西端真矢

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徹夜明けにて 2017/01/20



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本日、久々の徹夜で三日間ほど苦しんでいた原稿を書き上げ、先ほど編集部にメール送りした。
不思議なもので、取材も楽しく、書きたいこともたくさんあってうずうずしているのに何故か上手く書けない原稿があり、いま一つ盛り上がらない取材だったり内容が複雑重厚だったりしているのに、するっとまとまってしまうものもある。
今回は完全に前者の方で、難航した原因は、書き出しがどうにも上手く行かなかったこと。最初の二日はほぼ書き出しに使ってしまい、三日目の深夜、と言うか本日早朝4時を過ぎてもどうしてもまだ気に入らず、そのまずさのせいで中盤から後半も調子が出ていないことにひしひしと自分が一番気づいている。
「もうこのまま出すしかないのか‥」
敗北感に打ちひしがれながら、あまりの敗北感のためか気づくと40分くらい眠ってしまっていて更に高まる敗北感。けれど、目が覚めた後、突然するすると冒頭がまとまり、後半までそのまま波に乗って書き直すことが出来た。ああ、ご機嫌である。眠っている間に脳の中で何かが起こっていたのだろうか‥

ともかく、今日のところは一仕事終えてまた次の原稿に向け頭を切り替えていこう。「こんなもの書いていないで、早く寝なさい!」というやさしい友人たちの声が耳鳴りがするほど聞こえて来るが、今、お風呂が沸くのを待っている間に、眠ってしまわないようこの文章を書いているのだ。お風呂に入らずに眠ったことは、人生で二度ほどしかない。

(写真は、ダミー文章が入ったページレイアウトと、原稿を書くために使った資料を重ねたもの。赤文字の数字は、レイアウトから字数を計算したもの。雑誌の仕事は常に字数との闘いである)


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