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縞のきもので青山「イトノサキ」へ。吉田美保子さんのかわいい帯を拝見 2015/10/28
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今日は仕事で知り合って仲良くして頂いているイラストレーター岡田知子姉様と一緒に、青山の「イトノサキ」へ。明日10月29日(木)から11月1日(日)まで開催される、織りの作家吉田美保子さんの個展「三角・吉田」のレセプションに伺いました。
まずはその展示の様子を三枚ご覧ください。
絣のように見えるこの柄付けは、摺りこみ捺染という手法で描かれています。
私が特に好きなのは下の二本。二本目の帯はちょっとマーク・ロスコの絵のようですよね↓
摺りこみ捺染と言うと、普通はくくりの絣と併行して行いますが、吉田さんの場合は、「摺りこみ捺染だけで描く」。これはコロンブスの卵的な発想で、こういうオリジナルな発想をなさる方っていいなーと思います。
そんな吉田美保子さんと、一緒に写真を撮って頂きました↓
左側に座っている白い紬のほっそりとした女性が吉田さんです。この紬も自作の作品とのことで、白の中にところどころピンクなどの色糸が入った素敵な一枚でした。
↑更に、一緒に伺った岡田さんと二人で。今回の写真は写真家の武藤奈緒美さんが撮って下さっているので、例え携帯のカメラと言えども、光も表情もとても素敵にして頂いて嬉しいかぎり。
岡田さんとは、去年一年間、「美しいキモノ」で「お仕立てのツボ」のページを一緒に作りました。毎回打ち合わせがてらお茶やお食事をしたことをきっかけに仲良くなり、と言ってももちろん私の方が若輩ですから、きものをはじめ人生のあれこれを教えて頂いています。「結婚した方がいいよ」とアドバイスを頂いていますが、こればかりは縁のものですからね~(≧▽≦)
そして、「イトノサキ」店主の畔蒜さんと↓
「イトノサキ」は、青山・外苑西通り沿いにある居心地の良いお店で、きものを中心として、畔蒜さんの心に引っ掛かった食器でありストールでありアクセサリーであり‥様々な美しい工芸品を、5日くらいの期間で紹介して行くギャラリー的なスペースです。
畔蒜さんの頭の中に住む「素敵なきものを着る誰かが、その生活の中ではこんな食器でご飯を食べるんじゃないか、こんな手袋をするんじゃないか‥」そんな風にイメージを膨らませてセレクトをされているようで、何だか小説の主人公を形作って行く作業みたいでとても素敵、と思いました。
皆さんもぜひ訪問してみて下さいね。
http://itonosaki.tokyo/
最後に、後ろ姿を岡田さんがパチリと撮ってくださいました。ふだん、あまり後ろ姿は撮らないのでお太鼓を見て頂けて嬉しい。祖母が染めた蟹牡丹唐草柄の名古屋帯です↓
きものは、歌舞伎座の定式幕を山路縞に染めた大好きなきもの。これは、祖母が染めたものではありませんが、祖母より伝わったもの。誰からも褒められるとても粋な一枚で、今日もたくさんの人に声を掛けられました。実はこの後、サローネ実行委員会の総括会議に出席したのですが、そこでお会いした染織業界のと或る粋を知り尽くした大御所の方からも、今日のコーディネイトにお褒めの言葉を頂きました。好きなきものを着て、素敵な帯を見て。楽しい午後のひと時でした。