西端真矢

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新年にあたり今年の抱負を。 2017/01/02



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皆様、新年明けましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
昨年、私は、前半半年は国会図書館での調べもの以外ほぼどこへも外出せず、ひたすら家で本の原稿を書く日々。
後半からは、その本の初稿の修正や校正をしつつ、日々大変多くの雑誌のお仕事を頂き、これ以上にないほど充実した一年を送ることが出来ました。
新しい、丁酉平成二十九年の今年は、まず、まだ校正の続いているその本の最終校正を終え、出版をすること(2月頃の発売になると思います)。そして、引き続きたくさんの編集者、プロデューサーの皆様から声をかけて頂けるよう、より質の高い仕事を目指して行きたいと思っています。

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一方、仕事以外の時間については、まず、今年は、書道元年にしたいと思っています。
元来読書好き、そして中国に留学していたこともあって無条件に「字」というものが好きなわりに、とにかく不器用なせいでどうにも書道を敬遠して来てしまいました。しかし、やはりこれではいけないと一念発起。今年は書の稽古を始めます!
‥と、いかにも自発的なようですが、昨年秋に或る茶会に招かれ、お持ちするお祝いの熨斗紙に名前を書こうとしたもののあまりにもまずい字のため結局フェルトペンで書いて持って行った‥という挫折体験が深く心に染み込み、やっと重い腰を上げたのでした。
本当は、ずっと習いたかった先生がいたのですが、教室が家から若干遠く、しかも日にちが固定しているとなると、私の性格、そして仕事の都合上からも、どうしても通うことが出来そうにない。家の近所で通える良い先生が見つかりそうで、そんなこともあって何年来の課題に取り組んで行けそうです。まあ、何しろ縦線、横線から始めるので、多少なりともましな字が書けるようになるにはまだまだ時間はかかるでしょうが‥
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そして、もう一つ、今年は、「自由な文章を書く機会を作る」ことを心がけたいと思っています。
文筆業をしていますから、もちろん文章は常に書き続けている訳なのですが、仕事で書いている以上、媒体・編集者さん・取材対象者さんの意向が反映され、実は、常に100パーセント自分の思うことを思う通りに書ける訳ではありません(もちろん、書ける場合も多くあります)。そして、驚かれるかもしれませんが、時には文体を一部変更されることさえもあるし、もちろんそもそも字数の制限もあります。
これらのことは仕事である以上不可抗力ではあるのですが、それとは全く別の世界として、やはり自分の思うことを100パーセント自分の文体で書く時間を作らなければいけないということを、この頃つくづくと実感するようになりました。そうしないといつか心を病んでしまうでしょう。

振り返ってみればこの3年程は、次々とお仕事をいただけるというこの状況に、やはり自分がまだ慣れていなかった。新しい状況に自分を順応させることで手一杯でやって来ましたが、今年は、自分の暮らしと心の状態をもっと上手にコントロールして、書きたいことを書きたいように書く時間を作って行きたいと思っています。
具体的には、5,6年前のこのブログや、もっとさかのぼったmixi全盛の頃に書きまくっていたコラム的な文章を、またこのブログ上で発表して行きたい。この3,4年程はほとんどきものコーディネイト日記とお仕事のご報告だけになっていた状況を改善し、mixiの頃からずっと応援してくださっている方々に、また楽しんで頂けるようなものを書いて行きたい。そしてそれが長年の夢であるエッセイの出版に結びついて行ければいいなと願っています。やはり私は文章を書くというただそのことが、本当に単純に好きで好きでたまらないのです。

‥という訳で、新しい年も胸の中は自分なりの野望でいっぱいです(他にもここに書いていない夢もあります)。不束者ではありますが、どうぞ今年も応援、お導き、お仕事のご発注、そして時には一緒にお茶やお食事を、皆様どうぞよろしくお願い申し上げます。

(画像は、祖母が染めた帯地から。昨年、「もうないだろう」と思っていたのに、まだ仕立てていない反物が見つかった、その中の一本です)

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