西端真矢

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猫の病気と母の不思議な手かざしパワー 2018/02/22



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 222(ニャンニャンニャン)で猫の日の今日、けれど、我が家のチャミはちょっとしょんぼりとして過ごしています。
 10日ほど前のことになりますが、何故か一日母のお布団にもぐって寝てばかり、ということがありました。夕方になってやっと出て来たと思ったら、やたらと尻尾の付け根辺りを、もう執拗なくらいなめなめしている。けれどこの子は、ふだんから“一カ所集中型”でなめなめをすることの多い、ちょっと変わった子なので気に留めていなかったのですが‥翌日、ふとそのお尻の辺りに目をやると、薄っすらと血に染まった毛が見えるではありませんか‥!更によく調べてみると、肛門の周りの肉がごっそりとえぐれたようにへこみ、ただれまくっている‥!卒倒しそうになりました。
それでも本人はいたって元気で、私の部屋と母のいる居間とをしじゅう往復してご機嫌。しかし、これは大変だ、とふだんから動物病院が大嫌いでキャリーバッグに入れるのに阿鼻叫喚一騒動あるため考えるだけでこちらが頭痛がして来るのですが、家族三人で逃げ回るチャミを捕獲し、無理やりバッグに押し込んだところを一度脱走、もうだめか‥と力尽きる私と母を横目に父が再度頑張り、無理やり捕獲してウギャーーーーーっ!とまるでこちらが動物虐待しているかのように鳴き叫ぶのを無理やりバッグに押し込み、ようやく病院に連れて行くことが出来ました。
 ‥と、ここまでで飼い主が激しい精神疲労に見舞われます。
        * 
 こうしてたどり着いた病院での診断の結果は、肛門嚢炎。猫にはわりとよくある病気だそうで、しかも「重症ではないですよ、安心してください」と言って頂くことが出来ました。
これまで、家猫、庭猫を含め十匹近くの猫と暮らして来ましたが、この病気になった子は初めて。まったく知らなかったのですが、猫の肛門の下辺りにはスカンクのように匂い袋がついていて、敵に遭遇した時、そこから臭い液体を撒き散らして撃退の武器とするのだそうです。
 この液体、ふだんは、自分で周辺をなめなめしたり、また、うんちをするときに押されるなどして少しずつ外へしみ出すそうなのですが、年を取ると液体自体がどろどろとして、出にくくなるケースがあるのだそうです。うちのチャミももう十歳。立派な中年なのだから、仕方がないのでしょう。これからは時々この袋の辺りを押してあげると良いですよ、とアドバイスされました。
 そして、「病院通いはチャミちゃんには無理ですね」と先生も臆病ぶりをよく知っていてくださっているため、強い抗生物質を注射。なめなめは猫のアイデンティティとも言える日々の大切な生活習慣ですが、あのざらざらの舌で傷口をなめるとせっかくふさがった傷もまた元の木阿弥になること必定。エリザベスカラー装着、しかも2週間も‥!と厳命されました。
         *
 そんなこんなで、10日ほどが過ぎた今日も、猫の日だというのにチャミはエリザベスカラー付きで若干不機嫌に過ごしています。
 何しろ今まで飼った子たちのなかでも、ナンバーワンにグルーミング好きの清潔マニアの子なので、なめなめが出来ないことがどれほどつらいだろうか‥と考えただけでも私と母は涙目。
 しかし、実は我が家には秘密兵器があるのです。それは、母のマジカルハンドパワー!
我が母はちょっとかなり子どもっぽくていらっとさせられることも多い人なのですが、その分縄文人的な原始パワーを保持しているのでしょうか、これまでにも猫たちがけがをした時などに患部に手をかざすと、お医者様がびっくりするくらい治りが早かった…ということが何度かありました。
 そう言えば、以前、母が普通の整体教室と間違えて怪しげなスピリチュアル整体団体に見学に行ってしまったことがあるのですが、その時など、サイキックがかった人間同士で共鳴し合うものがあったのか、手かざしを受けたところ、何と、目の中からどろっとした緑色のゼリー様の液体が出て来たことがあったと言います。恐らく体の老廃物ではないかと思いますが、そんな話、聞いたことがあるでしょうか?天然童女パワー、恐るべしです。
          *
 …と、そんな母なので、
「ママのハンドパワーはすごいからさ、チャミのお手当てよろしくね。きっと早く治るに違いないから」
とおだてまくってみたところ、何しろ単純な人なので、一日に数回、うーんと目を閉じて手をかざし、チャミのために頑張ってくれました。
 結果、4日ほどで、あんなにぐちゃぐちゃだった傷口がかさかさに乾き、かさぶた状に。やっぱり治りが早い‥!ママすごい‥!と飛び上がって喜び、すると、母も父もとにかくエリザベスカラーを取ってあげたい一心のため、「先生(私のこと)、もう取ってもいいんじゃないですか」と矢のような督促をして来ます。
確かに、チャミはどうしてもエリザベスカラーの幅の感覚をつかむことが出来ず、あちこちにぶつかりながら歩く姿は何とも哀れだし、いつものように顔をなめなめしようとして手が届かず、いらいらと体を振っている様子も涙を誘います。大丈夫かな、と、6日目、根負けしてカラーを外してあげたのですが‥喜び勇んでがしがしと傷口のところばかりを集中してなめ、結果、かさぶたは瞬く間に散り散りに雲散霧消。元の通りの見事にどろどろ傷口に現状復帰したのでした‥。
          *
ということで、即座にカラー復活。10日目の今日も、めでたい猫の日だというのにまだ取ることが出来ていません。
 今ではもう大分カラーの存在にもだいぶ慣れ、寝る姿勢もこなれたものになって来てはいますが‥、本当に、早く取ってあげたい。母は母でがっくり来て2日ほど治療(?)を休んでいるあたりがまた子どものようでいらっと来るのですが、昨日から気を取り直して手かざし復活。すると今日になって一気にかさぶた化が進んでいるのは偶然なのでしょうか‥?
ともかく、今度は自然にかさぶたが取れるまで、心を鬼にしてカラーを外さない気構えです。チャミちゃん、もう少し我慢してね。それにしてもうちの母のような手かざしパワーを持つ人、皆さんの周りにはいらっしゃるでしょうか??


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