西端真矢

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狂気の中の誕生日 2016/04/08



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皆様、私の誕生日である今日、メールやFBメッセージ、そしてFBへのお祝い投稿を頂き本当にありがとうございます。
今年の誕生日、私はどこへも出かけずに部屋にこもり、頭の中は極度の興奮状態にあります。多くの方に知って頂いているように、晩秋より書き始めた本の第一稿が、いよいよあと少しで書き上がるためです。
あくまで「私の場合は」になりますが、新しく一行一行を書き進めている時よりも、書き上げた後、最初から文章を直して行く時の方が、一種異様な精神状態に陥ってしまいます。一語一語が精神病的に気になり、直しても直してもまたどこかが気になって、永遠に終わらないかのような修正を続けてしまうためです。

それでも、印刷の〆切もあり、あと少しのところまでやって来ました。
本当は、誕生日の今日、担当編集の方に総ての原稿をお送り出来たらと頑張っていたのですが、とても間に合わず、いじましく、予告編のように序章だけを送りました。
全体ではあと十九章分あり、今日、そして週末の二日間で、何とか終わりまで修正を完成させるつもりです。そう、物語自体はもう少し前に、書き終わっているのです(書き終えた時、さすがに涙が流れました)。

長い物語を書くというのはとても不思議な体験です。
たくさんの現場取材と資料を読みを通して世界の中に入り込み、苦しい、早く書き終わりたい、早くこの世界から抜け出したいと願いながら、一方で、私が追いかけている一人一人の登場人物や、彼らが息をしている世界と別れることをたまらんく淋しくも感じます。
とにもかくにも、彼らとともに生きる時間もあとわずかとなりました。この後も追加の事実調査やゲラの校正でもう一回だけ狂気の修正作業の時は来るとは言え、そこできっぱりと彼らと別れなければなりません。今日の写真に上げた大好きな花、雪柳も、もう大分散ってしまいました。

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