西端真矢

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祖母が染めてくれた華やかな付け下げ小紋で、初釜へ 2015/01/12



この三連休は、全国のあちこちで初釜が行われているのではないかと思います。私の社中でも、昨日が初釜。特にどこかの場所を借りて行うのではなく、いつもお稽古をしている先生のご自宅での開催でした。が、何しろ初釜ですので、いつもよりぐっと華やかにして伺います。
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きものは、祖母が型染めの技法で染めた、雲地紋の光沢ある綸子地に「鶴に四季草花」模様の一方付け付け下げ小紋。蘇州刺繍の大華紋柄の袋帯で格を上げて着てみました。(後に、きものの柄に寄った写真も掲載しています)
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↑こちらは社中のお友だちと。二人とも、奇しくも小花柄に刺繡の帯というお揃い?スタイルだったのでパチリ♪
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↑こちらが、出かける前、部屋できものだけを撮ったもの。柄や地紋がよく分かるかと思います。(鶴の首部分だけ出ていなくて申し訳ありません)
祖母が染めたきものは、ほとんど総て、母と私が二人で着られるように、或いは、母のために染めたもの。この付け下げ小紋は、「まやちゃんに」と私のためだけに染めてくれたもので、しかも最晩年の頃の作であり、とても大切に思っている一枚です。
雲の地紋を活かして、その中を鶴が飛んでいる、その鶴の中に四季の草花が‥というとても凝った模様付けです。私のことを考えながら染めてくれたんだなと思うと何ともありがたく…年齢的にあと数年しか着られないと思いますが、機会を見つけて着てあげたいと思うのです。
端尺があったので、揃いの数寄屋袋も作ってみました↓
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そして、皆さん、帯の刺繍が気になると思いますので、以前、他のきものに合わせてこのブログでご紹介したときのものを載せてみます↓
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昨日の主菓子は、こちら。京都「老松」の「春慶」です。中からは上品な鶯色の餡が‥春らしく、また、お味も正にほっぺたが落ちそうな素晴らしいものでした。
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初炭、点心、濃茶、後炭、薄茶…の後は、先生が準備して下さったお楽しみ抽選会。
あみだくじを引いて私の所に来た番号は、十一番↓
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みんな次々と開けて行きます↓
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私には、中国清朝末期~民国期頃のお猪口のような小さな器が当たりました↓
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実は、私の先生は美術史家でいらっしゃり、龍の柄のお湯呑みや蕎麦猪口、お猪口を大量にコレクションされています。今回の初釜では、参加者全員にそのコレクションの中のお品が当たるよう抽選会をして下さったのでした。弟子一同、もちろん大いに盛り上がりました!
しかし、今回参加の十五人ほどが頂いたものの中で、中国製は私のものだけ。やはり中国に縁があるのでしょうか‥

先生には、龍文のそば猪口など、龍文容器の変遷や、龍文の細かい柄の分類を解説されたご著書もあります。ご興味を持たれた方はゼヒ購読ください!
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↑こちらが表紙の画像です。
「面白龍文」内藤勝雄
アマゾンでも購入可能です。もちろん書店でも!

…という訳で、とても楽しい初釜でした。
私は最近は仕事が忙しく、どうしても稽古に伺えない月もあったりと、かなりでこぼこ曲がりくねった茶の道を歩んでいますが、点前をしている時間は他のことは忘れて点前だけに集中出来る、その"真っ白な時間"はとても貴重なものだと思っています。
また、社中のみなさんとも長いおつき合いになり、稽古の前後のお喋り楽しさで出かけて行くという一面もあります。今年もゆっくりとですが、お稽古を続けて行きたいと思います。
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