西端真矢

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トークショー出演の日のきもの~あやめの絽の小紋で~ 2016/07/24



先週金曜日、日比谷公園内にあるモダン建築が素敵な「日比谷図書文化館」にて、公開講座に出演しました。社史研究家の村橋勝子先生とのトークショーで、タイトルは「学術専門出版社雄山閣の百年」。
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お蔭様でほぼ満員の盛況となり、嬉しい限りでした。お客様は、本好きの方が多いと見受けられ、何か一つ二つでも「なるほど」という豆知識や視点をお持ち帰り頂けるよう、一生懸命させて頂きました。何しろ人前で長い時間話すのは初めてだったので、多少ぎこちないところもあったとは思いますが、大きな失敗はなく、ほっと一安心。しかし人前に出るというのはものすごいパワーを使うのですね。翌日自律神経が狂ってめまいがぐるぐる。廃人になってしまいました。
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↑さて、その日のきものは、浅葱色地の絽の小紋。あやめ?菖蒲?が描かれています。
このきものは、お友だちが主宰している「きもの縁結び」的な会で入手したもの。某スーパーお金持ちの奥様が放出されたきものや、知る人ぞ知るきもの古物商の方のお手持ちのきものなどが出品されます。
こちらの小紋も、一度も袖が通されていなかった所謂「新古品」。基本的には柔らかもの、はんなり味のあるきものが好きなので、飛びつきました。
足元を撮ったこの写真の方が模様がもう少し見えるかも知れません↓
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帯周りはこんなかんじに↓
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絽綴れで葡萄唐草を表し、遠目からは無地に見える一本です。こちらも前述の会で入手したもの。
件のスーパーお金持ち奥様が「一度も締めていないわよ~でも売っちゃう。箪笥に入らないから」と、格安で売って下さいました。ああ、大富豪の奥様、羨ましい限りです。ちゃーんと撥水加工までされていました(≧▽≦)
また、夏らしい軽めの糸で組まれた唐組の帯〆は、祖母の遺品にあったもの。一度も締めた跡がなく、箱に入ったままの品を、雌伏何十年になるのでしょうか、初めて使いました。「やっと表に出られたー!」と帯〆ちゃんも喜んでくれたと思います。

          *

この一月ほど、今回のトークショーのことが心配でいつも肩に重い荷物を背負っているような気持ちで過ごしていましたが、成功に終わってほっとしています。それにしても、いつも人前に出て話したり演技をしたりする芸能人や評論家の方ってやっぱりすごい。
当日お越し頂いた皆様、本当にありがとうございました。


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