西端真矢

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織りと染めの工房をめぐる丹後旅行記~~2泊3日着物着回しコーデ付き 2017/11/30



先週、2泊3日の旅程で丹後を訪ねていました。丹後と言えば、この季節「蟹!」を思い浮かべる方が多いと思うのですが、着物好きの脳裏に真っ先に浮かぶのは“丹後ちりめん”です。最も一般的な着物の素材であるちりめんを、丹後の人々は江戸時代から織り続けて来ました。
今回は、東京から、東京友禅の模様師(着物や帯の図案を描き、染めも行う職人さんのこと)二名、和裁士一名、着物愛好家四名、そして染織分野の取材をすることの多い文筆業の私‥という全員女性八人、着物愛にあふれたメンバーで旅することとなりました。

90年代、バブルの頃までは、ガチャンと織機を動かすと千両万両のお金が入る、ということで“ガチャマン”という言葉があったほどに景気の良かった丹後。着物の衰退とともに現在では生産量も激減してしまっていますが、それでも踏ん張っている織元もあります。また、ちりめん以外にも、織り・染めの個性的な工房が幾つもあるということで、蟹も楽しみにしつつ、見学ツアーに出かけたのでした。

草木染め紬工房「登喜蔵」へ

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最初に訪ねたのは、草木染・ずりだし糸の紬工房「登喜蔵」さんです。
こちらの工房を営んでいるのは、佐橘時男さんと朝子さんのご夫婦。実は佐橘家は代々ちりめんの白生地問屋を営んでいた名門で、その反物は「千總」だけにおろされていた…というのですから品質の高さがうかがわれます。
その当代である時男さんと朝子さんが家業を閉じ、心の導くままに糸と布に取り組んで生まれたのが、現在の「登喜蔵」の織物です。
「ずりだし」とは、繭から直接糸を取る方法で、一旦真綿にして取る方法や座繰り方式よりも、更にプリミティブな方法と言えるかと思います。更に「登喜蔵」さんが面白いのは、繭自体を染めてから糸を取っているということ。繭の外側にあった糸と奥の糸では染料の浸透度が違うため、糸自体に濃淡が生まれます。その味を活かした織物を作っていらっしゃる訳です。
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染料はすべて自然の草木染。今回現地に行ってみて分かったのですが、丹後と言うと日本海を思い浮かべがちですが、上の写真のように多くの山に囲まれている土地なのだなということ。その山や野に自生する草木の、最も良い色が出る時期を見きわめながら、「登喜蔵」さんの染料は作られています。
その色合いも風合いも、ご夫婦の生き方そのもののように、一つも無理のないおだやかでふっくらとしたもの。一枚目の写真、また下記のページにも作品や糸がたくさん載っていますので、ぜひご覧ください。
https://www.diners.co.jp/ja/magazine/s00348/

登喜蔵さんのホームページはこちらです
https://tokizo.jimdo.com/


縫い取りちりめんの「柴田織物」へ

二箇所目に訪れたのは、「柴田織物」さん。手織りの機のかたんという音が耳に優しかった「登喜蔵」さんから一転、こちらは、ガチャンガチャンガチャンというすさまじい音量とスピードで巨大な織機が動いています。
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上の写真がその機械を撮影したものですが、緯糸(よこいと)の動きがあまりにも速過ぎて、線のように写っていることがお分かり頂けると思います。
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こちらの写真は経糸(たていと)に寄ったもの。着物一反につき、1500本以上の経糸が通ります。
ここでは、丹後ちりめんの中でも「縫い取りちりめん」と呼ばれ、まるで染めで絵を描いたように複雑な模様を織り出したちりめん生地を織っています。主に色留袖として使われてることが多く、下記の「柴田織物」さんのホームページから作品例を見られるのでご覧ください↓
http://www.shibata-orimono.com/c03/

これらはほんの一例で、模様部分の色を変えることも出来るし、このページでは白地に模様が載っていますが、例えば地の色を紫色に変えれば全く見え方は変わって来ます。また、完全なオリジナルな一点ものの柄を織ることも可能とのこと。下の写真は、色留の下絵の紙を当てて説明してくれている社長の柴田祐史さん。相撲の化粧まわしではないですよwこんな風に裾にリンパ模様の入った色留袖、とても格式が合って素敵ですね。紫や深緑色の地色、或いはベージュなども素敵かも。一枚持ちたいものです↓
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「柴田織物」さんではほかに、紋意匠生地も織っています。色無地の生地となるものですね。また、この日は、京都の有名織元からの注文で織っているという袋帯も見せて頂きました。こちらでしか出来ない複雑な織物を織る技術があるため、注文が来るのですね。市場に並ぶ時はその織元の名前となりますが(柄や織り方の指定はあくまで織元が行っているため)、実際に織っているのは「柴田織物」さんという訳です。
更に感銘を受けたのは、先日、パリコレに参加しているフランスの有名メゾンのデザイナーが直接「柴田織物」さんを訪ねに来た、というお話。やはりここでしか出来ない織りがあるということで、次のパリコレ用の生地を注文して行ったのだそうです。「柴田織物」さんの優れた技術が世界に認められている、ということですね。嬉しくなるお話でした♪

日本海の海の幸で懇親会

この日は「守源旅館」に宿泊。とても雰囲気のある素敵な旅館です。
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夕食は、佐橘さんご夫妻、柴田さん、そして翌日訪れる予定の「小林染工房」の小林知久佐さん、「遊絲舎」の小石原充保さんも加わって懇親会。蟹をはじめ、丹後の海の幸の鍋に舌鼓を打ちました♡
蟹ももちろん美味しいのですが、丹後では沿岸でぶりの養殖が盛んで、絶品です。皆様も丹後旅行の際には、ぶりを、ぜひ。

「小林染工房」で帯揚げ染め体験

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丹後二日目は、朝から「小林染工房」へ。
http://kobayashisomekoubou.jp/

着物の世界で「引き染め」と呼ばれる、刷毛による無地染め。また、「しけ引き」と呼ばれる、ぎざぎざにカットした刷毛で縞を引く染めの専門工房です。
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「着物サローネ」100体コーデの人気投票で3年連続1位獲得、メジャー雑誌で特集が組まれるなど、こちらの工房の存在は着物好きの間でかなり知られて来ているかと思います。最近では、丹後ちりめんを坂東玉三郎さんのお好みの色で染めた「玉三郎好み」色無地シリーズ150色の染めも担当。
そんな売れっ子小林さんに指導をして頂き、帯揚げを染めてしまおう!という贅沢過ぎる企画。何しろ今回の旅のメンバー全員が着物好きですので、まなじりを決して臨みました。
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↑ご覧下さい、私の雄姿。一心不乱です。小林師匠がお茶目をしていることにも全く気付いておりませんでした(≧▽≦)
この日、青磁色×明るい鼠色の取り合わせで染めたいと小林さんに染料を用意頂いていて、当初は、青磁色は引き染め(=無地)にして、結んだ時にちょうど胸の下辺りに来る場所に鼠色のやや太めの縞が入るよう染める予定だったのですが‥先に染めた人のしけ引きの様子を見ていると「やっぱりしけ引きがいい!」…青磁色の格子×鼠色の太縞、に変更となりました。するとそこで小林師匠の一言。
「地紋に横縞が入ってるから、横縞は入れなくてもいいかも知れない」
え?どういうこと?しかし、染め始めると分かりました。染料が乗って来ると、じんわりと地紋の横縞にも当然部分部分染料が乗ったことになり、描かずして横縞が入っているように見えるのです。さすがのアドバイスでした☆
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終了後は、一人一人、小林さんお手製の「弟子証明書」を頂けます。帯揚げはこの後、小林さんが蒸しなど後処理をしてくださり、年明けに届けられます。染料の色はもう少し淡くなるとのことで、正に青磁色になるのかと。届くのが本当に楽しみです♪

丹後名物「コッペ丼」と「丹後ポーズ」!

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帯揚げ体験終了後は、小林さんお薦めのお魚屋さん「橘屋」に皆で買い出しへ。
「コッペ丼」と呼ばれる豪華蟹どんぶり弁当と、小林さんの奥様お手製の豚汁を頂きました。
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「コッペ」とは、丹後の方言で、メスの蟹のこと。こんなに豪勢でたった700円台。東京だったら一体いくらするでしょうか‥何とも贅沢なお弁当でした。
そして食事の後はみんなで、丹後ポーズ!
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このポーズ、いつからか柴田さんたちが始め、今では丹後関係者の方と写真を撮る時の定番となっているので、着物好きの方は色々な方のブログなどで見かけたことがあるかも知れません。エグザイルのように八の字になって、かなり上手く出来ました♪

ちりめん織元「田勇機業」へ

昼食後、この日の次の訪問先は、丹後ちりめんの織り元「田勇機業」。丹後でも最大のちりめん織元です。
http://www.tayuh.jp/

ちりめんとは、強い力で撚りをかけた糸を緯糸(よこいと)にして織る織物。撚りをかける工程自体は、ゴミが入る危険性などからこの日は見学できなかったのですが、下の写真は、その後の工程。経糸を機にかけるために巻き取る部屋での一コマ。しんと出番を待つ管の様子が、何か生き物のようでした↓
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こちらは、いよいよ織りに入ったところを見学させて頂いた時、織っている途中でちょっとしたアクシデントが起こった際の写真です↓
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どうしても時々、経糸どうしがくっついてしまう、など、小さなアクシデントが起こることがあるそうなのですが、織機がそれを察知すると、サイレンを出して止まります。すぐさま技術者の方が飛んできて、経糸を目視しながら指で数十本ずつ分けて行く。そして、1500本以上の、しかも長い長い経糸の中から不調の個所を発見するのです。その間、2分程!もちろん手織りも素晴らしい技術なのですが、こうした織機を動かすことも同様の匠の技術なのだということを、「柴田織物」さんしかり、「田勇機業」さんしかり、現場で実感しました。

日本海で「丹後ポーズ!」みんなの足元に注目…

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見学を終わると、時間はもう夕方。日本海の前で、みんなで丹後ポーズ!
何と、着物組六名全員の草履が「カレンブロッソ」だったのは驚きでした。ウレタン草履はやはり履いていて、楽。旅の必須アイテムですね。

藤布の「遊絲舎」さんへ

この日、最後の訪問先は「遊絲舎」さん。
http://www.fujifu.jp/

古代より江戸時代の中頃まで、日本各地では藤の蔓から繊維を取る「藤布(ふじふ)」が織られていましたが、木綿の普及に伴い、徐々に消滅。しかし、昭和30年代に丹後地方の山奥の村に、まだその糸の取り方と織り方が伝承されていることが発見されました。
「遊絲舎」さんはもともと丹後で代々続く織元で、現在でも藤布以外にも帯地など多くの布を織られていますが、代表の小石原将夫さんが藤布に惹かれ、その技法を受け継ぎ、今の着物ファッションにふさわしい帯や小物を多数作られています。
最も藤布らしい帯はこの写真のようなもので、水に強いという特性も有り、薄物や単衣の季節に締めると特に良さそうです↓
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絹糸や金糸と織り交ぜたものも、こちらのページで多数紹介されています↓
http://www.fujifu.jp/sakuhin.html

こちらは工房見学をした時に、織機にかかっていたもの。下に巻き取られている黒地のものが、織り上がった状態(織られている間は裏側が出ています)。藤布と金糸の混紡で、スタイリッシュな帯になっています↓
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「遊絲舎」さんでは、現在、息子さんの小石原充保さん(写真左の青いジャンパーの方。その後ろがお父様の将夫さん)がごく細く藤糸を取り、着尺(=着物の反物)を織ることを目指されているそう。どんな着物になるのでしょうか?完成が楽しみです。
そして、こんな話も伺いました。昨今、新聞報道などで、林業のなり手がなく、山が荒れているというニュースを目にすることが多くなっています。藤の木も日本各地の山に自生していますが、山の荒廃に伴い、良質な糸を取ることが難しくなっているそうなのです。そのため、「遊絲舎」さんでは自前の藤棚を作り、藤の栽培から始めているとのこと。懸命な努力に頭が下がりました。

今回訪れた「登喜蔵」さん、「柴田織物」さん、「小林染工房」さん、「遊絲舎」さん、個性あふれる丹後の工房の作品は、随時、全国の百貨店などで開かれる展示会や、「着物サローネ」のような着物イベントで販売されています。それぞれの工房のホームページやFacebbokページなどを小まめにチェックされて、ぜひ足を運んでみてください。

「蟹会席」で満腹♡

この日の夜は、「丹後王国」ホテルに宿泊。蟹会席コースを楽しみました♡
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上から、蟹のお造り、蟹てんぷら、蟹鍋、蟹ちらしご飯などなどで満腹。幸せ~。
部屋に戻ったところで、着物好きの集まった旅行ならでは、急遽「着物髪」と「帯揚げ結び」講座をしたのも旅の楽しい思い出です。
もともとは、食事中の「真矢さんのその髪、どうやってるの?」という一言から始まり、私だけではなく、三人が着物の時のちょっと盛った髪の作り方を、その場で、髪をほどき、中の詰め物やピンなども見せながら披露。
更に、うっとりするほど美しい帯揚げ結びをしているFさんが、その裏技を伝授くださいました。これは着物仲間での旅ならでは時間だったと思います。
プロから習うのも良いのですが(私もそういった講座に何度か参加したことがあります)、どうも難し過ぎて、その場では感心しても家に帰ると「あれ?出来ない」ということがしばしば…素人が工夫して作り上げた方法の方が、実践的のような気がするのです。
ちなみに、私の髪型は、苦節4年くらいかけて現在のスタイルに落ち着いたもの。それまでに様々な器具や方法を試行錯誤した末のもので、最近わりとあちこちで「どうやってるの?」と訊かれます。ご希望があれば伝授の集まりを開くのも良いかなと思うので、ご連絡くださいませ。

丹後半島観光へ

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旅行最終日は、観光をしました。写真の屏風岩や天橋立、伊根の舟屋など丹後半島を海沿いにぐるりとドライブして、最後は古代よりの超パワースポット「真名井神社」へ。山の中腹にあるこの神社には強い磁場を感じましたが‥携帯で安易な写真は撮りたくなかったので、写真はありません。皆様もぜひ足を運んでみてください。
このドライブも、そもそも前日までの工房巡りも、柴田さん、佐橘さん、小林さんが車を出して下さったからこそ実現したもの。それぞれ制作の時間を中断して私たちのために動いてくださったことに感謝の思いでいっぱいです。財政計画をしっかり立てて、皆さんの作品を購入して行きたい!
丹後の皆様、本当にありがとうございました。

2泊3日の着物着回し

お着物好きの皆さんは、2泊3日の旅をどう着回したのか、気になるかと思います。
目まぐるしく動き回っていたのできちんと着姿を撮った写真がほぼなく…帰宅後に置き撮りしましたのでご覧ください。
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ご覧の通り、今回は、着物2枚に帯2本で過ごしました。
1日目と3日目の着物は、焦げ茶地の紬。久米島紬風なのですが、十日町あたりのものです。ブランドものではありませんが、結構お高かったのを母が購入したもので、きっちりと織られて皺にもなりにくく、旅に重宝なので貸してもらいました。
2日目、帯は同じまま着たのが、ちりめん地の江戸小紋。こちら、出発前に証紙を確認したところ丹後産の印が押してあったので択んだものです。もしかしたら「田勇機業」製だったかも?いずれにしろ、「生まれ故郷に帰って来られた~」と布も喜んでくれたはず、という自己満足ですね↓
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ちなみに、私のこのカレンブロッソの鼻緒↑
小林さんによると、こちらも丹後の織元によるお召生地を使っているのだそうです。偶然にも丹後×丹後の取り合わせになりました♪
         *
丹後はかなり気温が低く(最低気温2度ほど)、ウールのコートで出かけました。
こちらは、今年ネットショップから購入した、マフラー一体型のポンチョコート↓
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マフラー部分の布が多過ぎるので、洋服のお直し屋さんでカットしてもらい、首周りを一重で囲むように改造したものです。この時は間に合わなかったのですが、今後、ぐるっと回した終わりの部分(首やや後ろの位置)に、エコファーのボンボン(グレー色)を付ける予定。
着物は絹で体が包まれ、帯もあるので案外と温かい‥と言うことはみなさん実感されていると思います。ただし、衿元だけは寒い‥というのに、市販のコートはどれも衿が開いているものばかり。本当に使えない!実際に着ていない問屋のおじさんが企画しているからなんだろうな、ふん!といつも不満に思っていました。マフラーを入れれば良いじゃないかという意見もありますが、レストランや劇場などで脱いだ後、マフラーがかなり邪魔なのです。一体型がほしかったので、ようやく念願叶い、満足しています。

次は古墳をめぐる丹後旅?

ああ、本当に楽しかった丹後の旅。またきっと訪ねたいと思います。
実は今回の移動中、時々田んぼの中に「古墳では?」と思う小さな墳丘を発見。同行の皆さんは古墳に興味ないんだから、と思い、ぐっと黙っていましたが、本当は「お、降りて見に行きたい‥」とうずうずしていました。
出発前に体調を崩して病院で検査を受けたりもしていたのでまったくの勉強不足だったのですが、丹後半島には6000基もの古墳が集中しているのだそうです。古代史関連の資料館も多数。今度は古墳と埴輪めぐりのために丹後に行こうかしら。
布、海の幸、自然、古代史…丹後は本当に良いところでした☆


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