西端真矢

ARCHIVE:

「婦人画報」にて、「向田邦子さんの海苔弁当」記事、取材・執筆しました 2016/09/05



%E5%90%91%E7%94%B0%E3%81%95%E3%82%93%E3%81%AE%E5%BC%81%E5%BD%93.jpg
小説家にして脚本家、そして稀代の名随筆家だった向田邦子さん。作品を読んでいると、達意の文章とはこういうことかと唸らされますが、その向田邦子さんに関わる記事を取材・執筆致しました。
発売中の『婦人画報』10月号、第一特集は「夢のお弁当」。我々日本人にとっては当たり前のものであるお弁当が、今、OBENTOとして世界に注目を集めていることはご存知の方も多いかと思います。今回の特集ではそのお弁当を様々な切り口から見つめていますが、その中で、向田邦子さんが愛した定番の海苔弁当の味を、妹である和子さんに再現して頂きました。
詳しくは記事を読んで頂きたいのですが、このお弁当、実にシンプルなレシピで作られています。ページ中ではそのレシピもご紹介するとともに、何故邦子さんがこの味を愛し、人気作家として多忙な日々の中、どのような時に作り、味わっていたのか、和子さんにお話を伺っています。ぜひご高覧頂けましたら幸いです。

今回取材で初めてお会いした向田和子さんは、何と言うのでしょう、例えて言えば大福もちのように、まあるい柔らかいお人柄の方でした。けれどお話ししていると、すっと鋭い観察の目が、それも上等の包丁でお肉でも切る時のように、真っすぐに差し出されて来るのです。
和子さんは、料理好きの食いしん坊だった邦子さんとともに、小料理屋「ままや」を経営していた、向田家四兄妹の中でも最邦子さんに近かった方。
このような方が「お姉ちゃん」「お姉ちゃん」と心から慕った邦子さんとは、どれほど聡明な女性だったのだろうかとしのばれました。
邦子さんの作品や、邦子さんとの思い出を綴った和子さんのエッセイとともに、ぜひご高覧下さい。


にほんブログ村

にほんブログ村