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© 2011 Maya Nishihata
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大型きものイベント「わーと日本橋」訪問レポート(きものコーデとお買い物戦利品写真付き) 2015/05/03
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ゴールデンウィークたけなわの昨日、日本橋のCOREDO室町で開かれている「わーと日本橋」に遊びに行って来ました。
「わーと日本橋」は、5月2日から10日まで連日開催中の“きもの+アートイベント”。会場中心には今注目の竹アーティスト「ちかけん」による巨大空中茶室が組まれ‥↓
その周りをぐるっと200体ものトルソーが囲んでいます。
もちろん、トルソーが着ているのはきもの・きもの・きもの。有名きものスタイリストやきもの店、きもの作家、きものメーカーがこれぞ!というきものスタイルを披露下さっています。
まず、これを見ることが楽しく、人気投票もあるので「私の清き3票をどのコーデに…」と考えるもう一つの楽しみも。
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そんなきものイベントに着て行った私のおきものをまずはご紹介。
昨日の東京の気温は25度近くあったので、迷わず単衣を選びました。しょうざんの単衣紬訪問着に、軽めの織りのしゃれ袋帯。帯揚げに黄緑を入れて、新緑の雰囲気を演出してみました。
この帯は、友人のおばあさまの遺品を頂いたもの。小ぶりの幾何学模様が織り込まれていてかわいいのです。帯揚げの結び目がおかしくてすみません‥
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さて、上の私の写真の隣りに写っているのが、「わーと日本橋」のメインビジュアルに使われているお人形。資生堂などとのコラボでも知られる人形アーティスト宇山あゆみさんの作品です。
60年代の人形を使いながら、しぐさ、きものまで美意識の粋届いた作品。この作品三つを見るだけでも来る価値がある展示です。
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他にも、展示は様々で紹介し切れないのですが、例えば…
↑西村織物所属の中村あやめさんによる、精緻な縞の織物の展示。
↑昨年の宝塚百周年公演の舞台衣装。きものデザイナー木越まりさんによるデザインです。伝統を踏まえながら、宝塚らしい華やかさが素敵☆
↑こちらは、カタールの国をイメージしたきもの+帯。「IMAGINE ONE WORLD KIMONO PROJECT」という巨大きものプロジェクトの中の一作品です。
このプロジェクト、一体どのようなものかと言えば、2018年の東京オリンピックに向け、世界の各国をイメージしたきものと帯を日本の染め・織りの名匠・名工房が作品化する‥という壮大なもの。このカタールのおきものと帯では、駱駝の歩く砂漠の中に出現したかの国のビル群を、きものと帯に幻想的に描き出しています。本郷葵紅さんの作品。
他にも、ブラジル、ツバルなどの作品が展示されています。ブラジルは、千總と龍村美術織物のコラボレーションだったり‥と本当に豪華。この展示もまた見る価値有りです。
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ところで私、会場で買い物もしました。「わーと日本橋」では「きものマルシェ」も開催中。前からほしかった和ランジェリーブランド「wafure」の仮紐、手に入れることが出来ました♡
↑今朝、家で朝の光で撮ってみたのですが、見て下さい、この美しさ。
恥ずかしながら、これまで私、着付けの際お太鼓を仮に紐で押さえておく際の仮紐は、汚れてしまった帯〆を転用していました。でも、そんなのって何だか気分が下がってしまいますよね。
「wafure」のデザイナーでありオーナーである尾上博美さんとは、言葉に出さなくても何か通じ合うものがあると言ったら良いのでしょうか、とても気が合い大好きな女性なのですが、こんな素敵なお品を出していることを知り、前から「早く使いたい!」と今日のイベントを楽しみにしていました。
着付けの時から心に寄り添うものを使って身支度する楽しさ。明日もきもので外出の予定があるので、早速明日から、この仮紐で気分上々に着付けをして出掛けたいと思います。
一つ私の失敗は、博美さんと写真を撮るのを忘れたこと。素敵な帯を締めていたしゼヒ撮りたかったのに~!お喋りに心を奪われたりして忘れてしまいました。またの機会を狙いたいと思います!!!
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最後に、竹の空中茶室での茶会をレポート。
今回の席主は、裏千家の吉森宗弘、宗光ご夫妻。伝統をしっかりと取り込んで滋養とされながら21世紀を生着る感覚をもみなぎらせた、そして、今回の場=「竹筒に穿たれた穴から落ちる木漏れ日のような灯り」とも見事に調和した、素晴らしいお道具組でした。
↑上のお写真が、お点前をされている様子を撮ったもの。私たち客一同は、この茶室を取り囲むようにして置かれた椅子に着席してお茶を頂きます。
宗光さんが使われている袱紗をご覧ください。鶸色が五月の気分とこの場にふさわしく、行き届かれた美意識に感嘆致しました。後ろに座られた宗弘さんのお羽織も、白地をベースに卵色や浅葱色などのぼかしになっていて何ともおしゃれなのです。
そして、お釜を入れている風炉が、鮮やかな青の交趾焼き。お隣の水指は、もともとは花瓶として作られていたものに、後からガラス作家萩原龍山さんに調和する蓋を作って頂いたのだそうです。蓋のつまみはビー玉を使われています。もう、この感覚にうっとり。
そして、風炉先が、茶室全体をつくられている「ちかけん」さんのお作、という訳です。
↑お床の前でぱちり。お軸は、海老原露厳さんが今回の会のために書いてくださったという作品。「風光」と書かれています。乾隆帝所有だった墨を使っているということで、古の中国文化を好む=シノワズリ趣味のある私にはたまらないお作でした。
↑お棗は、加賀蒔絵の吹雪。螺鈿も使われた大変に華やかなもので、やはりお茶人であられた宗浩さんのお父さんより伝わったものなのだそうです。御前秀邦作で、模様は蜀江紋。お茶尺の軸は象牙製です。
たくさんのきものに囲まれた今回の会場で、その華やかさに拮抗するものとして、このお棗を選ばれたのだと思います。この美意識に敬服しながらうっとりと拝見致しました。
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…こんな風に、きもの、茶会、お買い物、様々な展示、と盛りだくさんに楽しめる「わーと日本橋」。10日まで毎日、COREDO室町で開催。私もまた5日に遊びに行く予定です(5日にはあのくまもんが、羽織・袴を着て来場するらしいですよ!)。
皆様も是非ゴールデンウィークのご予定に加えてはいかがでしょうか。
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