったから仕方ないのです)、すごく痩せていて、
鼻がちょっと長過ぎるのが目立つ何とも言えず貧乏くさい子でした。はっきり言ってブス猫だったと思います。
私の癖の一つに、“本当は納得してないけれど周囲の状況から受け入れざるを得ない物事”が起こった時、とりあえず、「ふーん」「へーそうなんだ、ふーん」と言う…というものがあるのですが、数日間の試験預かりの後、母が「この子を飼う!」と宣言した時、私は思わず「へーこの子でいいんだ、ふーん」と言っていました。過去には猫面食いの母がペットショップで選びに選んだ貴公子アメショーちゃんなどと暮らしていましたので、その落差はあまりにも大きいと感じられたのです。
が、この子はとにかく頭が良く、ジャガイモを転がしておもちゃにしたり、お菓子のメリービスケットの小袋をくわえてぽーんと投げ、自分でダッシュして取りに行ったり…と、どんどん自分で遊びを開発します。
また、植物が大好きで、玄関に生けた花の中から毎日2回くらい必ず同じ特定の枝を引っこ抜いて床に落とし、「この枝ぶりが気に入らないの?」と家族を笑わせたり、鉢植えの草花を根こそぎひっくり返してめちゃくちゃにしたり…
生け花の勅使河原宏にちなんで「チャミ河原宏先生!」、植物学者の牧野富太郎博士にちなんで「牧野チャミ太郎先生!」と呼んだりしてやんやんやとかわいがっているうちに、何だか体からふんわりといい匂いがするようになり、そして顔もどんどんどんどんかわいくなっていった…と家族は思っているのでした。

          *

そんな我が家のアイドルチャミの誕生日祝いをしようと、「アルカション」でバースデーケーキを注文。
「お誕生日プレートのお名前はどういたしますか?」
「えーと、愛称なんですが‥チャミちゃんにしてください」
と思わず小声になる私でした。だってまさか猫の誕生日会とは言えず、あくまで「人間のお友だちへの誕生日ケーキです」というスタンスです。
「チャミーですか?」
「いや、音引きではなくて」‥と、緊張の余り思わず校正用語が出てしまい、普通の人には分からないって、と自分に突っ込み。
「“ミ”で止めて下さい」
「ちゃんはつけますか?」
「は、はい!」
多摩の名菓子店で挙動不審でした。
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しかし、そのケーキを、
「ほら、チャミ、見て、チャミのためのケーキだよ!」
とむりやり顔に近づけても、もちろん、デコレーションの葉にちょっと興味を示しただけ‥いいんです、これは猫バカのお父さんお母さんお姉ちゃんが食べるのだから。そして、人間たちがアルカションのケーキに舌鼓を打っている間に、チャミにもお誕生日ケーキを‥↓
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そう、煮干しです。とにかく煮干しが大好きなのは子猫の時からで、うっかり買い物から帰って来て煮干しの袋を出しっぱなしになどしておくと、食い破って15本くらいばりばり食べてしまうほどの大好物。
そんな煮干しを、ふだんは肥満防止のため2本ずつ、日に何回かに分けてあげているのですが、おめでたい誕生日ですから、一気に5本大サービス。バリバリと食べていました。
「これからもいっぱい遊びを考えて、煮干しもいっぱい食べて、一日でも長くお姉ちゃんのそばで暮らしてね、チャミ」
と話しかけると、頬っぺたに一回その小さな頭を、ごっつんとぶつけてくれるチャミなのでした。

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