西端真矢

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青山に、きれいな、きれいな紬布を見に行って。 2019/11/08



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青山のギャラリー「イトノサキ」に、きれいな、きれいな布を見に行って来た。
栗色のような、ベージュのような、グレイのようなその紬の布を織っているのは、杉森繭子さんという女性だ。
紬の産地、結城で織りの修行をした後、今は東京郊外の三鷹で、一人、黙々と好きな布を織っている。

実は、イトノサキの店主畔蒜さんに、彼女を紹介したのは私だ。
私の古い友人が杉森さんの同級生、という縁で知り合い、ある日三鷹のアパートに遊びに行った。手織りの大きな機が一部屋を占拠し、ブリキのバケツがいくつも棚に並んでいた。家の周りの武蔵野の草木を煮出し、糸まで自分で染めているのだという。

     *

そんな完全なる手染めの手織りだから、一反を織り上げるまでには数ヶ月の時間がかかる。生活のために他の仕事をしながら、黙々と染め、織っていた。
毎年、駒場の日本民芸館の公募展に出品して入選し、展示を見て買ってくれる人が、時々いる。京都の良心的な紬問屋が買い取ってくれることもあるそうだけれど、それ以外に販路もなく、質素そのものの生活だった。

何だか、胸がうるうるしてしまった。何しろ彼女はひどく口下手で、SNSも、メールすらも苦手。もちろん、営業トークなど出来る訳がない。この先一体織り続けていけるのだろうか?
それで、畔蒜さんに彼女の布を見てもらおうと思った。サバサバと気っぷよく、布の選択眼に超一流の畔蒜さんなら、きっと彼女の布を気に入るし、売り方も考えてくれるに違いない、と。

…そうやって実現したのが、今回の、この個展だ。
嘘のない、きれいな心の人が織った、きれいな布が並んでいる。身につけたら一日気分よく過ごしていけそうな、そんな布だ。

杉森繭子個展「グレージュの余韻」
http://itonosaki.sblo.jp/archives/201911-1.html

開催は、今週日曜日まで。青山の近くまで出向くことがあったら、ぜひ足を運んでみてほしい。

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