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錦織の龍村光峯展へ、新しい江戸小紋(廣瀬雄一作)と帯(祖母作)で 2016/05/05
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ゴールデンウィーク、皆様いかがお過ごしでしょうか。私は本の初稿をようやく脱稿し、編集の方が何人かで読んでくださっている間、束の間の休息期間を過ごしています。連休明けの16日からまた手直しに入るので、ひと時だけ羽を伸ばせる時間。お友だちと会ったり髪を切ったり、染織関連のイベントに出掛けたり。
今日のブログでは、その中でも、4日の日に明治記念館へ「錦の美と光 光峯の織物美術」展を見に伺った日の会場レポートと私が購入した素敵な名刺入れ、そしてきものコーディネイトをお送り致します。
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龍村光峯先生は、初代龍村平蔵の孫に当たり、やはり織物美術家として活動されています。正倉院裂など数々の貴重な織物遺産の復元や、雅子妃殿下の婚礼丁度品の袱紗の製作を行うなど、錦織の最高峰でいらっしゃいます。その代表作(上の写真)と、ご子息で次代を担う龍村周先生の代表作の展示(下の写真)が行われました。一日にはトークショーも同時開催され、大盛況だったということです。
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また、今回、明治記念館の打掛の制作をされたということで、その出来立ての新作の展示がありました↓
「彩浪きらら」と題された、平安時代の和歌集に使われた和紙に描かれた「歌集波」と言われる波をデザインしたもの。絢爛たる美しさです。明治記念館で結婚式を挙げると、こちらの打掛が着られるのですね。何とも贅沢!
「龍村」というと「龍村美術織物」をぱっと思い浮かべますが、初代を同じくし、龍村光峯先生とは親戚関係に当たることになります。「光峯」というブランド名で、龍村美術織物とは全く別ブランドとして、帯と和装小物を発表しておられ、その展示もありました↓
↑私が特に好きなのは、この下の写真の手前左に写っている、白地に波を織ったもの。例えば江戸小紋などに合わせれば最上級のお洒落着として着られますし、格調高い訪問着や色無地に合わせても、もちろん素晴らしい組み合わせになると思います。尾形乾山の作品に描かれた波の図案から、二代龍村平蔵がインスピレーションを受けてデザインしたものを、その孫に当たる周先生が更に受け継いで現在の形にされた作品ということでした。
また、その隣りに置かれた、金の箔とともに平安朝期のたたみのへりに使われる様々な図案をぼかしになるように織った帯も、絢爛でありながら品格をたたえ、うっとりと拝見致しました。上質な色無地にこれを一本締めたら‥素晴らしい着姿になりそうです。
ああ、帯を即お買い上げしたいのは山々なのですが、いきなりそんな大金は難しいので将来の夢に取っておくとして、ちょうど新しい名刺入がほしかったところでもあり、「馬光錦」と名づけられた周先生作の裂の名刺入を購入しました↓
馬がモチーフということで、そう言えば、「馬」の漢字に似ているようでもあり、小さな三角形がたてがみのようでもあり。でも、古代中央アジアの幾何学文様のようでもありますね。とてもとても気に入っています。大切に使いたいと思います!
周先生と一緒にお写真も撮って頂きました↓
もう一枚は、「光峯」ブランドのプロデュースをお手伝いされているプロデューサーの宮原巻由子さんもご一緒に♡↓
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↑今日のきものは、江戸小紋。廣瀬雄一さんの作品です。以前、「いろはにキモノ」で取材をさせて頂いたことをきっかけに、我が家でも廣瀬さんの江戸小紋を一枚ほしいねということになり、母と一緒に工房へお邪魔して択んだ一枚です。きもの好きの方であれば、遠くから見ても「江戸小紋だな」と分かるものの、近寄ってみないとどんな柄なのかは分からない。細かな縦縞なのですが、うん?うねっている??実は、柳縞になっているのです↓
廣瀬さんによると、この型は大正期のもので、伊勢で二枚だけ見つけたものということです。そんな貴重な型を、廣瀬さんらしい、ペパーミントグリーン×紫がかったグレーの組み合わせで染めた、粋でありながらエレガントな一枚。私も母もものすごく気に入っています。(写真だとペパーミントグリーンの色がよく出ないのが残念です)
帯は、蝶を大きく型染めした名古屋帯。何しろ龍村さんの展覧会に行くので、なかなか織りの帯では出かけられません。ここは染めだなと決めました。
その中でこの帯は、祖母の作品で、つづらの中で下の方に入っていてごく最近「あれ、こんな所に新しい帯が!」と気づいた嬉しい一本です。祖母らしい大胆な色使いとデザインで、とても気に入っています。「柳と蝶」で、五月の今頃にふさわしい組み合わせかなとコーディネイトしてみました。
ゴールデンウィークは他にも外出していますし、まだあと一日きもので出かける予定もありますので、またきもの日記をお送りしたいと思います。それにしても「光峯」の帯、我が家にほしいものです‥