西端真矢

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「美しいキモノ」秋号、3企画担当しました~その1「真田丸の衣装拝見」 2016/08/21



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昨日発売になった「美しいキモノ」秋号、私は3企画13ページ+おまけ1企画を担当しています。(ん、おまけって??)今日から連続3日間、ご紹介したいと思いますので、良かったらおつき合いください。
「その1」の今日は、171頁からの「真田丸の衣装拝見」をご紹介します。

三谷幸喜さんによる小気味よい、そして深みある脚本で視聴率好調の、NHK大河ドラマ『真田丸』。私も大ファンで毎回欠かさず観ていますが、何と、その一点一点手作りのオリジナル衣装を拝見+出演者インタビュー、という楽し過ぎる企画を担当することになりました。
実は、このお話を編集部から頂いた時、色々と仕事が詰まっていて大変な状況だったのですが、どこをどう考えても、編集部+外部ライター全員の中で、私より「真田丸」を見ている人は、いない!しかも私は、大の直垂(←ひたたれ・武士のきもののこと)萌え。要するに武士ファッション好きなのです。私が担当しなくて誰がやるのよー!と一人で胸熱になり、「やります!」とお答えしていたのでした。
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そんな5ページのこの企画は、2部に別れています。第1部は、じゃーん、出演者へのインタビュー!
劇中、ぞっとするほど冷酷な裏切りも辞さず、真田家のためにスパイ的な働きをして知謀をめぐらす“叔父上”こと真田信尹を演じる、栗原英雄さんにインタビューをしました。
信尹と言えば、親しくしていた春日信達という武将を騙し、春日が磔になってしまう‥という何とも恐ろしい場面がありまして、その印象から栗原さんも怖い人なのではないかと若干おびえながらインタビューに向かいましたが、もちろんそれは役の上でのこと。ご本人は、一問一問、とても真剣にこちらの質問に答えてくださる、素敵な紳士でありました。
そう、つまりそれだけ役になり切って、演じていらっしゃるということ。
これまでは、25年間所属された劇団四季をはじめ、舞台での活動が主体の栗原さんでしたが、その演技力に三谷幸喜さんが目をつけたのもむべなるかな。役者さんというのは自分の肉体を使って別の人格を乗り移らせることが出来る人なのだな、ということを改めて実感させられました。そのくらい、栗原さんと信尹は、全く違う人物でした!
インタビューでは、その役作りの裏側を、きもの雑誌ですから、特に衣装との関係からお話し頂いています。また、『真田丸』の今後の展開と信尹の関わりについてもお聞きしていますので、ぜひご高覧ください!
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また、衣装紹介のページでは、貴重な真田丸オリジナル衣装をNHK衣装部さんからお借りして、撮影を行いました。ページでは、各衣装が登場した場面のスチル写真と組みにして、どんな技法が使われているのか、どんな資料を参考に製作したのか、衣装さんに取材した解説を付けています。ぜひこちらもご覧下さい。
寧々や茶々、秀吉の豪華な衣装もあれば、地方出身武士だった主人公・真田信繁やその家族の衣装も登場します。身分や地方の違いがどのように衣装に反映されているのか、そんなところもぜひ解説から読み取って頂けたら嬉しく思います。

そう言えば、この衣装をNHK衣装部さんに借りに行った日、私たちがセレクションをさせて頂いている横で、小山田茂誠役の高木渉さんが、スタジオ入りする直前、衣装さんに着付けをつけてもらっていました。きゃー小山田がー!私の横にいるー!と大興奮。本当に、何もかもが、『真田丸』好き、歴史好きの私にとって楽しくてたまらないお仕事でした。場面解説や全体ストーリー解説のところなど、異様に力を入れて書いていますので、「もう、西端ったら」と笑ってお読みください。
「真田丸の衣装拝見」、皆様に楽しんで頂けたら幸いです♪


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