西端真矢

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紬のきもので古文書講座へ 2015/11/20



実は私、この四月から、市の「古文書講座」を受講しています。仕事の忙しさを考慮しない無謀な申し込みだったのですが、長年「古文書を少しでも読めるようになりたい‥!」が悲願だったので、つい。
それでも何とか夏までは、予習は無理でも月2回の授業にとにかく出席だけは出来ていたのですが、9月以降はそれもままならず‥見事に劣等生化しています。
それでも、最近は少し時間の余裕が出来、久々に今週、授業に出席しました。ちょうどその日は、「武蔵野ふるさと歴史館」を全員で見学する日。大人の遠足ではありませんか!何しろ古文書のクラスなのだから、と、張り切ってきもので参加しました。
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きものは、焦げ茶地の紬。絣の柄と言い、絣に微妙に赤の小口が出ているあたりと言い、「米琉の復刻版」のように見えるのですが、そうではなく、十日町辺りで織られた「米琉風」紬です。母が気に入って今年買ったものを、貸してもらいました。本当にオーソドックスな一枚ですが、母娘ともども何だか顔映りが良く、とても気に入っています。
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↑帯は、祖母が染めたなごや帯を合わせました。季節の花である菊の花籠柄です。帯揚げに少し明るめの黄緑色を入れて。

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資料館の展示室床には、江戸時代の武蔵野市の畑割り図を拡大した地図がありました。市の講座ですので、クラス全員武蔵野市民。この展示室に入ってまずしたことは、自分の家のある場所が江戸時代は何であったかを確認すること!先生の説明は誰も聞いていない!「うちはここ!」「江戸時代は畑だった!」と一しきり大騒ぎでしたw(ちなみに我が家の辺りも畑でした)
意外にも、武蔵野市には2万年前の旧石器時代から!人が住んでいたそうです。どこに住んでいたかと言えば、井の頭公園の周り。その頃から今と変わらず、湧水が出ていたんです。2万年の湧水‥感動してしまいます。池の周りから立派な鏃が多数出土しており、その原料は長野や、何と、遠く太平洋上の島からの石も。
「人間が自給自足していた時代はほとんどなく、数万年前から交易が始まっていた。人間とはそういう存在です」
という先生の解説に、なるほどなと思いました。立派な出来の縄文土器や土偶も出土していて、感心。武蔵境駅にほど近い「ふるさと歴史館」、歴史好きの方、ゼヒいらしてみてください。
ちなみに普段の授業では、江戸時代の武蔵野市の検地帳や、作物や土地に関する訴え状などを読み込みんでいます。森安彦先生と高尾善希先生という第一人者の先生に教えて頂ける贅沢な講座。時には、豊臣秀吉の出したお触書、なんてものを読むことも↓
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皆さんも、お住まいの自治体が出している市報などを探してみると、意外な掘り出し物講座に出会えるかも知れないですよ。3月まであと半年ほどの授業。仕事状況を考えるとなかなか予習復習は難しそうなのですが、のんびりと、とにかく聴講だけはして行けたらと思っています。

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