西端真矢

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「花想容」十周年展へ、黄色の大島単衣で 2016/05/11



連休後半、目白の人気きもの店「花想容」の十周年イベントが開かれて、お友だちのきものスタイリスト&着付け師・望月さおりさんと伺って来ました(望月さんとのお写真はブログ後半に出て来ます)。
会場になったのは、同じ目白にある「自由学園明日香館」というフランク・ロイド・ライト設計の素敵な洋館。さすが「花想容」さん、会場の設定が抜群ですね。下の写真は、その食堂や廊下の一部を撮ったものです。
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会場では、「花想容」店主で絞り染め作家でもある中野光太郎さんの新作展示をはじめ、こぎん刺しやガラスの帯留/かんざしなどのミニショップも。中で特に目を引かれたのがこちらの作品です↓
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絞り染めで松竹梅を表した振袖!かわい過ぎる!
中野さんの新作だということで、こんなかわいらしい振袖でお出かけになれるお嬢さんが羨ましい♪中野さんともパチリ、撮って頂きました↓
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中野さんというのは本当に不思議な方です。お話をしていると、いつも頭の中にたくさんの企画が浮かんでいて、一生懸命その内容を語ってくれる。全然押しつけがましなく、どちらかと言うと「そんな夢みたいなこと出来るのかな、大丈夫かな」という頼りなげにも聞こえて来るのですが、何となく、かなえてあげないといけないような気にさせられてしまうんです。世の中、押しつけがまし過ぎ、暑苦し過ぎて引かれてしまうケースもあるというのに、本当に人に愛されるキャラクターと言うのでしょうか。そんな中野さんの脆そうでいて強い情熱ににみんなが巻き込まれて「花想容」が生まれ育って行った…という、お店誕生秘話を語るトークショーも開かれ、大盛況でした↓
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横の女性が、一緒に「花想容」を立ち上げた新津さん。当初はお客様が全然来なくて大変だったこと、きもので花火を楽しむイベントを開いたら初めてお客さんでにぎわったこと、雑誌掲載がきっかけでぐんとお客様が増えたこと、中野さんがぎっくり腰で、座ることさえつらい状態で何とか絞り染め教室を開いたこと‥お店が育って行くってこういうことなのか、とほろりとするエピソード満載の素敵な時間でした。

一緒にお出掛けしたきものスタイリスト&着付け師の望月さおりさんとも一緒に↓
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何と、望月さんのこの日の帯は、ミノムシの蓑で出来ているんです!!!しかも全通です!!!
一体何匹のミノムシくんの蓑を開いて、この帯は出来上がったのでしょうか?千匹くらい?と、この帯の話題で、会場で出会う方で会う方と盛り上がりました。いつもはビビッドなきものも着る望月さんですが、今日はこの帯を中心にシックなコーデ。いっぱいお喋りも楽しかった♡

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↑もうお一方、会場でバッタリお会いしたデザイナーの大嶋暁子さんともパチリ。昨年、中野さんがプロデュースしたきものイベント「わーと日本橋」の200体コーディネイトで、「このきもの好き!」と私がご紹介した、そのおきものの持ち主が大嶋さんでした。やっとお会い出来た!そして、栗山工房のこの小紋、やっぱりとてもとても素敵ですね♡(わーと展示時の様子は下記URLにて↓
http://www.maya-fwe.com/4/000350_J.html
私と大嶋さんの後ろに写っている絞り染めの作品群は、「花想容」で開催している絞り染め教室のお弟子さんによるもの。力作揃いで驚きました。

そして‥私のこの日のきものは、下ろしたての大島です。この日から単衣解禁!
黄色のきものが好きで、黄色の袷の紬、付下げ、そして単衣の付下げも持っているのですが、またまた黄色に手を出してしまいました。でもやっぱり好きな色を着ていると気分が上がるから、いいんです、何枚持っていても。実はこの反物は、望月さんに見立てて頂きました。ありがとう♡
帯は、一つ前の日記でもご紹介した、祖母が染めた蝶柄の塩瀬。5月の雰囲気満開のコーディネートにしてみました。
この大島、近くで見ると細い横縞柄になっていて、それがまたかわいらし過ぎず良いのですが、何とこの日、携帯を落として壊してしまい、寄りの写真が撮れませんでした。単衣の期間中にもまたこのきもので出掛ける日もあると思いますので、次回にご紹介させてくださいませ。
そして、連休中の他のきもの写真も、壊れた携帯の中でデータを取り出せず‥望月さんに撮ってもらった今回のものだけになってしまいました。今日買い替えた新しい携帯で、また新たにきもの写真を撮りだめて行こうと思います。

最後に一つお知らせを。
今週12(木)~14(土)の3日間、銀座フェニックスプラザ(松屋の裏辺りです)にて、帯〆・組紐の名門「道明」が主宰する組紐教室の作品展が開かれます。非常にレベルの高い作品が集合して、組紐の様々なバリエーションの組み方が見られると思いますので、ご興味ある方はぜひお出かけ下さい。下記URLより地図や作品の一部をご覧になれます。唐組の模様が幾つ組み込まれているの??と驚きの作品も!
http://www.kdomyo.com/domyoten.htm


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