西端真矢

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初釜と書き初めの日のきもの 2018/01/11



今年最初のきもの日記です。いかにも新年!な行事、初釜と書き初めに着物で参加しました。
まず初釜の日‥と意気揚々ご紹介したいのですが、何と着姿の写真を撮り忘れてしまったので、置き撮りで。新年早々すみません‥。一カ月後にまたこのきもので茶会に行く予定があるので、着た状態の写真は、そこまでお待ち頂ければと思います。その時は帯を変える予定です↓
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きものは、綸子地に松のある海浜風景の一つ紋訪問着。きもの仲間のお友だちが数回着たものを、お安く譲ってくれました(紋は自分の家の紋に変えています)。とてもきれいな状態で、ありがたい。こういった格の高い柄行きの訪問着を一枚持っておくと、とにかく安心ですね。
帯は、「織悦」製。新古品で購入したものです。私の持論は、「きものファッションでは、紫が万能色」。ピンク系、青・緑系、グレー・黒系、黄色系、合わない色の傾向というものがありません。なので、この帯を見つけた時は、即購入。菊や桐を織り出しており、超古典でありながらすっきりとした印象。こういう雰囲気の帯やきものがたまらなく好きです。
帯締めは、お茶の先生に頂いたもの。先生に実際にコーディネートの中で使っているところをお見せしたかったことと、初釜なので、華やかさを加えようと択びました。
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今年の初釜で、私は「後炭」という点前を仰せつかりました。要するに炉に炭をつぐ点前なのですが、あれこれ手順があってややこしいのです。一つ何かをしては羽箒で掃く、ということを繰り返すので、自分が今どこをやっているのか分からなくなりがちです。
しかもこの点前、ふだんの稽古ではめったにしないものなので、全然まったく覚えていなかった‥更に我が家の和室は炉を切っていないため、エアーで稽古するしかない!幸い、以前、先生から不要になった炉縁を頂いていたので、それを畳に置き、深~い底があるつもりで年末年始、稽古に励みました。
上の写真がその稽古で使っていた道具なのですが、この釜、実は陶器製です。祖父の形見の奈良・赤膚焼き松田正柏作で、陶器製の釜は結構珍しいのではないでしょうか。その横の炭斗(籠のこと)、火箸、環は、何しろ家に炉がないため持ち合わせがなく、ヤフオクでお安いものを揃えました(何しろ稽古用ですから‥)。炭は、一回分のセットを購入して。いやはや点前のお役目が割り当てられると大変です。

でも、その甲斐あって、本番はノーミスで終えることが出来ました。実は、お茶を習って8年ほどでしょうか。何度も温習茶会や初釜で点前を経験して来ましたが、ノーミスは今回が初めてのことでした。お茶をされている方ならうなずいて頂けると思いますが、点前の座に座ると、必ず何かしら小さなミス(や大きなミス)をしてしまうものなのです。しかし今回は気持ちよく「羽生、ノーミスの演技です!」的な点前に。今年は良いことあるかしら、と、単純なので気を良くして稽古に励みたいと思います。

     *
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きものコーデ、二つ目は、書き初めの日に着たコーディネートです。
私のこのブログでも何回かご紹介している、青山の工芸ギャラリー「イトノサキ」で開かれた書初め会に参加しました。友禅作家であり、書の先生でもある桑原牧子さんに指導して頂きながら、書き上げたのは、「完」という一文字。新年から「完」なんて、もう今年も終わり?と突っ込まれそうですが、今書いている作品を書き上げる、という決意を込めて。有言実行となるよう精進いたします。

帯周りはこちら↓
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きものは、江戸小紋。帯は、羽と糸を染めた名古屋帯。ともに、模様の詳しい説明については長く書きたいことがあるので、後日のブログをお待ち下さいませ。
帯揚げは、そう、秋の丹後旅行で「小林染工房」で染めたものを初下ろししました。きものの色とちょっとトーンの違うグリーン系が入ることで、良いコーデになったかなと気に入っています☆
      *
この日は、書き初めの後、そのまま「イトノサキ」で新年会が開かれました。実はこの日は、あの「振袖事件」が勃発した日。オーナーの畔蒜恵さんがきものショップ「くるり」の出身ということもあって、会には同じ「くるり」出身者やきもの関係者が多く、あまりにも悲しい事件にみんなでため息をつきましたが‥、それでも、一筋のあたたかい光が。中に一人、現役の「くるり」社員の方がいたのですが、「私、うちの会社で何か出来ないか、明日話してみる」、と。その結果が、こちらです↓
http://kururi.tokyo/news/20180109.html

そう、「くるり」では、被害に遭われた方への着付けレンタル、着付け、撮影、全額無料。(1月中に申し込み)何という太っ腹でしょうか。
もしも周りに被害を受けた方がいらっしゃったら、ぜひこの情報を教えてあげてください。
今回の事件については、思うことが山ほどあります。実は事件直前の6日に書き上げ、編集部に送った或る原稿で、まさに「振袖はこのままで良いのか?」ということを書いていました。その雑誌「ぶ」は、3月上旬に創刊、発売されます。こちらもぜひお待ち頂ければと思います。

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