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裾濃の訪問着を、帯二本で着回し~~万之丞襲名公演と初釜へ 2017/01/16
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今日から三日間、年始にきもので出かけた日のコーディネイト日記をお送りします。初日の今日は、同じ一枚の着物を帯で着回した、二つのコーディネイトをご紹介♪
一つ目は、国立能楽堂で行われた、和泉流狂言野村万蔵家の飲む虎之介さんの万之丞襲名公演の際のコーデです。発売中の「婦人画報」2月号で取材をさせて頂いたご縁で伺いました(下の写真、とにかく門松が大きい!)。
↑着て行ったのは、裾にかけて濃色に染める、「裾濃」と言われるぼかしの柄付けの訪問着です(一つ紋を入れています)。昨年作ったもので、やや大きめの牡丹唐草の地紋に、肩から膝下ほどまでは淡い藤色。膝下からやや黄色みが入って、裾部分では濃い紫色に変わります。
この染めは、「近江屋藤兵衛」によるもの。「吊り染めぼかし」と言われる、染液に反物を吊るして漬け込んでぼかし染めをする技術を持つ老舗工房で、天保年間の創業。江戸時代は紅花商を商い、明治期に吊り染めぼかし技法を考案して、現在まで技術を守っています。
↑この日は、蘇州刺繍で正倉院華紋を表した袋帯を締めました。大きな華紋ではありますが、金糸銀糸が少なめなので、控えめな印象。お茶の先生に頂いた金の雲柄の帯〆、薄紫色の綸子地の帯揚げを合わせて。
↑足元&コートはこちら。最大に温かいアルパカコートを母から借り、草履は神田胡蝶。同じく正倉院華紋柄の利休バッグを持っています。
そして、同じきもので、社中の初釜にも参加しました↓
↑この日は、丸紋に蝶や四季の花を詰めた、持っている中で最大に派手な袋帯を合わせました。何しろ初釜ですから! 帯〆は「道明」の御岳組亀甲。紫、ペパーミントグリーンなどが入ったこの色の組み合わせが本当に大好きで、最も気に入っている帯〆かも知れません。帯揚げは「えり正」の紫梅柄の輪出し絞りです。
今年の初釜は濃茶の点前を仰せつかり、年末年始、毎日家で二回ずつ通しで稽古をして心がくたくたになりました(何しろ仕事が忙しいのです‥)‥が、これだけやったので、少しは点前が身体に染みついたかなと思います。いや、身についていますように!
明日、明後日はもう少し軽めのお出かけの日のきものコーデをお届けします♪