西端真矢

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桐生のきものに米沢の帯で友人の写真展へ、そして新潟へ 2015/10/27



先週某誌の原稿を校了後、今頃はかなり余裕を持って過ごしているはず‥だったのですが、突然入った新案件があり、新潟に出張するなどまたもやてんやわんやの毎日になっています。
そんな中、打ち合わせの合間に、昔からの大切な大切な友人の写真展に立ち寄った日のコーディネイトご紹介日記です。
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きものは、桐生「泉織物」の蛍絞り紬。以前から親しくさせて頂いていた泉太郎さんの反物を、それとは知らず母が一目惚れして購入!という驚きの展開で我が家にお迎えしました。
今年の春、泉さんが展示会で東京にいらっしゃった時に来て会いに行ったのが、下記のブログです↓
http://www.maya-fwe.com/4/000337_J.html

上のブログでは染め帯を締めていましたが、この日は、織りの帯を↓
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10月14日のブログでもご紹介した、米沢の「近賢織物」の紙布帯です。この写真からでも、糸の一部に紙が使われている“触感”のようなものを感じ取って頂けるでしょうか。触らなくてもこの素材の面白さは伝わる人には伝わるようで、「面白い生地だね」と話しかけられることもあります。桐生の絞り紬、米沢の紙布帯、ともに、着ていて本当に楽しい布たちです!

          *

この日、伺ったのは、友人のドキュメンタリー写真家・関根健太郎さんの写真展「爆水都市」でした。(新宿三井住友ビル・エプサイトギャラリーにて29日まで開催)
http://www.kentarosekine.com/

新宿のエプソンのギャラリーでの開催で、友人が活躍していて嬉しい限り。
アジアを旅することの多いケンさんならではの視点で、タイの奇祭「水かけ祭り」で、人々の体の上に踊る水を彫刻のようにとらえた写真展でした。
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私も以前写真をやっていたので分かるのですが、適切なシャッタースピードと被写界深度を選ぶのが難しいんだろうな、と、しみじみと見入った時間でした。
ギャラリー側からのケンさんの紹介文に書かれていた、「仙人のような人物」という比喩が正に的確な表現で、以前はと或る大手企業で営業を務めていたケンさんは、世界を舞台にとてつもない大型機械システムを営業に回るというエリート企業マン生活を突然投げ捨て、写真の道へ。人ともあまり交わらず名誉も求めず、ひたすら修行僧のようにカメラを片手に日本やアジアを旅して回っています。1週間誰とも口を利かない日もあるのでは?という生活ぶりの、何とも独特なケンさんに時々会うと、落ち着くと言うのも違う、癒されると言うのも違う、ただそこに立っている木を木は木だとぼんやりと眺めるような、そんな気持ちにさせてくれる人なんてなかなかいない、本当に貴重な存在なのです。

そんなケンさんのもう一つの写真展「chai」が、31日まで吉祥寺の隠れ家カフェnito cafeで開かれているので、お近くの方など足を運んでみてくださいね。
こちらは、東南アジアの人々の生活の中に根付くチャイの文化を切り取った写真展のようです。
http://nitocafe.com/

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そして先週末は、一泊二日で新潟に出張へ行っていました。訪れたのは、十日町。と或る和の集まりを取材したり、と或る染織の名職人さんにお話を聞いたり。
取材に伺ったのに名物の“へぎそば”というお蕎麦を小嶋屋さんという素敵なお店でご馳走にもなってしまいました♡↓
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最後の一枚は、十日町から越後湯沢へと移動するローカル線の中から撮った写もの。田んぼの稲は刈り取られ、遠くの山ではかすかに紅葉が始まっていました。本当はもう一、二泊して越後湯沢町の温泉につかりたかったのですが‥大急ぎの任務のため、また今日から東京で慌ただしい日々が始まっています。

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