西端真矢

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モダンな付下げで、初春歌舞伎「しらぬい譚」へ 2017/01/18



きもの日記3日目、今日は、先週日曜日、お友だちの厚子さんが主宰する「着物で歌舞伎」というイベントに参加して、“国立劇場での初春歌舞伎「しらぬい譚」を観劇後、中村時蔵丈のトークショー”という、楽し過ぎる一日のきものコーディネイトをご紹介します。
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今月の国立劇場は、76年ぶりの上演という珍しい演目、「しらぬい譚」。(上の写真データをご提供くださった有紀さん、ありがとうございます!)
菊之助さんの宙乗りあり、化け猫集団とのアクロバティックな大立ち回りあり、松緑さんの清廉な演技が素晴らしい…と、見どころ満載のとてつもなく楽しい筋立てで、場内は満席。新春らしい雰囲気に、もう、その場にいるだけで高揚した気分になりました。そして菊之助さんの宙乗りの時には、あまりの美しさにじわっと涙があふれたのでした。
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↑そんな私は、最後に舞台から投げられた手ぬぐいをキャッチ。実は松緑さんが投げたものが手に当たって床に落ちたのですが(←小学校以来の球技下手がここでも‥)、隣席の友人が「真矢さんが獲ったもの」と認定してくれました。ありがとうございます♪今年50周年を迎えた国立劇場のその記念の手ぬぐいを手に入れられて、嬉しい限りです。
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↑こちらの写真は、トークショーでの時蔵さん。特別に、羽織裏を見せて下さいました。版画、水墨画など多彩に活動した木田安彦画伯による墨書きの不動明王図です。すっきりと渋い江戸前の着姿の裏に、こんな勢いのある神様を背負っていらっしゃるなんて、さすがに何とも言えずイキでいらっしゃいますね。
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↑その時蔵丈と一緒にお写真を撮って頂きました。幸せ♪
私のきものは、お正月らしく華やかに、と淡い卵色地の付下げを選びました。祖母が染めたもので、おそらく型紙から自分で起こしたと思われる、洋蘭の柄です。
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↑帯は、「加納幸」の葡萄唐草柄の袋帯。帯〆は「道明」の水色から藤色への暈し冠組。
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↑そして、帯揚げが下ろしたてです。「ゑり正」の「白場取り輪出し絞り」。「若草色に黄枯れ茶」の取り合わせはあまりなく、また、意外と多くのきものに合わせやすいのでは、と非常に気に入っています。
‥と、またもや新春から仕事が忙しくなっているのですが、別世界に遊ぶと胸がすっとして活力が湧いて来ますね。ご一緒に鑑賞したきもの仲間の皆様とのお喋りもとても楽しくて。そして、情報盛りだくさんの特別プログラムまで手作りくださったお世話役の厚子さん、本当にありがとうございました。

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