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菊柄のしゃれ訪問着で、日本舞踊の会と銀座三越「和ヲ服スル ススメ」展へ 2015/11/23
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三連休の初日、銀座の二つの場所にてとても楽しい時間を過ごしました。
まず、向かったのは、新橋演舞場にほど近い、日本舞踊のお稽古場。尾上流家元・尾上菊之丞さんの家元稽古場で、「近くで観る日本舞踊」という会が行われました。友人で、尾上流師範の尾上博美さんが出演するということで、とても楽しみに出掛けました。
本番中はもちろん写真を撮ることは出来ないので、画像はありませんが、ふだん、厳しいお稽古が行われている教場を舞台に、息づかいが聞こえて来る近い場所に座布団や椅子を並べ、四番の曲を鑑賞しました。
博美さんは、「野路の月」という曲で登場。日本舞踊に詳しくない私は会場で配られた解説や、博美さんが事前に私のような日本舞踊初心者に向けてFacebookに上げて下さっていた解説を熟読していたので、筋が大まかに分かっていました。男女二人が秋の日本を旅しながら、日本全国の六つの玉川を、虫や草花など秋の風情を楽しみながら歩いているという内容。博美さんが女性の役で、男性の役は、元宝塚の尾上五月さん。美しい二人の舞を見ていると、本当の初々しい恋人のよう。稽古場ですからセットも何もないのですが、ふっと江戸時代の秋の野山や名所の玉川が浮かんで来るようでした。
冒頭の写真が、終演後、博美さんと稽古場の前で撮ったものです。お衣装のまま、華やかな色合いのきものの博美さん、素敵です☆
お土産には、こんなかわいいチロルチョコを頂きました↓
甘党の私、これから美味しく頂く予定です。食べ終わったらこの包み紙を捨てるなんてもちろん出来ないから、本の栞として使わせて頂きますね、博美さん。今読んでいる本をまたいつの日か開いた時に、美術館や映画の半券などが出て来るのが大好きですが、昨日の思い出もこうして本の間にしまっておくことで、何年かの後にまた楽しく思い返すことが出来そうです。
*
さて、その後に向かったのは、リニューアル間もない銀座三越。7階で、この秋awaiを卒業されて「木下着物研究所」代表として独立された木下勝博さんがプロデュースする催事「“和ヲ服スル”ススメ~サムライの一服」が始まったので拝見に伺いました。
木下さん、紅子さんのご夫婦、また、広告マンであり仕覆アーティストとしても活躍されている山田英幸さんと一緒に、パチリ↓
「和ヲ服スル ススメ~サムライの一服~」のコンセプトは、下記のURLで木下さんご自身がとても素晴らしい文章を書かれているので、ゼヒお読みになってください↓
http://kinoshitakimono.com/archives/6594
このようなコンセプトのもと、日常生活と何かかけ離れた高尚なものとしてではなく、息をするように、お茶を飲むように、和の何かを生活の中に取り入れるとしたら‥その時に木下さんの美意識で選ぶ作品たちが三越の一角を飾っています↓
マンションなどの一室で楽しむ茶にふさわしいお道具の他に、クラッチバッグとして使える数寄屋袋や、あっさりとした表装で飾った書などの作品も。
そして‥あらら、何やら素敵な茶入れが‥?陶芸家の二階堂弘明さんの作品はこれまでに何度か目にしたことがあり、ひそかに好きな作家だったのですが、え?と驚くような気軽なお値段で、はっと目を引く茶入れが五、六点ほど展示されていました。何しろ0が一桁足りないのでは?というお安さなのです。
中でも気に入ってしまったのがこの二つ‥↓
迷った末に、左の肩衝型の一作を購入しました。現代的な茶会で使っても良いし、古典的なお道具で組んだ中に、一つだけ入れても良さそうです。底面に若干がたつきがあるということで少し修正してもらうため、今日はまだお預け。後日引き取りに伺うのが楽しみです♡
↑この日のきものコーディネイト、帯周りはこちらで。
きものは、菊尽くしの小紋柄を、裾周りだけ赤に染め分けた、洒落の訪問着です。祖母が所有していたもので、日本人の心の中の何かをくすぐる柄付けなのか、見知らぬ方に「素敵なお着物ですね」とよく話しかけられる、褒められきものナンバーワンの一枚です♪
帯は、河合美術織物の袋帯。鹿の子絞り文様を織りで表し、その上に金と銀の筋が一本ずつシンプルに走るもの。今回は金色の筋の方を出しました。
帯が非常にシンプルなので、帯〆に、金糸も入った道明の御岳組を入れてアクセントにしました。帯揚げにも、白綸子に楓と桜柄の赤の絞り、という定番の一枚を入れて楽しく。私はきものの時は、シンプルすっきりコーディネイトより、こういう風にちょっとごちゃっと言ったら良いのか、洋服で求められるのとは違ったにぎやかさのあるコーディネイトが好きです。
大好きなきものを着て、大好きな友人の踊りを見て大好きなご夫婦のお仕事を見て、素敵な茶入れを購入。完璧な午後を過ごした後は、近所の神社にお参りして、いよいよ書き始める本の執筆が上手く進むように祈願した。そして資料を整理して‥連休二日目からいよいよ序章に当たる最初の一場面を書き始めました。これから三月頃まで続く長い執筆期間に思うあれこれも、随時この日記で綴って行きたいと思います。
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