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「出雲織一門展」、行って来ました(於・外苑前「イトノサキ」) 2016/09/15
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入&稿と校&正の合間を縫って、どうしても見ておきたかった「出雲一門」展に行って来ました。
場所は、外苑前の「イトノサキ」。
「出雲一門」とは、出雲織の青戸柚美江さんとそのお弟子さんのこと。出雲織りも青戸さんのお名前も聞いたことはあるものの、どんな織りなのか分かっておらず、知りたかったこと。また、秋から冬にかけて、出雲や松江に関するお仕事をする予定があり、何かヒントがないかと訪ねたかったのでした。
上の写真中、壁にかかっているのが、青戸柚美江さんの作品。そのすぐ下に、息子さん、お嫁さん、お孫さんの作品。その手前からお弟子さんの作品になります。
他にも、こんな作品たちが↓
「イトノサキ」オーナーの畔蒜さんに、「出雲織って何が特徴なんですか?」お聞きしたところ、「特徴がないのが特徴と言われているんです」とのお答えが。
例えば弓浜絣などのように地域独特の柄もなく、製法が他の綿紬織り地域と変わっている訳でもない。ただ、江戸時代より出雲地方ではどこの家でも綿を育て、紬を織った。戦後途絶えていたその昔ながらの「手紬、手織り、藍染」の製法を青戸さんが復活し、作風に惹かれた人々が全国から集まって教えを請うことになった。それが、出雲一門なのだそうです。
36年間、集まって来た人々に教え続け(一人につき教える期間は2年間だそう)、卒業生は100人ほど。その中かからの21人と、青戸さんご一家の作とを、今回の展示で見ることが出来ます。(もちろん購入することも)
出雲織に決まった形式がない分、お弟子さんたちの作風も千差万別。出雲から倉敷に渡って六枚綜絖(!)の技術を身につけ、紬織りをされている方もいるし、絹や紙布で織る方向に進んだ方もいます
。様々な作風を楽しめるこの展示は、18日まで開催中。ぜひ足をお運びください。
↑おまけプレゼントは、今日も素敵な畔蒜さんのきもの姿。
単衣のきものは、結城交織。結城に強撚の綿糸が織り込まれ、シボが立った独特の風合いが素敵でした。まだ暑さ残る季節に着るのに最適とお見受けします。結城の無地の八寸帯に、三井寺の帯〆(和小物さくら。koma玖さんで購入したそうです)。くー、いきなお姿ですね。
もう一度アナウンス。「出雲一門展」は18日まで開催。ぜひお運びください!