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© 2011 Maya Nishihata
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映画「日日是好日」プレミアム試写パーティーへ(新しく購入の礼装帯締めきものコーデ付き) 2018/10/05
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黒木華さん主演、たぶん現代ものの映画では初めてお茶を主題にした映画「日日是好日」が、来週10月13日より公開されます。先駆けて昨日は明治記念館にてプレミアム試写パーティーが開かれ、プロデューサーの観世あすか様よりお招きいただき参加いたしました。
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映画の中で黒木さん演じる主人公のお茶の先生役を演じられたのは、樹木希林さん。
残念ながら帰らぬ人となってしまわれましたが、最後までとても楽しみにされていたのが昨日の試写会だったそうです。
と言うのも、この試写会は、ドレスコードがきもの。200名の参加者全員がきもので集合するという圧巻の会場となりました。希林さんはきものを深く深く愛されていたそうで、お茶と同様、次の世代へと必ず日本人が伝え続けていかなければいけないものだと語っていたとのこと。ただの試写会ではなく、「きもので、お茶の映画を観る」ということを重視されていたからこそ、楽しみにされていたのでしょう。きっと昨日は会場のどこかでにっこりと見守ってくれていたものと思います。
写真が、挨拶をされる観世あすかさん。主催者にふさわしい、葵文様の堂々たる色留袖をお召しです。↓
観世さんは希林さんのお茶の点前を指導するなど、「日日是好日」プロジェクト全体にアドバイザーとして参加されたとのこと。映画中で希林さんが着用したきもののほとんどは観世さんと観世さんのお母様のものだということで、それがため息ものに素敵なのです。映画鑑賞の折にはぜひ衣裳にもご注目ください。
↑会場中央の舞台には、座ってお茶を点てるための立礼卓が。お茶に詳しい方ならお分かりになりますね。七宝の文様は、そう、遠州流の立礼卓です。この日は遠州流の小堀宗実お家元のお点前を拝見することも出来ました。
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長年きものを着ていると知らず知らずのうちにおきもの友だちが増えていきますが、昨日も会場で、
何人もの顔見知りに遭遇しました。そのうちの四名のお友だちとパチリ↓
小紋、色無地、訪問着、とさまざまに。私は、牡丹唐草地紋に、淡さくら色から紫まで裾ぼかしになった訪問着…なのですが、写真ではちょうどぼかしが始まるひざ下あたりが写らず色無地のように見えています。ぼかしの具合の写真は、またの機会に。
そしてそして‥昨日のコーディネイトのポイントは、新しくお迎えした帯締めです↓
「道明」の亀甲組!面積は何分の一かでありながら帯と等しく拮抗する、まさに画竜点睛。高貴な存在感に「帯締めの王道」と惚れ惚れしてしまいます。私が偉いのではなく、帯締め様が偉い!清水の舞台から飛び降りて購入しましたが、これで一生礼装の帯締めは安心と思えば、対価に見合った買い物だと思います。本当に。
↑そんな高貴な帯締めを次から次へと繰り出す「道明」の奥様、道明三保子先生と、昨日はご一緒していました。先生の帯締めは三井寺組。こちらも本当に素敵でまたまたまたほしくなってしまいますが‥そのためにはそう、一生懸命働かなければ‥
↑そしてこちらは、試写会のお土産の上生菓子。我が街、吉祥寺の名菓子舗で、さまざまなお流儀のお茶会御用をつとめる「亀屋萬年堂」製。お抹茶色の餡と、薯蕷饅頭には「日日是好日」の焼き印。観世プロデューサーのセンスが光る、さすがの素敵なお土産です。
↓
…と書いてブログを公開したところ、友人から「右のお菓子は、お茶を点てた時に出来る三日月の形を表しているのでは?」との指摘が。
確かに、その通り。つまり私のお菓子の置き方が間違っておりまして、本当は右側に濃く細長い三日月形が来るように置くべきだったのです。全く気づけなかった自分のカンの悪さにがっかりしながら、ますます観世プロデューサーの創意に感嘆した次第。皆様、どうか右側のお菓子(たぶんこなし製)は、細長い三日月が右側に来るのだ、白い縁がお茶碗を表しているのだ、つまりぐるっと時計回りに半回転のイメージでご覧下さいませ。
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さて、映画「日日是好日」は、たまたま何となくお茶を始めた二十歳の女子大生が、大人の女性へと成長していく物語。その傍らにいつもお茶があります。簡単には分からないけれど、むしろ、簡単に分からなくていい。長い時間をかけて、しかも自分の身体感覚を通して分かっていくものがあることのありがたさ。それはまさに日本文化の真髄だと思うのですが、そんなお茶のある暮らしを描いた映画「日日是好日」を、ぜひ皆様もご覧ください。
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