西端真矢

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忙中楽あり~極上和菓子、文豪写真、猫、真田丸、長唄、神楽坂 2016/08/03



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トークショーのお仕事からほっと息つく暇もなく、今度は雑誌のお仕事でとてつもなくタイトなスケジュールを過ごしています。締切間近の原稿を多数抱えながら、日中は、取材、取材の毎日。広告代理店時代から忙しいことには慣れっこで生きていますが、それでもさすがにふらふらになるスケジュール。こういう時は決まって肩が切り立った崖のように固くなって行きます。
それでも、取材から取材の間に、原稿書きの合間のひと時に、そして時には取材から家に帰る途中の道に、少しの自由時間を見つけて楽しんでいます。
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例えば、上の写真は、或る日、神楽坂のスタジオでの取材・撮影の後に立ち寄った場所で撮ったもの。或る方に急ぎでアポ取りの電話をする必要があり、入った「la kagu」のカフェ。この日持ち歩いていた布バッグは、以前勤めていた女性だけの編集プロダクション「斉藤オフィス」の30周年記念に頂いたもの。気に入った持ち物がそばにあるだけで心楽しく過ごせます。
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同じ「la Kagu」の2階では、運営会社の新潮社秘蔵の文豪写真展が開催されていました。三島には思い入れがあるので、少しの間、この写真をじっと眺めて。窓に展示されているため、背景に並木の緑が見えるのも気分良いのです。
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その日はアポ取り無事終了の後、駅近くの「梅花亭」で和菓子を購入して帰宅しました。夏らしい主菓子と大福も購入して。
夕食の後、そして原稿書きの間に頂いたのですが、まあ、驚くほどの美味しさ。甘いもののお伴がないと原稿を書けない性質ですが、この日のお伴は格別。肩の崖が数層分、氷解していました。
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また或る日は、都心での取材の後、お友だちが出演する長唄の公演を、途中から、二曲半だけ聴きに伺いました。上の写真はそのプログラム。赤い緋毛氈を引いた雛壇にずらりと黒紋付きの男性陣が並んでいる姿を見るだけで胸がすっとしますが、三味線と鼓が日本のリズムでたんたんたんたんとたたみ上げ、そこに朗々と長唄の人声が加わると、正に晴れ晴れと魂がホールを抜け出して空を飛び回って行くようで、こんな寄り道がやはり人生には必要です。
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そんな中、昨夜は本当―――に久し振りに、「何も書かないで良いし、何も校正もしなくて良い」時間が出来ました。そこで、録画していた「真田丸」を一人鑑賞。秀吉の老いを描く三谷幸喜の物語作りの腕が冴え、思わず涙目に。
しかし小日向文世の秀吉は、もう今回以降、この人以外秀吉は出来ないのじゃないか、というくらい素晴らしいと思います。来週はいよいよ「難波のことも夢のまた夢」となるのでしょうか。そしてその死後を狙い、虎視眈々と動き出している各大名家の動きを描く筆にもまたしびれます。何しろ「陰謀渦巻く系」の物語が大好きなのです。
それにしても今年の大河は、とにかく演技達者が揃って痛快至極。全話欠かさず観ていて、大きな大きな娯楽になっています。
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そしてそして、飼い猫のチャミは、やはり最高の癒しです。
「頬っぺたすりすりしたいー!」とかなりかなり原稿書きの邪魔に来るし、出掛けようとするとがっくりと肩を落として見上げるその表情があまりにも哀れで謝りに行ったり‥と、相当仕事の足枷にはなっているのですが、やはり涙が出るほど愛らしい。今週金曜に一誌校了したら、来週は家にいる時間が増えるので、思いっきり甘えっ子しようね☆と言い聞かせています。
そして、こうして、字数も関係なく何のしがらみもなく、好きなように文章を書く時間が最大の気分転換になります。何と言っても結局、書くことが好きでたまらないのです。


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